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アウトライアー ~汎人類惑星奪還記~  作者: あろくす
第二章 人類躍進計画
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第十七話 壁越し嵐


「『貫手(かんしゅ)』」


「……ッ」


 シュモーネとシェシュはロッヘンからの貫手を寸前で避ける。シェシュの真能、【操り人形(マリオネット)】による『身体操作(パペティア)』この技は、その名の通り、対象の体を自由に操ることができ、解除も自由自在。身体も普通では倒れてしまうほど傾いても倒れない。シェシュが上から俯瞰してみることで、後方などの奇襲にも対応をする。


「死ね」


 そういい、シェシュはシュモーネの体を操り、貫手をよけ、カウンターを叩き込もうとするが、よけられてしまう。


「シェシュ様。逃げますか?」


「逃げない。というより逃げられないだろうな。ここで戦闘不能にするしかない。殺るぞ」


「はい」


「……」


 その時、ロッヘンの姿が消える。またもや奇襲か。すぐさまシェシュはシュモーネの体を操り、風陣を二枚、展開する。さすがのロッヘンでも二枚風陣があれば速度は落ちる。


「『貫手(かんしゅ)』」


 ちょうどそう考えているとロッヘンは姿を現した。しかし、それはシュモーネの周囲ではなく、シェシュの正面だ。そしてその攻撃を避けられずにシェシュはまともに攻撃を食らう


「――――?」


「――威物だ。甘い」


 ロッヘンの貫手はシェシュの胸を貫通した時、威物が発動する。。最上級威物、『二つ目の命(ネクスト・ハート)』。使い捨ての威物であり、死亡時、一回だけ肩代わりをしてくれる。これをシェシュは三つ持たされている。


 そしてそのうちにシェシュはロッヘンの腕をつかむ。


「シュモーネ、私はまだ威物がある。私ごと殺れ」


「『殺刃嵐(サツジンアラシ)』」


「……!」



 そう言い、シュモーネが真能、風の化身内で殺傷力に特化した最強の技を放ち、あたり一面を風の刃が埋め尽くす。




***




|汎人類拓務省本部 最上階 総督執務室|


「失礼します!」


 反人類者収容所にて戦いが起こった少し後。総督執務室に一人の職員が現れる。


「反人類者収容所にて! ()()()()()の元幹部らしき者二名と特級戦闘員が交戦状態に入ったと報告が入りました!」


「……うむ。反人類者収容所遠隔操作室を第六寮職員に警護させろ。見回りを強化」


「ハッ!」


 バイオニア・ヘルツは冷静に指示を出し、反人類者収容所遠隔操作室に警護をつける。反人類者収容所が反人類連合元幹部に襲撃されたということは十中八九元幹部の三名の救出。そしてその救出のためには、拘束威物を解除しなけれならなく、本部からしか解除はできない。そのため本部にも襲撃してくる可能性が高い。


「まだ遠征部隊には伝えるな。しかしもし対処できない場合はアルテュールを呼べ。西方はシルヴェスターで十分だ」


「了解しました!」


 反人類連合には八人の幹部がおり、実質的なトップは幹部第一番、ラディカル・ヘルツ。


 反人類連合は約五十年前、人類連合の成立後約三百年後に頭角を現した組織である。しかし、その後。人類連合、汎人類拓務省が本格的に反人類連合の鎮圧に本腰を入れ、約三年後に壊滅した。


 十一年前。当時特級職員だったラディカル・ヘルツに反人類連合残党殲滅の任務を与え、反人類連合本部へと二寮ほどを差し向けた。



 ――――しかし。その後ラディカル・ヘルツが突然人類連合を裏切り、反人類連合に加入。特級戦闘員の裏切り。その前代未聞の事件に、汎人類拓務省は混乱の渦に陥った。反人類連合への追撃は止み、反人類連合もその時あたりからあまり名を聞かなくなり、消滅したと思われていた。


 その後。約七年前。汎人類拓務省本部を反人類連合が襲撃。本来、人類躍進計画はその時に行う予定であったが、その襲撃により、様々な資材、威物が強奪され、大量の人員が死亡し、七年後の現在に行わざるを得なくなった。しかし、汎人類拓務省もタダではやられず、ラディカル・ヘルツ含めた幹部三名を捕獲。現在反人類者収容所に収容されている。



 また、ラディカル・ヘルツの裏切りの理由は謎に含まれており、ラディカル・ヘルツは黙秘を貫いている。そしてこれらの一連の事件は人類連合には公開されておらず、最上級機密となっている。




***




|北方遠征部隊|


「A-01小隊~A-05小隊。十時の方向ニテ災害生物の群れを発見。撃退二ムカエ」


《了解しました!》


「A-07小隊~A-09小隊、下ガレ」


《了解!》


 北方遠征部隊では、ヴォルターが小隊に指示を出す。そして現在二日目、十五時。


 明日にはおそらく樹海に着く。そうして一、二日後にはおそらく観測基地へと着く。そうしたら人類躍進計画は完了する。樹海ではランクⅢ以上が出る確率も荒れ地と比べて高く、ランクⅣが出る可能性もある。


「おおヴォルター。仕事お疲れさん」


「これは本来お前の仕事ダ。サボルナ。」


「はいはい」


「俺はそろそろ退屈になってキタ。前線に行ってクル。ソシテ、指示出しはしてオイタ。書類だけでもまとめロ」


 そういい、ヴォルターは輸送車を退出する。


「自分頭使う仕事は苦手なんだよ……戦闘以外できないよ私は」


 そういい、ナサは嫌々仕事に取り掛かる。





 北方遠征部隊、観測基地まで、あと約二日。


申し訳ない。昨日投稿をし忘れていました。

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