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エデン  作者: ko-da
3章 支部襲撃編

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31/91

新技

警報が鳴り響き続けるアモリス支部の廊下。

煙の中で、エイリトスの刃の身体がゆっくりと動いた。


「斬ル」


「斬ル!」



刃の腕が増殖するように伸びていく。


天記が眉をひそめる。

「……嫌な予感がするね」


次の瞬間。


エイリトスの全身の刃が一斉に動く。


「斬ル!」

「斬ル!!」


「斬ル斬ル斬ル斬ル!!」


ブワァァァッ!!


刃の嵐が放たれた。無数の斬撃が廊下を埋め尽くす。


「うおっ!?」

ジエルが地面を蹴る。


バチッ!


電気をまとった身体が高速で動き、斬撃の間を縫うように回避していく。

「こんなの当たるかよ!」


一方――


天記は動かない。


静かに銃を構える。

「落ち着いて……」


引き金を引く。弾丸が飛び、飛来する刃と正面衝突した。刃が弾き飛ばされる。

その横では亜爆が爆弾を作り出していた。

「まとめて処理します」


足元に投げる。

爆撃手(ボンバー)


爆風が刃を吹き飛ばす。


しかし――


数本の刃がエデンへ向かっていた。

「くっ……!」


エデンは歯を食いしばる。

「リミットナイト!!」


黒いエネルギーが溢れ、エデンの身体を黒い鎧が覆った。刃が鎧に突き刺さる。

衝撃で床が割れる。

「ぐっ……!!」

それでもエデンは倒れない。


腕で防御を取り、必死に耐える。刃の嵐が止んだとき。廊下はボロボロだった。

ジエルが肩で息をする。

「はぁ……はぁ……」


消耗している四人とは対照的に、エイリトスは笑っていた。

「マダ」


「マダ」


「足リナイ」


狂気の笑顔で刃を振り回し、再び暴れ始める。床を切り裂き、壁を斬り裂き、

狂ったように突進する。


ジエルが舌打ちした。

「ちっ……」


そして小さく笑う。

「ま、ちょうどいい」


手に電気を集中させる。雷が刃の形を作っていく。

エデンが驚く。

「それ……!」


ジエルが手を見る。

「ここ数日で考えた新技だ」


雷の刃が完成する。

「名前は――」


エイリトスが突進する。

「斬殺!!」


ジエルが腕を振り抜いた。「怒雷刃(ドライバー)!!」


バチィィィン!!


雷でできた刃が一直線に飛ぶ。


エイリトスの腕へ――

ザンッ!!


一瞬だった。


刃の腕が宙を舞い、エイリトスが止まる。切断された腕が床に落ちる。

ドサッ


ジエルがニヤリと笑う。

「どうよ」

「雷の刃ってのも悪くねぇだろ?」


エイリトスは腕の断面を見つめる。そして。ゆっくり顔を上げた。


「イイ」


「イイ!!」


狂気の笑み。


「モット」


「モット!!」


刃が再び伸び始める。

「斬殺だァァ!!」


天記が小さく息を吐いた。

「……本当にしぶといね」


エデンが拳を握る。

(まだ終わらない……!)


支部の奥のモニター室──

その戦闘を静かに監視する。

「……素晴らしい」

声は低く、落ち着いている。

「ジエル・レート」「エミット・エデン」


モニターに映る四人。

「やはり……価値がある」


影が、わずかに笑った。

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