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横田広域警察24時  作者: 魚河岸ボブ
第1章 転生したらバイオレンスな法強制執行者になりました
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ー 5ゲートの守護者 ー

 訓練場から戻り、署に帰り着いた頃には夜もかなり遅くなっていた。これから装具を外して野営装備や銃の整備をやらねばならないと考えたら、非常に気が重くなった。が、「本日は機材返納と銃整備のみ」と告げられると俄然士気が上がる。我ながらゲンキンだねぇ。


 急いで野営装備を返納し、武器庫へ向かう。地下の武器庫には供与品の無骨な銃架や、色々な銃が詰まったガンロッカー、弾倉の山積みになった棚だけでなく、比較的ゆったりしたスペースに銃整備用のテーブルが用意されている。10人で使っても全然余裕だ。ここで銃に油を塗ったくり、カーボン汚れが酷い部品は油漬けにして明日の整備に備える。


 そういえば、ヘリの中で聞いた「5ゲートの守護者」って何なんだろ。斉藤氏に聞いてみる。

「え、自分の呼び名も知らないの?」

 呆れた顔の斉藤氏。


 なんでもこの世界(現世)の私は、横田基地の第5ゲートに突っ込んできたテロリストを見事制圧し、基地を危機から救ったヒーローなのだそうだ。へぇ、自爆に巻き込まれずに済んだのか。やるじゃん、こっちの私。

 厄介だったのはその後で、「仕事として日本人が日本人を殺害するのはいいのか」と議論が起こり、国会やワイドショーを一時期賑わせたらしい。

 しかし、『米軍基地の』警備員という立場と、たまたまインタビューでこの話題を振られたロナルド大統領の「何か問題でも?」という強面発言で一気に議論が下火になった上、当の本人は国民に名前を知られることなくシレっと転属したので、今や話題にもならないとのことである。

 ただ、仕事とはいえ米国軍人を守るため(・・・・・・・・・)に日本人の警備員が命を張ったことに感銘を受ける兵士が多く、『セキュリティフォースのカトー・マコト』を知らない人間も、自分達を守ってくれた日本人警備員に敬意を表して「5ゲートの守護者」と呼ぶようになったとな。


 嬉しいやら恥ずかしいやら、ムズ痒い思いで斉藤氏の説明を聞いていた。


 元の世界(前世)でもこんな風に感謝されてるのかな…と、少しだけ気になってしまった。

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