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エデン  作者: ko-da
3章 支部襲撃編

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35/90

内部

ジエルが眉をひそめる。

「まだってどういう?」


時輪は端末の画面を見せた。そこには数十分前の支部の監視カメラ映像が複数表示されている。エイリ星人が支部内部の監視カメラに映った時、支部の外の監視カメラには何も映っていなかった。

「エイリ星人が支部に侵入した記録がない」


エデンが驚く。

「え?」


天記も画面を覗き込む。

「……本当だ」


時輪が続ける。

「外壁が破壊されたのは戦闘開始後だ」

「つまり」

一瞬の沈黙。

「奴らは最初から支部内部にいた可能性が高い」


ジエルの顔が険しくなる。

「内部……?」


「それってつまり……」

天記が小さく言う。


亜爆が言う。

「支部の中に何かある....」


時輪は頷く。


「原因を調べる必要がある」


そして天記を見る。

「天記隊員」


「うん?」


「お前は状況把握が得意だ」


「調査に付き合え」


天記は軽く肩をすくめる。

「了解。ちょうど気になってたところだから」


二人が歩き出そうとした時。

「待ってください」


エデンだった。


時輪が振り返る。

「……新人?」


エデンは真剣な顔で言う。

「俺たちも行きます」


「ああ、今回の戦い、俺たちも関わってる。放っておけないだろ」

ジエルも腕を組みエデンに賛同する。


亜爆も頷く


時輪はしばらく三人を見ていた。


そして短く言う。

「……却下だ」


「え?」


「お前たちは新人だ。先ほどの戦闘で消耗している。これ以上動かす理由がない」


ジエルが少しムッとする。

「で、でも――」


しかし天記が横から口を挟んだ。


「まあまあ時輪さん」

「三人とも結構やってくれたんだよ。調査に参加させてもいいんじゃないですか?」


時輪は少し考える。


そしてエデンを見る。

「新人」


「エミット・エデン」


時輪は小さく頷く。

「……戦闘は悪くなかった」


エデンの目が少し驚く。時輪は手元の時計を見つめながら続ける。

「だが調査は戦闘とは違う」


「勝手な行動は許さない」


ジエルが言う。

「わかってる。ちゃんと指示には従う」


時輪は数秒考え――

そして言った。

「……いいだろう」

「ついて来い」


エデンの顔が明るくなる。

「ありがとうございます!」


天記が笑う。

「よかったね」


時輪は歩き出しながら言う。

「まずは研究区画を調べる」

「エイリ星人が潜伏するなら、あそこが一番可能性が高い」


エデンの右手のインターフェースが、かすかに光る。

(研究区画……)


なぜか胸騒ぎがした。


その頃――


同じ研究区画の奥。

一人の研究者がモニターを見つめていた。


その研究者は小さく笑う。

「来る....」


目がわずかに光る。

「ちょうどいい」

「次の実験に移ろうではないか」


静かに呟く。


研究区画の奥で、

新たな罠が静かに動き出していた。

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