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横田広域警察24時  作者: 魚河岸ボブ
第1章 転生したらバイオレンスな法強制執行者になりました
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ー 総合訓練② ー

『裏手から2名逃走、制圧する』

 無線が入り、支援(サポート)組の対処状況が通報される。支援組は2名が正面に残り、3名が裏手に回って、監視と逃亡阻止を担当している。逮捕ではなく制圧(・・)と通報してきたのは、相手が武装しているからだろう。つまり、建物内に残っている敵も武装している可能性が高い。元々そういう腹積もりなので何の問題もないが。


 今回のシナリオでは、計5名のテロリストが潜伏していることになっている。さっき1名無力化し、2名が逃走したから残り2名の筈だ。が、何があるかわからないので警戒して進む。


 廊下に出て、建物の奥に向かう。この先にあるのは休憩室と事務室の2部屋だけ。どちらかに敵が潜んでいる可能性が高い。


 まずは休憩室から。ここは違法薬物(白い粉)による粉塵爆発の可能性があるため、スタンを使わないサイレントエントリーを指示されている。ドアからパイをカットするように検索し、突入。


「コンタクト!」

 ポイントマンが素早く無力化する。サプレッサー付きのライフルがバスンバスンという銃声を発した。今更ながら、アニメや映画みたいな「プシュプシュ」って音じゃないんだよなぁ、と思う。今こんなこと考えている場合じゃないのに。というか、今何するんだっけ…?


 …緊張で過呼吸になっていたみたいだ。頭の回転がおかしい。まずいまずい、ゆっくり呼吸しよう。吸って…タメて…吐いて…。よし。


 最後の部屋だ。


 ゆっくりドアに近づき、突入準備しようとしたらいきなりドアから人が飛び出してきた。

「どわぁ⁉︎」

 よくわからない悲鳴を上げながら照準。手に拳銃と、手榴弾?迷っている暇はない。フルフェイスヘルを被った仮想敵に向けて発砲。シムニッション(訓練用銃弾)が相手のヘルメットと胸に食い込む。

 どさりと倒れた仮想敵の手から手榴弾がコロコロと転がった。

「手榴弾!」

 咄嗟に叫んで覆い被さる。ああ、爆発物には慣れっこさ!

 ダミーグレネード(模擬手榴弾)の破裂音がお腹の下から響いた。


 行動不能と判定された私は、外まで引きずり出されて救援のヘリが到着するまで仰向けに寝かされたままだった。なんかめっちゃ恥ずかしかった。



『状況終了』

 ストレッチャー(担架)に固定されたままヘリに載せられ、離陸してしばらく経った頃に訓練の終了が告げられた。


「さすが、5ゲートの守護者」

 斉藤氏が笑顔で肩を叩いてきた。話し声がよく聞こえないくらい機内はやかましいが、大仰な渾名で呼ばれたことはわかった。

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