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AIOライト  作者: 栗木下
4章:左角山

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211/621

211:43-8

【AIOライト 43日目 13:15 (新月・晴れ) 始まりの街・ヒタイ】


『giLdsHopwo Yucouni Cathuy0u sh1teiLuyouDE』

「ふむふむ」

 さて、今後についての話し合いを行い、それに関係する幾つかの事柄も進めた。

 と言うわけで、その結果が出るまでの時間つぶしも兼ねて、俺は失った斧の代わりを製作する。

 具体的に言えば、GMからのお詫びとして送られてきた10,000Gを使って購入した普通の鉄鉱石を携帯錬金炉で回復力溢れる鉄の鋳塊に変え、更にそれのレア度:2に上げる。

 同様にギルドショップで購入したバーサークゴーレムの石材もレア度:2に上昇させる。

 で、この二つを組み合わせる形で斧を作成した。



△△△△△

バーサークスチールタバルジン

レア度:2

種別:武器-斧

攻撃力:205

耐久度:100/100

特性:バーサーク(猛り狂う者に祝福を)

   リジェネ(回復力を強化する)


鉄製の両刃の斧をバーサークゴーレムの石材によって補強した斧。

刃の鋭さではなく、刃の重さをもって断ち切る武器である。

▽▽▽▽▽



「少し性能が落ちてませんか?」

「んー、まあ、しょうがないんじゃないか。ありあわせの物で作ったに近いしな」

 シアの言うとおり、以前のバーサークスチールタバルジンよりも性能は落ちている。

 が、これについては仕方がないだろう。

 お金が入ったので、素材自体は出来るだけいいものを選んできたが、それでも自分で採取してきたものではなく、一般で売られている物や、ギルドで複製された物なのだから。

 なお、貰ったお金の四分の一程度が既に飛んでいる。

 やっぱり採取で素材を集めるのは重要だ。


「とりあえず装備っと」

 と、そんな事を思いつつも俺はバーサークスチールタバルジンを装備。

 これでひとまずは問題なしだ。



△△△△△

ゾッタ レベル19/23

攻撃力425:205/220

防御力230:0/0/65/55/55/55


右手:バーサークスチールタバルジン(特性バーサーク・リジェネ)

左手:ガードデーモンナイフ(特性ガード・リジェネ)

頭:『狂戦士の鬼人の王』の仮面(回復力+1・特性バーサーク・リジェネ)

胴:ソイルバイソンシャツ(特性バーサーク・ソイル)

腕:ソイルホースアーム(特性バーサーク・ソイル)

脚:ソイルホースズボン(特性バーサーク・ソイル)

装飾品1:プレンウッドリング(回復力+1)

装飾品2:ネクタール(ホムンクルス)

▽▽▽▽▽



「そう言えば、マスターの戦闘レベルだと、後一つ上がればレア度:3の装備品も解放されるんですね」

「あー、そう言えばそうだな」

 俺の今の戦闘レベルは19。

 言われてみれば確かに、後1レベルでレア度:3を扱えるようになる。

 錬金レベルについては、とっくにレア度:3を扱えるようになっている。

 となるとだ。


「『呪詛招く樹の王』の亡骸からどんな素材が採れるかにもよるが、『青葉の根張り』にリベンジする前に、レア度:3の自動生成ダンジョンで素材を集めてもいいのかもしれないな」

「そうですね。確実に勝とうと思うのなら、それも十分選択肢に入ると思います」

 流石に攻略までする気はないが、素材の回収に絞るのであれば、ある程度は出来るだろう。

 記憶が確かなら、ヒタイの周辺でもレア度:3の自動生成ダンジョンが発生する事はあったはずだしな。


「ーーーーー」

「ん?」

 と、ここで何か言いたそうにネクタールが布を動かしてくる。

 言いたい内容は……ああ、そう言う事か。


「『青葉の根張り』についての情報収集は今しても仕方がない。どうにも、殆どのプレイヤーはまだ挑んでないみたいだからな」

 俺はネクタールが言いたい事を察すると、そう答える。

 実際、『青葉の根張り』についての情報は殆ど無い。

 俺はてっきりグランギニョルやトロヘル、シュヴァリエ辺りが先に挑んでいると思っていた。

 が、グランギニョルのような固定PT組は他のメンバーがまだ『赤紐の楔打ち』を倒せていないために足止めを受け、まだ辿り着けていないらしい。

 シュヴァリエもまた、自動生成ダンジョンで攻略する仲間が見つかっていないために、辿り着けていないとの事だった。


「とりあえず掲示板に『青葉の根張り』のテレポート能力については載せておいたが……アレはもしかしたら、こちらが『赤紐の楔打ち』を倒したプレイヤーだからこそなのかもしれないな」

「となると順番を逆にした方が良かったのかもしれませんね」

「んー、どうだろうな?『青葉の根張り』を先に倒しても、たぶん『赤紐の楔打ち』が強化されるだけだろうしなぁ。遅かれ早かれって感じだと思うぞ」

「ーーーーー」

「まあ、何にしても再戦は準備が整ってからだ。流石に無対策で挑むのは無謀すぎる。と言うわけで、大人しく待つようにな。ネクタール」

 なお、俺がネクタールの言いたい事が分かるのは、肋骨を通じて俺とネクタールが繋がっており、その繋がりを通して何となくネクタールの意思が伝わってくるからである。


「と、返信が来たな」

「どうでした?」

 と、ここで斧を作る前に進めておいた事柄の結果が出たらしく、メッセージが飛んでくる。


「今から来ても大丈夫だってさ」

「じゃあ……」

「ああ、早速行くとしよう」

 俺はそのメッセージを読むと、インベントリに『呪詛招く樹の王』の亡骸を入れて、服飾向上委員会……ボンピュクスさんの元へと向かった。

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