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横田広域警察24時  作者: 魚河岸ボブ
第2章 頑張れ、新任捜査官
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二次会@マイホーム

「こんばんはー」

「こんばんは皆さん、いつも兄がお世話になってます」

 おお、チャーちゃんがちゃんと挨拶している…!

 我が家に初のお客様、同期の方々である。斉藤氏、ペコ、千代ちゃんがやって来ました。


 とりあえず軽い飲み直しということなので、適当な飲み物とおつまみを用意!とっておきの珍味、鯖へしこチーズ餅を披露する時が来た…と思ったら、チャーちゃんが「酒飲み上級者向けのつまみをゲストに出すのはどうかと思う」とイチャモンをつけてきた。


「あたしが用意するよ」

「じゃあ、私も手伝おう」

 チャーちゃんと千代ちゃんがつまみ係に立候補してくれたので、キッチンを明け渡していそいそとテーブルへ。


「マコの家って、こんな感じなんだー!もっとこう、アニメのポスターとか貼ってあるのかと思ってたよー」

「あー、そういうのはほら、没頭する空間にしたいというか趣味部屋だけにとどめておきたいというか…」

「さすがマコ!俺の心の友!」

「はいはい、いちいち大袈裟なんだよ…」

 想像していたオタク部屋よりもかなりオシャレにまとまっていたようで、ペコは部屋を見回して「ほぇー」と感心している。あと、斉藤氏はうるさい。

 キッチンでは千代ちゃんとチャーちゃんが何事かを話しているけど、よく聞こえない。


「チャーちゃん、斉藤氏が早く挨拶したいってよ」

「はいはい、ちょっと待って!千代さん、これ持っていきますね」

「うん、よろしく」

 どうやら千代ちゃんとチャーちゃんは打ち解けることができたらしい。そういや女神が「2人を会わせると面白い」とか言ってたけど、何だったんだろ?



「いつもお兄さんにはお世話になってるよ」

「斉藤さん、こちらこそ兄の相手をしてもらってありがとうございます。趣味の話が合う友達がいて助かってます」

「いや、マコは立派だよ!」

「千夜ちゃん、やっぱり可愛いねー」

「ありがとうございます。あ、もっちょんこっち来て!ペコさんがモフモフしたいって!」

「ニャー」

「もっちょん、俺のほうにも来てくれ!」

「強制は良くないよーマーベル」

「そうだな、猫は自尊心の強い生き物だ。指図を受けるのは好まない」

「出た、千代ちゃんの猫博士!」


 宅飲みなんて面倒だと思ってたけど、なんだかんだで同期にうちの家族を紹介できたので良かったかもしれない。こんなに賑やかなのは初めてだ。もっちょんとチャーちゃんも楽しんでくれているみたいだし。


 少しすると、「明日は早いから」とチャーちゃんが自室に戻っていった。朝から友達と約束があるらしい。さすがはクラスの人気者だ。しっかり寝なさいよ。


 同期だけでしばらく歓談していると、斉藤氏と千代ちゃんの電話が突然鳴り出した。

「はい、…え⁈あ、了解です。…はい、失礼します」

 電話を切った斉藤氏と千代ちゃんが浮かない顔をしている。

「俺、明日は増強待機になったから今日はそろそろ帰るよ」

「私も。…マコ、折角なのにごめんなさい」

 なんてことだ。増強待機要員に指定されると大抵は呼び出しがかかるので、さっさと休んで体力を温存しておかないといけない。

「じゃあ、続きはまた今度ということで」

「お先に失礼します。お休みなさい。またね」


 2人はそそくさと帰り支度を済ませ、玄関を出て行った。

「おやすみー、気をつけて」

「お休みなさーい」

 帰りを急ぐ斉藤氏と千代ちゃんを、ペコと2人で見送った。


「ペコちゃんはどうする?」

「んー、せっかくだからもう少し飲んでたいかも」

「そっか。じゃあ、とっておきのつまみを用意するか!」

「やったー!」

 よし、久しぶりのサシ女子会だ!今こそ鯖へしこチーズ餅を解き放つ時…!きっと酒好きのペコならわかってくれるハズ。


 …何か大事なことを忘れてる気がするけど、まあいいか。夜はまだまだ長いんだし。

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