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エデン  作者: ko-da
4章 死神事件編

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50/90

能力犯罪

数十分後――

エデンたちは

ECOアモリス支部の研究区画に来ていた。


場所はエネルギー研究室。


机の上には解析装置が並び、

ドロイが端末を操作している。


ピッ…

ピッ…

ピッ…


画面には先ほどの霧のエネルギー反応が表示されていた。


エデンが後ろから聞く。

「どう?」


ドロイは画面を見つめたまま答える。

「……もう少しです」


リナが腕を組む。

「霧のエネルギーって言ってもさ」


「ただの機械かもしれないんでしょ?」


アグレスも頷く。

「うん。もし装置なら、製造元を追えるかもしれない」


カイトは静かに壁にもたれている。


その時――


ピッ!!


解析装置が音を鳴らした。


ドロイの手が止まり、画面をじっと見つめる。


エデンが聞く。

「……ドロイさん?」


数秒の沈黙のあと、


ドロイがゆっくり言った。

「これは……」


リナが身を乗り出す。

「分かったの?」


ドロイは画面を操作する。


そこには見慣れたエネルギー波形が表示されていた。


ドロイが言う。

「このエネルギー」


「恐らく――」


少し間を置く。

「ラベジニウムと同じエネルギーです」


エデンが目を見開く。

「……え?」


アグレスも驚く。

「ラベジニウム?」


リナが言う。

「ちょっと待って、ラベジニウムって……」


カイトが短く言う。

「やっぱり、ECO隊員の誰かか?」


研究室の空気が一気に重くなる。

エデンが画面を見る。

「じゃあ……」


「霧はラベジニウムの能力ってこと?」


ドロイは頷く。

「その可能性が高いです」


アグレスがゆっくり言う。

「つまり……」


ドロイが結論を言う。

「死神事件の犯人は人間です」


研究室に沈黙が落ちる。


リナが呟く。

「人間……」


「でも、あんなの……」


エデンはさっきの死神の姿を思い出していた。


黒い外套。


影で見えない顔。


霧の中のシルエット。


まるで本物の死神のような存在。


エデンが低く言う。

「……人間がラベジニウムを使って、人を殺してる?」


アグレスの表情が厳しくなる。

「それが事実なら」


「これはただの殺人事件じゃない」


カイトが静かに言う。


「能力犯罪だな。重罪だ」


ドロイはさらに画面を見ながら言った。

「もう一つ」


エデンが聞く。


「まだ何かあるのか?」


ドロイが少し考えて言う。


「霧のエネルギー反応」


「かなり安定しています」


リナが首を傾げる。


「それって?」


ドロイが答える。


「つまり」


「この能力」


少し間を置く。


「かなり使い慣れている可能性があります」


エデンは拳を握る。


「……ってことは」


「今までの殺人も」


「全部そいつがやってる」


研究室の空気がさらに重くなる。


死神事件。


その犯人は――

ラベジニウムを使う人間だった。

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