お見舞い
「あ、マコ…!」
病院にペコのお見舞いに来た。久しぶりに下番が待ち遠しい勤務だったけど、いい事があってという訳ではないので複雑な気分だ。
ペコは腹部に被弾したものの奇跡的に急所を逸れていて、命に関わるようなダメージはなかったらしい。いやー、よかったよかった。しかし、元はといえばナタリーが余計な事を言い出したからだと考えるとイライラしてくる。後で説明してもらわねば。
「元気そうで良かったよ、良からぬことを考えてしまって焦った」
「心配してくれたの?ありがとー。マコに貰ったプレートキャリアのおかげで助かったよ。穴が開いちゃったけど」
ペコの言葉はお世辞ではなく、心臓に直撃しそうな弾をプレートが止めたおかげで致命傷を負わずに済んだらしい。備えあれば憂いなしとは正にこのこと!ヤバかった…。
「プレキャリなんてまた買えばいいよ。今度は高いやつにしてみる?」
「さすがに自分で買うよ、悪いじゃん。今度はサイドアーマーもいるかなぁ」
コロコロと笑っているペコを見ると、無事で良かったとつくづく思う。同期の殉職なんて耐えられないもんな。
「外科医の人が、脇腹の傷もあまり目立たなくなるから心配しなくていい、だってさ。あたしツイてるなー」
「それは良かった!傷って意外と気になるんだよね」
「他人に見られるような場所じゃないから、気にしなくてもいいんだけどね…あ」
ペコは顔を赤くしながら、フフっと笑った。恥ずかしいなら口にしなければいいのに。
しばらく雑談で盛り上がった後、長居は体に障るからと切り上げることにした。
「じゃあ、早期回復を祈ってます」
「ありがとう。またね」
とりあえずペコの顔を見て安心したので、次は女神の事情聴取だ。そういえばあいつ、未来を予想したり運命を操ったりできるんじゃなかったっけ…?




