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アウトライアー ~汎人類惑星奪還記~  作者: あろくす
第一章 汎人類拓務省
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第五話 初任務

二〇二六年五月一五日 大まかな文書き直し

二〇二六年六月一日 大部分文修正




 ランクⅡ 飛行型災害生物 大骨昆虫(ボーン・インセクト)


 その災害生物は全長約三メートルのトンボのような姿で、肉がなく、骨組みだけしかない姿をしていた。あの傭兵の人が言っている姿そのままだった。


 現在、あの骨虫は樹木の上に座している。気づかれていないようだ。

 先手必勝。気づかれていないうちに異能を使用する。


「   異能解放――【超能力(ブラッドパルス)】」


 そういうと、俺の周りに金色の光球のようなものが浮かび上がる。俺の異能は超能力。周囲にエネルギーを出現させ、それらを操ることができる。戦闘向きだ。

 だが異能という超能力の能力名が超能力なのはどうなんだ。念力とかそういう意味でとらえておこう。

 そしてこの異能は威を直接だす、異常性が、未確認だがなんだか言っていた。聞いてはいなかったが


「ギィィ?!」


 異能を俺が使用すると同時にあの骨虫も俺らに気づく。


 俺はすかさず光球をたたきこもうと、骨虫に手を向け、光球を飛ばす。


「『光拳弾(フォトン)』」


 しかし骨虫は飛び上がって球を避け、俺らに向かって突撃をする。


「ギィィアアアァァァ!!!!!!」


「ルーク! 頼んだ!」


「よぉし!俺の出番だ! 異能解放――【巨掌(ファウスト)】!」


 ルークが待ってましたとばかりにそういうとルークの後ろに鉄のような巨大な()()、そして()()が現れる。


 その手はルークの手の動きに連動しており、ルークが手を振り上げるとともにその巨大な手も連動して動き出す。圧倒的戦闘向きの異能だ。


「『鉄拳制裁(リヒテン・ファウスト)』!!!」


「ギィギャァァァァァ!!!」


 ボギィ!!!、という音をたてて突っ込んできた骨虫の顔面にルークの振りかぶった巨掌がクリーンヒットする。


 恐ろしい威力だ。超近接のみだが、高い攻撃力を誇る。下級職員からすぐに上がると思われる。


 ルークの攻撃を受け、骨虫顔面部分の頭蓋骨にひびが入り、地面に倒れ、悶える。その隙を逃さず近づき俺はすかさず追撃を入れる。


「『光散弾弾(フリンテ・フォトン)』」

「ギャァァァァァッッッ!!!!!!!」


 至近距離でエネルギー弾をショットガン状にして叩き込む。

 しかし骨虫は骨にかなりのヒビが入るもまだ生きている。


「しぶといなてめぇ!」


「ギィャッ⋯⋯ギャガッ⋯⋯!!!! ガッ⋯⋯キハッ⋯⋯」


 ルークはそのまま巨掌を乱雑に骨虫に叩き込み続け、やがて骨虫は動かなくなる。


「……うん、熱源探査(サーモグラフィ)には反応なし。多分死んでるね……」


「けっこう余裕じゃねえか!災害生物退治!」


「ひとまず死体? も持っていこう。そしてカスパルさんに任務完了の報告だ」


 ランクⅡの災害生物、思っていたより弱かったな。まあ、ケガもないのだしいいか。


 報酬をもらい、俺たちは第二寮に戻った。




***




|MPE第二寮一階|


「パスカルさん、任務なんとか終わりました。あと災害生物の死骸、パスカルさん、いります?」


「案外たいしたことなかったですよ!」


 寮に戻ると同時に俺たちはカスパルさんに駆け寄る。


「おお……任務成功おめでとう。簡単だった? 難しかった? あと死骸はとりあえずもらっておこう。」


「なんか、思ってたより簡単でした。あんまり苦戦もしませんでした」


「そうか、まあ……それはいいことだ! 戦闘能力高い新人が来てくれて俺は嬉しい! 俺はあいにく事務作業ばっかなもんでね。」


 そういえばカスパルさんは上級職員だがあまり戦闘能力があるようには見えない。


 身長はセレーネが百五十九、俺とルークが百七十くらいなのだが、カスパルさんは俺とルークよりも小さく、筋肉があるようにも見えない。


 それでも上級職員ということは異能がとてつもなく強いのかもしれない。ちょうどいい、パスカルさんにも異能を聞いておこう。


「そういえばパスカルさんの異能は何ですか? もし良ければ教えてくれませんか?」


「俺? 俺の異能は『疲労回復(社畜)』だ。すぐに全快になる。疲労だけが。ちなみに対象は自分だけだ」


「……それは強いんですか?」


「事務作業専用だ。

 そんで事務仕事一本で上級職員に上り詰めたのさ。寮長の仕事も全部やってる」


「なるほど……」


 そうか、上級職員までは事務仕事のみでもなれる、と言っていたがそれがパスカルさんか。戦闘能力はあまりないということだな。そしてナサさんは仕事をしていないということが分かった。


「おや、新人のご三方。初任務が終わったのですね」


 その時、俺たちの後ろから声が聞こえ、振り返る。

 するとそこには明らかに俺らより身長の高い、糸目でタキシード、シルクハット姿の紳士の男がいた。 身長は百九十ほどだろうか。とても高い。


「おっと⋯⋯自己紹介を忘れていましたね。初めまして、副寮長のフーゴーと申します。どうぞお見知りおきを」


「ルークです!」


「あ、ウムヴェルトです」


「セレーネです⋯⋯」


「おお、フーゴー。ちょうどよかった。お前災害生物の死骸欲しがってたろ。

 骨虫やるからこいつらに異能の原理の解説してやってくれ。仕組みはもうしてある。」


「了解しました。では、ご三方、ついて来てください」


「あ、はい」


 パスカルさんがまだ言っていない異能関係のことを教えてくれるようだ。


 そう言われ、俺たち三人はフーゴーさんへとついていった。

更新遅れて申し訳ないです⋯⋯あと異能原理説明パート入ります。次話は後書きに異能原理はまとめるかもしれません。


え?なんで骨なのに熱源探査に反応したのかだって?たとえ骨だけだろうと生きてんだから。

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