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第四話 初任務

~MPE郊外~


 MPE本部は人類連合の国家より数キロ離れたところに建てられており、国境に沿って支部が複数個点在されている。そして災害生物の領域とは巨大な堀により隔てられている。


 今回の任務は侵入してしまった災害生物の撃破。


 事前情報によると飛行型の巨大な虫のような災害生物であり、警備隊隊員が複数犠牲になっている、とのことだ。


「いないな⋯⋯セレーネ、頼んだ。」

「わかった⋯⋯   異能解放――『全方探査(レーダー)』」


 そう言い、セレーネは異能を使用する。セレーネの異能は文字通りレーダーであり、敵の位置などを探すことができる。あまり戦闘向きではないが、敵戦力の把握に役立つ。


 じいちゃんのメモによるとこのような探査系の異能はかなり珍しい、とのこと。


「『熱源探査(サーモグラフィ)』⋯⋯  ヴェルト、ルーク。見つけた⋯⋯あそこにいる⋯⋯」

「「了解」」


 ランクⅡ 飛行型災害生物 大骨昆虫(ボーン・インセクト)


 その災害生物は全長約三メートルのトンボのような姿で、肉がなく、骨組みだけしかない姿をしていて、樹木の上に座していた。


「うわぁ⋯⋯骨しかない⋯⋯」

「どうやって生きてんだあれは!」

「二人とも静かにしろ」


 二人が驚き大きな声を出すがまだあの骨虫には気づかれていない。

 先手必勝。気づかれていないうちに異能を使用する。


「   異能解放――『超能力(ブラッドパルス)』」


 そういうと、俺の周りに金色の光球のようなものが浮かび上がる。俺の異能は超能力。周囲にエネルギーを出現させ、それらを操ることができる。戦闘向きだ。


「ギィィ?!」


 異能を俺が使用すると同時にあの骨虫も光に気づいたようだ。

 俺はすかさず光球をたたきこもうと、骨虫に手を向け、光球を飛ばす。


光拳弾(フォトン)


 しかし骨虫は飛び上がって球を避け、突撃してくる。


「ギィィアアアァァァ!!!!!!」

「ルーク!」

「よぉし!俺の出番だ! 異能解放――『巨掌(ファウスト)』!」


 ルークがそういうとルークの後ろに鉄のような巨大な()()、そして()()が現れる。

 その手はルークの手の動きに連動しており、ルークが手を振り上げるとともにその巨大な手も連動して動き出す。


鉄拳制裁(リヒテン・ファウスト)!!!』

「ギィギャァァァァァ!!!」


 ボギィ!!! 突っ込んできた骨虫の顔面にルークの振りかぶった巨掌がクリーンヒットする。恐ろしい威力だ。超近接のみだが、高い攻撃力を誇る。ほんとに下級なのか?


 ルークの攻撃を受け、骨虫顔面部分の頭蓋骨にひびが入り、地面に倒れ、悶える。その隙を逃さず近づき俺はすかさず追撃を入れる。


光散弾弾(フリンテ・フォトン)

「ギャガガァァァァァッッッ!!!!!!!」


 至近距離でエネルギー弾をショットガン状にして叩き込む。

 しかし骨虫は骨にかなりのヒビが入るもまだ生きているようだ。


「しぶといなてめぇ!」

「ギィャッ⋯⋯ギャガッ⋯⋯!!!! ガッ⋯⋯キハッ⋯⋯」


 ルークはそのまま巨掌を乱雑に骨虫に叩き込み続け、やがて骨虫は動かなくなる。


「やったか?!」

「⋯⋯うん、熱源探査(サーモグラフィ)には反応なし。多分死んでるね⋯⋯」

「けっこう余裕じゃねえか!災害生物退治!」

「フラグを立てるなルーク。ひとまず死体? も持っていこう。そしてカスパルさんに任務完了の報告だ」


 ランクⅡの災害生物、思っていたより弱かったな。まあ、ケガもないのだしいいか。




 ◇ ◇ ◇




~MPE第二寮一階~


「パスカルさん、任務なんとか終わりました。」

「あの災害生物もってきたけど⋯⋯パスカルさん、いります?」

「案外たいしたことなかったですよ!」


 寮に戻ると同時に俺たちはカスパルさんに駆け寄る。


「おお⋯⋯ひとりずつしゃべれ。聞き取れない。ひとまず任務成功おめでとう。簡単だった? 難しかった?」

「なんか、思ってたより簡単でした。あんまり苦戦もしませんでした」

「そうか、まあ⋯⋯それはいいことだ! 戦闘能力高い新人が来てくれて俺は嬉しい! 俺はあいにく事務作業ばっかなもんでね。」


 そういえばカスパルさんは上級職員だがあまり戦闘能力があるようには見えない。


 身長はセレーネが百五十九、俺とルークが百七十くらいなのだが、カスパルさんは俺とルークよりも小さく、筋肉があるようにも見えない。それでも上級職員ということは異能がとてつもなく強いのかもしれない。ちょうどいい、パスカルさんにも異能を聞いておこう。


「あとパスカルさん、そういえばパスカルさんの異能は何ですか?良ければ教えてくれませんか?」

「俺? 俺の異能は『超回復(ちょうかいふく)』だ。すぐに全快になる。肉体疲労が」

「⋯⋯それは強いんですか?」

「俺の身体能力がもともと貧弱だからなあ⋯⋯だから事務作業ばっかやってる。事務仕事一本で上級職員に上り詰めたのさ。寮長の仕事も全部やってる」

「なるほど⋯⋯」


 そうか、上級職員までは事務仕事のみでもなれる、と言っていたがそれがパスカルさんか。戦闘能力はあまりないということか。


「おや、新人のご三方。初任務が終わったのですね」


 その時、後ろから声が聞こえ、振り返ると、そこには明らかに俺らより身長の高い糸目でタキシード、シルクハット姿の紳士の男がいた。身長は百九十ほどだろうか。


「おっと⋯⋯自己紹介を忘れていましたね。初めまして、副寮長のフーゴーと申します。どうぞお見知りおきを」

「ルークです!」

「あ、ウムヴェルトです」

「セレーネです⋯⋯」

「おお、フーゴー。ちょうどよかった。お前災害生物の死骸欲しがってたろ。骨虫やるからこいつらに異能の原理の解説してやってくれ。仕組みはもうしてある。」

「了解しました。では、ご三方、ついて来てください」

「あ、はい」


 パスカルさんがまだ言っていない異能関係のことを教えてくれるようだ。

 そう言われ、俺たち三人はフーゴーさんへとついていった。

更新遅れて申し訳ないです⋯⋯あと異能原理説明パート入ります。次話は後書きに異能原理はまとめるかもしれません。


え?なんで骨なのに熱源探査に反応したのかだって?たとえ骨だけだろうと生きてんだから。

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