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ネテリア  作者: Netheria
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巻き込まないでくれ

「よろしよろしよろし、今日は私たちとネタリのマナの使い方の違いに集中します」ミラは新しい定規を取り出しながら言った。




「最初のポイントから始めましょう!環境マナの違いについてです」




 ミラは定規を伸ばし、かろうじて見える程度のマナで包んだ。「これがあらゆる場所に存在するマナだと思ってください。この量が私たちの世界にあるマナです」




 定規が突然輝きを放った。水色が知覚できるほど鮮明になった。




「これがネテリアの環境マナです」




 定規の輝きが消え、ミラは小さく後ろへ跳んだ。




「最も重要な違いは何だと思いますか?」




 セラが手を上げた。ミラは定規で指差して発言を促した。




「あの世界の量が多いから、私たちより多くのマナを吸収できる、ということですか?」




「ダメダメダメ。量ではなく純度よ」先生が訂正した。「だからこそ、より多くの方法でマナと干渉できるの」




 ミラは腕を伸ばして手を開き、目を閉じた。三回深呼吸した後、淡い白色のマナが球体の形で手の中に生まれた。




「これを外部マナ操作と呼びます。自分のマナを使って環境のマナを変化させています」




 ミラは小さな球体を生徒たちのほうへ動かした。生徒たちはそこから冷たい気流が漂ってくるのを感じ始めた。




「ネタリはこれを得意としています。自分のマナに元素を帯びさせ、環境マナを反応させることができる。混ぜ合わせるのです」




「これをマナ変容と呼んでいます」




 小さな球体が爆発し、凍てつく吹雪を放った。




「私たちがこの世界でそれを訓練しても時間の無駄です。彼らは私たちより優れたマナとの親和性を持っています」




「同じことをしようとすれば、二倍、いいえ、三倍の自分のマナを使っても同じ結果が得られない」




 定規で机を三回叩いた。




「それに対抗するために、私たちはマナを体内に蓄え、融合させ、増幅させます。この方法で質を高めるのです」




 ミラは全生徒の前で両腕を伸ばした。「一方では私たち、私たちの力はより物理的です」




「マナで手足と武器を強化します」




「ネタリはそれをしません、そこに最大の違いが生まれます」




「防御へのマナの使い方においてです」




 水色のマナがミラの腕の一方を包んだ。「私たちは自分のマナで体を覆い、硬化させ、自在に操ります」




 もう一方の腕では、マナが手のひらの周りを旋回していた。「彼らは自分のマナと環境マナを組み合わせ、元素に変容させて防御に使います」




「つまり彼らの防御は使うマナが少ないということですか?」トリンが聞いた。




「ちがちがちが!違うのよ!」先生は彼のほうへ小さく跳びながら答えた。




 答えようとした瞬間、扉が開いた。




 ルカンが入口を通った。「すみません、先生、ちょっとトラブルがありまして」




「走って走って走って、席へ」声が消えた。




 カインは彼の方向に向かってにやりと笑い、囁いた。「五位だからって席に着くのに五時間かかっていいわけじゃないぞ」




 嘲るような笑いで反応を待った。反応はなかった。




 ルカンは顔を上げないまま自分の席へ歩いていった。




 クラスが一瞬静まり返ったので、ミラは定規を口に当てて歯で挟んだ。




「第二の違いは、私たちのほうがマナの量が多いということです。なぜかわかりますか?」




「簡単よ、簡単よ、簡単よ。私たちは何年もかけてマナ吸収を訓練してきました。あなたたちの年齢で、同い年のネタリの少なくとも二倍のマナを持っています」




「第三の違い!」トリンに向かって跳びながら、定規で空気を切った。




 三回。




「私たちのほうが効率的なの。明確な例が防御の仕方です。私たちはマナを集中させて固化させます」




「その動作を終えると、余ったマナを再び体内に戻します」




 ミラはまた二度大きく跳んで教室の中央に立った。




「逆に、ネタリは技に使うマナの量が固定されていて、余分に使ってしまうと単純に無駄になります」




「環境マナをより多く操作したいほど、個人のマナ消費が増えます」




 ミラはまたトリンを指差した。彼は定規の的にされ続けることに疲れた目で見ていた。カインは笑いをこらえた。




「だからといって彼らに有利な点がないわけではありません。環境マナを使うことで、壊滅的な攻撃や防御を繰り出せます」腕を大げさに広げながら言った。




「簡単に言えば、私たちはより技巧的、彼らはより爆発的です」




 注意深く聞いていたカインは、重要なことに気づいた。




 右目を覆うように手を上げた。




(わかった。選抜のために、ネテリアがどう機能するかを教えているんだ)




 考えながら微笑んだ。




(偶然じゃない。みんな同じことをしている)




 先生はディランを含めた全員の注意を引きつけていた。そのためカインの動作に気づいた者はいなかった。




「よろしよろしよろし、防御の練習に前に出る人は?」




 誰かが手を上げる前に、ミラはセラを定規で指差した。




 セラは教室の中央へ降りた。ミラが定規にマナを纏わせるのを見て、その顔は固まった。




 何度か試みた後、今度はディランの番となった。震えながら「訓練」を受けるために降りていった。




 授業は全員が教えに集中しながら続いた。




 先生は次の犠牲者を指差した。「来て来て来て」




 カインは立ち上がり、昨日先生が腕に定規を叩きつけた最初の時に感じた恐怖を隠した。




 降りようとした瞬間、教室の扉が予告なく開いた。




 生徒たちは入ってくる人物を見た。




「少し時間をもらえる、ミラ」




 マエナの声がクラスの空気を切った。教室の中央へ向かった。その立ち振る舞いから純粋な権威が滲み出ていた。




 無意識の反射で、指揮官が進んでくる前にカインは座った。




 マエナはクラスの前に立った。




「皆さんに大切なことを伝えなければなりません」




 腕を組み、少しの間沈黙して待った。全員の視線が自然と彼女に引き寄せられるのに十分な時間を。




「選抜が終わりました」マエナは少し間を置いた。「アルカノーヴァを代表する一年次生五人の名前を発表します」




「セラ・ノックス」




「トリン・ブレイズフォール」




「ディラン・ラストライト」




「エルドレン・バックヴェイル」




「カイン・ダウンフォール」




 生徒たちは互いに顔を見合わせた。




 カインは指輪を握り締めた。皮膚に刻み込もうとするかのような力で微笑みながら。




 沈黙の中で頭だけが動いている間、一本の鉛筆が折れる音が聞こえた。




 ルカンは強い力で指揮官を見た。




 マエナはその視線を受け止め、それが苛立ちと怒りから来ていることを理解できた。




 彼は立ち上がって、なぜ自分が選ばれなかったのかを問い質したかった。カインに自分にないものは何があるのか。




 しかしマエナの目が真っすぐ見つめてきたことで、ルカンは頭を下げ、折れた鉛筆をさらに強く握り締めた。




 指揮官は二歩前に出た。腕は組んだままだ。




「まず明確にしておきたいことがあります。コルヴィンから今年は特別な年だと聞いているはずです。したがって、選抜を断る権利が完全にあります」




 クラス全員が沈黙した。




 マエナはその場の恐怖と不安を感じ取り、クラス全体に向けて腕を広げた。




「何も抱え込まなくていい!あなたたちは自分の夢を叶えるために来ているのであって、他の人の夢を続けるために来ているのではありません」




「強制ではありません!」




「あなたたちの決断はあなたたちの責任です。これまで踏み出してきた一歩一歩。これから上る一段一段」




「それには結果が伴います」




 その指が左から右へと流れた。




「誇りを持って、信じることに揺るぎなく、行動してください」




 何人かの生徒は自分に直接語りかけられているように感じた。




 拳を握り、胸の前に持ってきた。アルカノーヴァの紋章を叩いて。




「私がアルカノーヴァ全体の責任者です。あなたたちの義務は自分自身に対してだけです」




 カインの笑顔が最後の言葉とともに消えた。指輪に触れ、右目を閉じながら。




 ディランは横目でカインを見た。視線が指揮官に戻ったとき、顔が緊張していた。




 マエナがスピーチで取り除こうとした重荷が、再び肩の上に戻ってきた。




「ミッションのために残りの一週間、選抜された五人は私が直接訓練します」




「行って帰れるようにします」




 五人は席で震えた。




 指揮官は向き直り、教室の扉へ向かって歩き始め、開ける直前で立ち止まった。




「明日の最初の授業の前に、選抜された五人は返答を私に届けてください。しないことは参加を断るのと同じです」




 マエナは扉を開けて出た。続いてミラが扉を閉めた。




「マエナ、マエナ、マエナ」飛び跳ねながら近づいた。「メンバーは確かなの?」




「ここではない、ミラ、授業が終わったら教官たちが私の執務室に集まって」




 マエナはそのまま歩き続け、声を上げた。「ここでは指揮官と呼んで」




「よろしよろしよろし、今日は思ったより長い一日になりそうね」ミラは向きを変えて教室へ戻りながらつぶやいた。




 教室から一人の生徒が出て走っていった。




 ミラはその後ろ姿を見送り、ため息をついてから教室に入り授業を再開した。




 元気よく授業を続けながら、例のたびに小さく跳ね続けた。




「カイン、見てたよね?」ディランが近づきながら聞いた。




「ああ、ルカンが出ていったな。先生は気づいたはずだけど、止めなかった」




 カインは背もたれに寄りかかった。




「選ばれなかったことが効いたんだろう……そこは笑えない」




 ディランは微笑んだ、そういう言葉が聞けるとわかっていた。その知識が笑顔を消した。




 先生のほうを向きながら、カインに近づいた。




「放課後、話したいことがある」




「わかった」カインは答えた。




 授業が続いた。生徒たちはミラのエネルギーに捕らわれていた。




 五人は考えるのをやめられなかった。




 鐘が三度鳴り、アルカノーヴァでの授業の終わりを再び告げた。




 Aクラスは他のみんなと同じように出ていった。小さなグループが北東棟の入口から出ていった。




 出口へとつながるメインの道は木々と灯りとベンチで飾られ、美しくも規律あふれる雰囲気を作っていた。




 そのベンチの一つにルカンが座り、棟の入口を凝視していた。ディランとカインに気づいて立ち上がった。




「カイン、エラーラに嘘をつき続けるつもりか?参加を断ったほうがいい……」




 まっすぐ二人に向かって歩き始め、口から舌打ちを漏らした。が、驚いて足を止めた。二人が逸れていくのを見て。




 後を追い、二人がメインの道から離れた小さな庭に向かっていることに気づいた。




 二人が止まると、ルカンは物置の陰に身を隠した。




「何を話したいんだ、ディラン?」カインが聞いた。




「もうわかってるだろ、エラーラのことだ」ディランは毅然と立ちながら言った。




「エラーラが何?」カインは草原のほうへ目を向けながら答えた。




 ディランの顔が張り詰めた。頭の中で考えが争っていた。




 直接言って失敗するか、見て見ぬふりをしてエラーラを巻き込むか。




「いつ選抜のことを話す?」ディランは目を伏せながら聞いた。




「帰ってきてから」




 カインの答えはディランが予想していた通りで、怒りが込み上げた。




「じゃあ嘘をつくつもりか?」ディランは声を上げないよう努力しながら聞いた。




「言わなければ嘘じゃない」カインは両腕と肩を上げながら微笑んで言った。




 ディランは一気に友人へ近づき、上着を掴んだ。




「これは真剣なんだ!エラーラはお前のことを心配してる」




「だから言いたくないんだ」カインは彼を見ながら答えた。




「それはどういう意味だ?」




「自分のことに首を突っ込むべきじゃないってこと」




 ディランはさらに声を上げた。




「自分の言っていることが聞こえてるか!?」




「聞こえていないのはお前のほうだ、ディラン」




「どうしたんだ、カイン!?」




「そんな態度をやめろ!人を傷つけてばかりだ!」




 ルカンはディランの怒鳴り声に乗じて走って離れた。




「本当に他人を遠ざけることで守っていると思っているのか!?」




 カインが答えなかった小さなその間が、ディランには巨大に感じられた。




 視線を逸らすのを見て、さらに怒りが増した。




「答えろ!いつも通りに振る舞うだけのつもりか!?」




 ディランはカインをさらに強く引っ張り、向き直らせようとした。




「自分一人で全部できると思っているのか?他人のことまで決める気か!?」




 カインは頭を向け、その目が友人を違う眼差しで見た。




 一瞬で腕を上げ、掴んでいた腕の手首を握った。




 その力は強く、ディランは手を引かせるのに抵抗できなかった。




「お前は俺が他人を自分の決断に巻き込んでいると言いたいのか?」




 カインの言葉は埋もれて出てこないようだった。




「俺の失敗は俺だけのものだ」




 ディランは一瞬たじろいだ。あの目を知っていた。




 カインはディランの手を放した。




「お前もエラーラも、これとは関係ない」




 ディランは拳を握った。「何があったか教えてくれ、一人でやる必要はない」




「いや。一人でやる」カインは答えて一歩後ろに引いた。




 ディランはこれ以上何も言えなかった。その顔の苛立ちがカインには痛かった。




 顔を向けて指輪に触れた。




「また間違えたくない」とつぶやいた。




「ごめん、ディラン。お前が背負うべきじゃないものを背負わせてる」




 カインは友人の隣を通り過ぎ、出口へ向かった。ディランは存在が通り過ぎるのを感じた。




「背負わせてなんかいない、友達だから」ディランの声はかろうじて出た。




「知ってる」カインは立ち止まらずに返した。




(だから背負わせてるんだ。)



友人たちの状況が緊迫してきましたね!この後、どうなると思いますか?

友情とはこれほど脆いものなのか、それとも大切な人を信じてついていく価値があるのか……。

皆様の考察もぜひ教えてください!

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