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アウトライアー ~汎人類惑星奪還記~  作者: あろくす
第一章 汎人類拓務省
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第六話 威

二〇二六年 五月十日 後書きの情報を訂正

二〇二六年五月一五日 全文修正 最後のフーゴー考察シーン削除

「はい皆さん。フーゴー先生の授業が始まりますよー! 礼!」


「「「よろしくお願いします」」」


 今、俺たちは第二寮の第二副寮長にいる。


 ちょうど昼に異能を開放してもらい、そのあと初任務を完了した。しかし異能についてはまだあまり詳しくなく、フーゴ―さんに教えてもらう、というところだ。


「はい、まず皆さん"()"は知っていますか?」


「わからないです……」


「OK、ということは何も解説されていませんね。では()の解説からしましょう。

 まず、異能は脳の"威玉(いぎょく)"という器官に宿ります。威玉を活性化させることで、異能を使うことができる。というのが、異能です。

 しかし威玉は普通は活性化しません。そこで、異能解放の儀です」


 異能解放の儀。じいちゃんのみが行うことができる儀式だが、原理はわからない。

 任務後、じいちゃんに聞いてみたが教えてくれなかった。やはり高階級の職員でないとだめなのだろうか。


「先ほど言った"()"は心臓に宿る生命エネルギーです。威は普通威玉には流れません。

 しかし、異能解放の儀を受けることにより威と威玉が開通し、威は威玉のみに流れます。

 それによって威玉は活性化し、威を消費して異能が使えるようになります」


「あの、生命エネルギーを使うってことは寿命が短くなったりするんですか……?」


「いい質問ですね、セレーネさん。その通りですが、威がすべてなくなっても変わるのはせいぜい一か月くらいです。

 威が生命エネルギーに占める割合はあまり多くありませんので。それに時間経過でも回復します」


 生命エネルギーをまさか使っているとは。異能使用時に少し息苦しいのだが、理由はそれか。


「そして、威は異能を使用すれば使用するほど容量が上がります。練度もあがるのでどんどん使いましょう。異能も進化するので、ドンドン使ってドンドン成長しましょう!

 では次、異能の解説です。今のところは大丈夫ですか?」


「……????」


「ルーク、もう聞かなくていい。後で解説してやる」


 ルークは情報をイッキに出されると訳が分からなくなる。ゆっくりでないと理解できない。後で解説をしよう。


「はい、それでは次は異能について解説しましょう。まず異能。

 あなたたちも使える、基本中の基本です。ちなみに私の異能は『鑑定眼(かんていがん)』。

 見たものの情報が分かります。一度には一つまでで、実力差や格が離れすぎているとみることができません。」


「そういえばフーゴーさんの階級って何ですか?」


「よくぞ聞いてくれました!私は『最上級戦闘員さいじょうきゅうせんとういん』です。上から二番目です」


 最上級…… 上から二番目で、戦闘能力が高い。しかしフーゴーさんの異能は聞く限りあまり戦闘向きとはいいにくい。


「あの、フーゴーさんは戦闘能力も高いんですか?」


「対人なら」


「その異能って戦闘に使えるんですか……?」


「ええ、まっっっっったく使えません。しかし、私の異能は"真能(しんのう)"に()()しています。」


「「真能……?」」


「では真能を解説していきましょう。異能は練度がある、と先ほど言いましたね。練度を高め続け、威玉の威の容量が一定数以上に到達する。そうすると、"異能(いのう)"は"真能(しんのう)"に進化します。

 私が異能しか持っていない時、私は遠征に同行し、植物や動物などを鑑定し、毒の有無、肉の硬さなど、補給係のようなことをしており、ほぼ毎日威を使い果たしていました。

 そんなある日。突如私の鑑定眼に激痛が走り、私はしばらく悶え、医務室で看病してもらっていました。


 痛みも治まったころ。遠征の最高責任者だったナサさんに鑑定眼について聞くと、私の眼は異能から真能へ進化した、と言われました。私の異能は、真能『真眼(しんがん)』に進化していたのです。

 鑑定眼のほかに『魔眼』という能力が使えるようになっていました。

 魔眼の効果は圧倒的、眼に入った者の威を吸収したり、精神にダメージを与えたり、相手の視界を奪ったりなど。強力な対人戦闘力を手に入れていました。」


 異能が進化し、真能に成る。

 鑑定眼という戦闘とかけ離れた能力が、対人戦闘能力を手に入れるとは。


「ちなみに真能がさらに進化し、()()すると、権能になります。私はまだそこまでいっていません。」


「あの、権能って、誰が持っているんですか?」


「権能は特級ならほとんどが持っていますよ。ナサさんや、……まあ、そんなカンジの人たちです。おや、もう外は暗いですね。皆さん、夜ですしもう寝ましょう。」


「「「はーい」」」


 こうして、俺たちはフーゴーさんに威の説明をしてもらい、部屋に戻った。

 ちなみに、ルークはそのあと簡単に説明をすると、何とか理解できたようだ。



 明日も忙しい。多分。早く寝よう。



異能を使用する際に使用する脳のエネルギー。時間経過でも回復し、使用すれば使用するほどだんだん容量も増えていく。


威玉

能の異能の宿るところ。威をここで消費し異能を使用する。


異能

威玉に宿る能力。使用すればするほど練度が上がる。


真能

異能の練度が上がり、威の容量も一定数に増えると進化する。


権能

真能の覚醒先。真能の練度が上がり、威の容量も一定数に増えると覚醒する。

ほとんど使い手はいない。子に遺伝する。しかし出力は子の異能の出力に比例。


以下、MPE上級以上限定資料室より一部抜粋。



神能

[―削除済み―]する条件は二つあり、[―削除済み―]事のみ判明。もう一つについては現在調査中現在、また、神能は過去一名のみ確認済み。

[―削除済み―]については現在情報なし。


MPE特級以上機密重要参考資料室より一部抜粋。



あと言い忘れてたので追記です。 二〇二六年五月一七日

異能から真能、権能などに進化、覚醒する際はフーゴーのように性質全然違う能力が追加されるやつと、完全上位互換になる二つのパターンがあります。

フーゴーみたいなやつは手数が増えてる。

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