表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エデン  作者: ko-da
3章 支部襲撃編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
31/171

新技

警報が鳴り響き続けるアモリス支部の廊下。

煙の中で、エイリトスの刃の身体がゆっくりと動いた。


「斬ル」


「斬ル!」



刃の腕が増殖するように伸びていく。


天記が眉をひそめる。

「……嫌な予感がするね」


次の瞬間。


エイリトスの全身の刃が一斉に動く。


「斬ル!」

「斬ル!!」


「斬ル斬ル斬ル斬ル!!」


ブワァァァッ!!


刃の嵐が放たれた。無数の斬撃が廊下を埋め尽くす。


「うおっ!?」

ジエルが地面を蹴る。


バチッ!


電気をまとった身体が高速で動き、斬撃の間を縫うように回避していく。

「こんなの当たるかよ!」


一方――


天記は動かない。


静かに銃を構える。

「落ち着いて……」


引き金を引く。弾丸が飛び、飛来する刃と正面衝突した。刃が弾き飛ばされる。

その横では亜爆が爆弾を作り出していた。

「まとめて処理します」


足元に投げる。

爆撃手(ボンバー)


爆風が刃を吹き飛ばす。


しかし――


数本の刃がエデンへ向かっていた。

「くっ……!」


エデンは歯を食いしばる。

「リミットナイト!!」


黒いエネルギーが溢れ、エデンの身体を黒い鎧が覆った。刃が鎧に突き刺さる。

衝撃で床が割れる。

「ぐっ……!!」

それでもエデンは倒れない。


腕で防御を取り、必死に耐える。刃の嵐が止んだとき。廊下はボロボロだった。

ジエルが肩で息をする。

「はぁ……はぁ……」


消耗している四人とは対照的に、エイリトスは笑っていた。

「マダ」


「マダ」


「足リナイ」


狂気の笑顔で刃を振り回し、再び暴れ始める。床を切り裂き、壁を斬り裂き、

狂ったように突進する。


ジエルが舌打ちした。

「ちっ……」


そして小さく笑う。

「ま、ちょうどいい」


手に電気を集中させる。雷が刃の形を作っていく。

エデンが驚く。

「それ……!」


ジエルが手を見る。

「ここ数日で考えた新技だ」


雷の刃が完成する。

「名前は――」


エイリトスが突進する。

「斬殺!!」


ジエルが腕を振り抜いた。「怒雷刃(ドライバー)!!」


バチィィィン!!


雷でできた刃が一直線に飛ぶ。


エイリトスの腕へ――

ザンッ!!


一瞬だった。


刃の腕が宙を舞い、エイリトスが止まる。切断された腕が床に落ちる。

ドサッ


ジエルがニヤリと笑う。

「どうよ」

「雷の刃ってのも悪くねぇだろ?」


エイリトスは腕の断面を見つめる。そして。ゆっくり顔を上げた。


「イイ」


「イイ!!」


狂気の笑み。


「モット」


「モット!!」


刃が再び伸び始める。

「斬殺だァァ!!」


天記が小さく息を吐いた。

「……本当にしぶといね」


エデンが拳を握る。

(まだ終わらない……!)


支部の奥のモニター室──

その戦闘を静かに監視する。

「……素晴らしい」

声は低く、落ち着いている。

「ジエル・レート」「エミット・エデン」


モニターに映る四人。

「やはり……価値がある」


影が、わずかに笑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ