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エデン  作者: ko-da
4章 死神事件編

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「通常のエネルギーではありません」


「エイリ星人のものとも一致しない


「本当に?」


ドロイは頷く。

「はい。ECOのデータベースと照合しましたが一致しません」


エデンは少し黙り込んだ。

「……そっか」


ケイが頭の中で言う。

『つまり、エイリ星人とは無関係の可能性が高い』


エデンは小さく息を吐いた。

「それじゃ……」


「ECOに協力を要請できない」


ECOは基本的にエイリ星人関連の事件のみ介入する組織だ。


普通の犯罪の可能性が高い以上、正式な捜査協力を求めることはできない。


エデンは少し落ち込んだように言う。

「でも俺一人じゃ……」


その時だった。


「……」


カイトが短く言う。

「やる」


エデンが顔を上げる。

「え?」


リナが笑って言った。

「手伝うってこと」


「エデン一人で調べるの大変でしょ」


エデンは少し驚く。

「でもこれ、ECOの任務じゃないし」


ドロイが静かに言った。

「問題ありません。俺たちは今は非番です」


「個人的に協力するだけなら問題ないでしょう。」


カイトが一言。

「……放っておけない」


エデンは少し笑った。

「ありがとう」

そして、心配そうな顔をしているアグレスの方を見て、言う。

「アグレスさん。この事件にエイリ星人が関わっている可能性は低いです。でも、俺はECOとしてじゃなく、個人的にこの事件に協力します。だから、心配しないでください」


アグレスは驚き、笑う。

「エデン君。ありがとう、それに他の皆も」


こうして――

エデン達は死神事件の捜査を続けることになった。


路地を歩きながら、エデンはふと思い出して聞いた。

「そういえばさ」


「三人って、ECOのアモリス支部に入ったわけじゃないよね?」


リナが答える。

「うん」


「私たちは別の支部」


エデンが聞く。

「どこの地区?」


ドロイが答えた。

「隣の地区の支部です」


エデンは少し考え――


「あ」


「それってウバク地区?」


リナが頷く。

「そうそう。ウバク地区の支部」


エデンは少し驚いた。

「じゃあ」


「亜爆さんって隊員いたでしょ?」


すると三人は少し顔を見合わせた。


ドロイが言う。

「……名前は聞いたことがあります」


エデンが言う。

「今アモリス支部にいるんだ」


リナが少し首をかしげる。

「でも私たちが入った時にはもういなかったよ」


エデンが止まる。

「え?」


カイトが短く言う。

「……問題起こしたらしい」


ドロイが補足する。

「詳細は知りませんが、問題を起こして一時的に支部からいなくなり、数日後に他の支部に異動になったと聞きました」


エデンは考える。

(やっぱり亜爆さん、問題を起こしてたんだ。)


その時、ドロイの装置が小さく反応した。


ピッ……


ドロイが足を止める。

「……反応があります」


エデンが振り向く。

「どこ?」


ドロイは前方の暗い路地を見た。

「この先です」


カイトが短く言う。

「……来てる」


リナも真剣な顔になる。

「もしかして」


アグレスが銃に手をかける。

「犯人?」


エデンは静かに拳を握った。


その先の闇の中に死神事件の手がかりが待っているかもしれなかった。


エデンが前を見たその瞬間、路地の奥にうっすらと白いものが漂い始めていた。


リナが小さく言う。

「……霧?」


アグレスの目が鋭くなる。

「霧だ、エデン君!」


犯人の痕跡の一つでもある霧。

さっきまで何もなかったはずの路地にゆっくりと広がっていく。


ドロイが装置を見る。


ピッ……ピッ……ピッ……


反応が強くなっている。

「エネルギー反応、増大」


エデンが拳を握る。

「来る」


霧はどんどん濃くなっていく。


霧の奥で、何かが動いた。

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