76 引っ越ししたのはいいけれど3
「ハロルドこのまま冒険者ギルドに行くぞ」「はい」
「エリナさんいますか?ちょっとお聴きしたい事がありまして」
「セイ様どうされました」「奴隷ついてです」
「はいそれがどうかしましたか」
「奴隷でもギルド組合員になれるはずですよね」「ええその通りです」
「その奴隷はどの様な奴隷でもギルドの組合員になれるのですか」
「はい奴隷の規定は有りませんがその奴隷が罪を犯した場合その主にも
責任が及びます」
「有り難う御座います。では4名冒険者登録をお願いします
ハロルド、カリーナ、ハルカ、ミリアです」
「身分証明の代わりだ登録するぞハルカは再登録だから登録料金貸しな」
「ではこの用紙に必要事項を書いて下さい」「「「「はい」」」」
「登録試験はいつ受けられますか」
「今日、あと1時間程で受ける事が出来ます」
「丁度良かったギルドの酒場って料理ありますよね空腹で試験させるのも
可哀想なので食べさせますミーナ、シルビア酒場で遅くなったがみんなで
酒抜きの食事してくれ」
「解りました手続きしますハルカ様はDランク冒険者でしたので
再発行金貨1枚頂きますがよろしいですか」
「はい大丈夫ですセイ様が払ってくれるそうですから」
「エリナさんあとちょっとした情報とお聞きしたい事がもう1つ有るんです」
「なんでしょうか」
「1つはこの街の奴隷商は1人だけですか」
「いいえ何人かいますが」
「店の場所を教えてくれませんか警備する人間が2人程欲しいです」「承知しました」
「あと気になる事を聞いたのでエリナさんならもしかして
知っているかもと思いまして『勇者召喚』『異世界召喚』ってご存知ないですか」
「セイ様なぜその事が気になるのですか」
「ガルシア帝国が勇者召喚に成功したそうです半年程前に」「そうですか」
「この国とガルシア帝国と戦争中なのに勇者が現れた興味ありませんか
エリナさんが興味も関心もないのでしたら要らぬ情報ですね」
「いえ興味がないと言えば嘘になりますが···
勇者と言えば英雄譚を思い出しますからセイ様はどこで勇者の事を知ったのですか」
「たまたま買った奴隷がガルシア帝国の人間で面談した時に聞けただけです
僕は世間知らずなので勇者は清く正しい者とは思っていません
たまたま普通の人より能力が優れた人が困ってた人を助けたそれを
助けられた人が宣伝して美化されて英雄譚が出来上がったそう思っています」
「冒険者ギルドはあくまでも中立組織です国どうしの争いにギルドは関与しません」
「そう関係の無い話でもないと思いますがガルシア帝国が勇者と呼ばれる人間を
召喚して僕の故郷では拉致と言いますが勇者を唆し戦争に利用する此処までは
国どうしの問題ですしかしそのために戦争が拡大して関係の無い人間が巻き込まれ
家や財産、家族までも失う事になりかねないその中に冒険者や街そのものが
含まれるのならば情報の収集ぐらいしていたほうがいいのではと想っただけです」
「そうですかこの街とどう関わるかは解りませんがギルドマスターに報告しておきます」
「情報をどう使うかはその人間次第、僕は無知なる事は罪と教えられましたので
此処の常識とは違うのかも知れません。お手数をおかけしました 奴隷商の件
宜しく御願いします」 「はい、承知しました」
「そろそろ登録試験のようですね僕も見学させて頂きます試験はどこで行うのですか」
「訓練場で行われます では私は一度退席します試験が終わり次第カードを
お渡しします。では、失礼します」
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「マスター入ります」「ん?どうかしたか?」
「ガルシア帝国の勇者の件セイ様が知りました」「何故セイがそれを知った」
「買った奴隷がガルシア帝国の者で面談の時に知ったそうです」「どこまで知っている?」
「私も惚けていましたのでガルシア帝国が勇者を召喚して
戦争に利用しているとしか聞いていません」 「そうか」
「どうしますか?ガルシア帝国に勇者がいると噂が流れれば
この国の国民の不安を煽ることになりかねないので敢えて情報を
伏せていましたが····」
「大した情報は得られないと思うが、しかし何故エリナお前に勇者の事を話たんだ?」
「さあ?セイ様の意図は解りかねますがセイ様も情報を欲していると推測できます」
「情報の共有と秘匿その線でいくかエリナが判断できない場合は俺が直接聞くが
俺達の持っている情報とそう変わりがないなら
勇者の件、吹聴しないように言ってくれ」 「解りました」




