69 アルファの子分
「済まないが馬を見せてくれ」
「へい、いらっしゃいどうぞ此方に今いる馬はこれだけです」
「従魔がいるんだなるべく怯え無い馬が欲しい」
「だったらこっちの栗毛とそこの鹿毛にすると良い気性も素直だしな」
「餌やっても良いかな」「ああ良いよ」
人参と林檎を取り出しナイフで適当な大きさに切って「さあ♪お食べ」
と言って手のひらに乗せ馬に与えて見る馬はそれを鼻で嗅ぎ嬉しそうに食べた
馬の周りを一周して観察する毛づやも良いし見た感じ健康そうだ
「軽く歩かせてくれないか?」「ああ良いよ」スムーズに歩行し故障も無さそうだ
指示にも素直に従う
「乗っても良いかな」
「お客さん乗れるのかい、良いぜ」
「ボルドそっちの鹿毛乗らせて貰えミーナは栗毛のほうに乗って
感想を聞かせてくれないか」「「はい」」運動場を軽く2周させて感想を聞く
「旦那、問題ありません」「若、こっちも問題ありません」
この2頭に決めようと思った時離れたところにいる白い馬が目にとまった
「あの白い馬はなに?」
「ああ、あの馬はダメだ最近手に入ったんだが気性が荒すぎて
どうにもならねぇ」
『主、あの者を購入しましょう』『パパあれ面白い子分にしたい』
『シータだけズルい今度は僕が子分にする』
『解ったじゃあアルファ一緒行こう』『うんパパ♪』
「少し興味を持った近付いても良いかな?」
「怪我するから止めといたほうが良いお客さん」
「もし怪我してもポーション持ってるから大丈夫」
『こんにちは♪』『······』『ん 通じて無い?』
『こいつパパこの事、無視した生意気』
『こらこらアルファいきなり喧嘩腰はやめなさい』『はいパパ』
『人間何しにきた』『勧誘かな?』
『勧誘だと人間ごときが身の程を知れ』前足でセイに蹴り掛かる白い馬
「危ないな~平和的に話しをしようよ」「言わんこっちゃねぇ」
『うるさい人間ごときが我に話しかけるな』
『ふーん聞く耳持たずか君全然恐くないよ危険さえ感じ無い威圧も使う事も
出来ない若い個体なんだねアルファやってご覧威圧』『うんパパ』
アルファが弱い威圧をかけると『なんだこのプレッシャーは····』
アルファは更に強く威圧をかけると完全戦意をなくし『調教』をかけた
成功『話しあいで契約したかったんだけどな···』『やった僕にも子分できたw』
周りは驚いた先程まで暴れていた馬が急に静かになり
前足を下り従順する姿勢を見せたのだから
「こりゃ驚いた!こいつ俺達でさえ近づけさせなかったのに···
ほとほと困っていたんだがどうやって手なずけたんだ」
「ん?なんとなくできた、みたいなそんな感じ」
「「そんな訳無いでしょ」」
「こいつ馬車引くの無理でしょう嫌がるし売ってくれるのなら引き取るよ」
「そうだなこいつはお前さんしか扱えないな」
「この3頭貰うよ幾らだ」「鞍、鐙、手綱を付けて金貨5枚でどうだろう」
「いいよ、買った、鹿毛を馬車に繋いで欲しいそれと飼い葉とブラシが
欲しいんだけど此処で買えるかな?」
「あるよ、どれだけいる」
「できるだけ高級なブラシ6本と手鉤一本、飼い葉は4頭3日分頼む
それとね藁50キロ」
「ブラシはこれがうちにある最高の物だこれでいいか?」
『キャロットこれでいいかな?』『十分ですありがとございます♪主』
「それでいい幾らになる」
「ブラシ6本で銀貨6枚 飼い葉15キロで銀貨1枚大銅貨5枚
藁50キロで銀貨2枚大銅貨 手鉤一本が大銅貨3枚
合計 金貨5枚と大銀貨1枚だな」金貨5枚と大銀貨1枚を渡して
「ボルドこれにいれてくれ」アイテムバック(袋)を渡して収納させる
「良い買い物ができたありがとボルド栗毛に乗ってくれミーナは馬車
サーシャは白いのに俺はキャロットに乗る」
『おい白いの絶対に落とすな』『解ってます落としません』
途中シルビアを拾い屋台で串焼きを買い屋敷戻り食べた
「後の事だがボルド、厩舎に行ってね藁を敷いてやってくれ後、水と飼い葉
ブラッシングを頼むシルビアとミーナは使用人の家を掃除サーシャは夕飯の
準備それが終われば好きにして良い俺は3階にいる。今日のところは
好きな部屋で寝てくれ部屋割りは全員揃った時点で正式に決めるから
そのつもりで、明日は朝食後ボルドとミーナ馬車2台で引き取に行ってくれ」




