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エデン  作者: ko-da
間章

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60/90

オル

ECOアモリス支部。


自動ドアが開く。


エデンとジエルが中に入る。


ちょうどいた天記が二人を見る。

「おかえりなさ――」


言葉が止まる。

エデンの手の上を見て、目を見開く。

「……え?」


ジエルが言う。

「パトロール中に見つけた。喋る小さいエイリ星人だ」


天記が立ち上がる。

「ええええ!?」


オルがぺこっと頭を下げる。

「よろしくですぞー」


天記は慌てて奥に走る。

「け、研究者を呼びます!!」


バタバタと消えていく。


ジエルが苦笑する。

「そりゃ驚くよな」


エデンもうなずく。

「そうなるよね」


数分後。


白衣を着た研究者たちがやってくる。

「どこですか!?」


「新種の進化個体は!」


エデンの手の上を見る。


「……!」

研究者の一人が近づく。

「これは……小型のエイリ星人?」


研究者が手を差し出す。

「こちらに渡してもらえますか?」


オルがエデンの手にしがみつく。

「いやですぞー!離れたくないですぞー!」


研究者が困る。

「少しだけ協力を――」


オルが震える。

「研究されたくないですぞー!」


「怖いですぞー!」


エデンがオルを見つめる。

「オル」


優しく声をかける。


オルもエデンを見る。

「……」


エデンが言う。

「危険じゃないって証明しなきゃいけないよ」


静かに続ける。

「そうすれば、ここにいてもいいって認めてもらえるかも」


オルが少し考える。

「……ここにいてもいいんですぞ?」


エデンがうなずく。

「そのための検査だよ」


オルが目を閉じる。

「……分かったですぞ」


小さく息を吐く。

「行くですぞ」


研究者の方を見る。

「お願いしますですぞ」


研究者が少し驚く。

「それではお預かりしますね」


そっとオルを受け取る。


オルは最後にエデンを見る。

「すぐ終わるですぞ?」


エデンが微笑む。

「うん。ここで待ってる」


オルがうなずく。

「分かったですぞ」


研究室へ連れていかれる。


ドアが閉まる。


ジエルが言う。

「素直だな、あいつ」


エデンが静かに言う。

「怖かったんだと思う」


天記も戻ってくる。

「大丈夫かな……エイリ星人なんだよね?」


エデンが答える。

「はい。でも敵意はなかったです」


数時間後。


研究室のドアが開く。


研究者が出てくる。

「結果が出ました」


エデンとジエル、天記が集まる。


研究者が言う。

「オルは――エイリ星人の進化個体です」


ジエルが腕を組む。

「ということは」


研究者が続ける。

「核を持っています」


天記が驚く。

「……」


研究者の表情が曇る。

「ですが。それ以外は……まったく分かりません」


エデンが聞く。

「分からない?」


研究者がうなずく。

「戦闘能力なし」


「攻撃性なし」


「エネルギーも微弱」


「構造も通常のエイリ星人と違う」


ジエルが言う。

「つまり?」


研究者が静かに言う。

「核を持った進化個体のエイリ星人」


「それ以外の情報はゼロです」


天記が不安そうに言う。

「そんなことって……」


研究者が続ける。

「記憶も失っているようで」


「このようなエイリ星人の存在は今までに例がありません」


エデンが静かに言う。

「……オルは危険じゃないってことですか?」


研究者が少し考え、答える。

「現時点では――危険性は確認されていません」


ジエルが息を吐く。

「とりあえずセーフか」


その時。


研究室の奥から声がする。

「終わったですぞー!」


オルが転がるように出てくる。


エデンの足元にぴょんと乗る。

「頑張ったですぞ!」


エデンが少し笑う。

「お疲れ様」


研究者が言う。

「しばらくはECOで保護・管理します」


「よろしいですね?」


ジエルがうなずく。

「問題ない」


オルが嬉しそうに言う。

「ここにいてもいいですぞ?」


エデンが答える。

「うん」


「しばらくここで暮らすことになるよ」


オルが笑う。

「よろしくですぞ!」


新しい仲間のような存在が、ECOアモリス支部に加わった。

1000pv達成した記念として、次の3話を同時公開します

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