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第一話 MPE

二〇二六年五月七日 文章を一部改変、女性のつぶやきセリフを改変

二〇二六年五月十日 女性のつぶやきセリフをそもそも削除

「おいルーク遅いぞ~早くしろ」

「おめえらの荷物持ってるからだよ!」

「ゲームで負けたのが悪い⋯⋯」

「なにがゲームだ!二対一はイジメだろ!」


 汎人類拓務省、略してMPE合格の約二日。


 俺たちは人類連合最北端にあるMPE本部に来ていた。


 住んでいるところが田舎なのもあるかもしれないが、列車でMPE本部まで丸一日かかる。合格通知が届いた次の日の午前六時に出発し、出発した次の日の午前七時にようやくMPEについた。


 出発してしばらくは俺たちも住んでいる農村が続き、しばらくすると大きな建物が立ち並ぶ都会が見える。見たこともない大きな建物や風景に農村から出たことがないルークは興奮しっぱなしだった。


 出発当日の午後23時、都会を出てただっぴろい荒れ地に出る。俺とセレーネはもうすでに寝てしまってみていなかったがな。ルークはずっと起きてみていたらしい。元気なものだ。


 ちなみにルークが俺たちの荷物を持っているのは朝借りて遊んだ二~四人対戦のボードゲームで最下位だったからだ。


 仕切りもない対面の2×2の席だったが、駅務員の人が毛布や飲み物、食べ物をサービスしてくれたりボードゲームを貸してくれたりとかなりいいサービスだった。


「おお、これがMPE本部か」

「建物がでかい⋯⋯」

「荷物が重い⋯⋯」


 MPE本部について俺たちは施設の大きさに驚愕した。途中通った都会もなかなか大きかったが、比べ物にならないほど高い。どうやって作っているんだ。


「あれ、君たちMPEの今年からの新職員?」

「ん、あ、はい。どうしました?」


 後ろから声を掛けられ、俺は驚いた。振り返るとオッドアイで紫と緑の和装風の羽織をした女性がいた。それはいいのだが、俺が驚いたのはその額に白い一本角が生えていることだ。


「え⋯⋯角⋯⋯角!?」

「なんだよ、そんな驚くことでもあるまいに。君たち今年からの新職員?」


 角はどうやらここでは当たり前らしい。さっきの列車の運転手もⅣとか書かれた仮面をしていたし、都会はよくわからないところだ。そしてこの人は先輩だろうか?なら愛想よくしておこう。人付き合いは大事だからな。


「あ、はい。今年からです」

「おおそうか。あと、さっき君と一緒にいた二人もう本部に入ってったけど着いていかなくていいの?」

「え? あ、本当だ! 失礼します! お前ら待て、置いてくな!」


俺は先輩らしき人を置いてルークとセレーネを追いかけていく。




 ◇ ◇ ◇




~MPE本部一階~


「はい、ウムヴェルトさん、セレーネさんがそれぞれ中級職員、そしてルークさんが下級職員ですね、確認しました。全員第二寮の配属になります」

「はい、了解しました。ありがとうございます」


 MPEには七つの寮がある。本部を中心として、南には駅などがあるため入口があり、南を除いた八方向に寮がある。

 南を0として時計回りに第一寮、第二寮となり、俺たちは第二寮のため、MPE本部の西だ。

 寮に荷物を置いた後は寮の先輩に挨拶周りをしに行こう。


「おいヴェルト、第二寮ってどんなところなんだ?」

「どんなところか⋯噂だと喧嘩が絶えなかったりひたすらにうるさいとか、まあ普通じゃない人⋯包まず言うと問題児とかが結構集まってるらしいな」

「えッ、なんで俺たちが第二寮配属なんだ?! だいぶ優等生だろ!」

「ルークそれ本気⋯⋯?」


 セレーネが突っ込みをするがそれも当たり前、ルークは実技試験の模擬戦の時優勝したが、目潰し顔面パンチは当たり前、金的も当然のようにやっている。

 第二試合でルークの相手をしたが、何の遠慮もなしに金的をされた。こりゃあ問題児、普通ではない。    

 予想だがセレーネは多分試験管が寝てたせいで実力が不透明なところもあるのかもしれない。

 俺はまあ...ヘルツ家だから普通ではないだろう。


「お、着いたぞ。ここが第二寮。確かこの三人部屋だったはずだ」

「おお!ここが!」

「広い⋯⋯」


 噂と違って静かだがまあ用事でもあるのだろう。


 俺たちは新規職員だが、部屋がかなり大きい。田舎の俺の部屋よりも当然のようにでかい。


 玄関に入って右にシャワー室があり、対面側にトイレ。そして奥に入ると広くなり大きな机、その前に大きなソファがある。その奥に巨大な窓があり、ここから第二寮の庭に出れるようだ。

そしてソファの手前側にドアがあり、その奥には二段ベットが一つと一人用のベット。


「はい俺二段目~!」

「なら俺は下か」

「私一人用ベット⋯」


 その時、コンコン...と、ドアをたたく音がする。

 ドアを開けて出迎えると、そこには少しだらしないスーツ姿の男が立っていた。

 髪はぼさぼさ、目にはくまができていて、少し不潔だ。


「はい、」

「よぉ、お前ら新入りの職員?」

「はい、今年からMPE中級職員になりました、ウムヴェルトと申します」

「同じくルークです!!!」

「セレーネです⋯⋯」

「元気だなぁ⋯⋯あ、俺は副寮長で上級職員のカスパル。他の職員たちは今任務やらで本部にいるから静かだけどごめんな。ちな俺は留守番」

「上級職員⋯⋯」


 そのカスパルさんは上級職員らしい。だらしない気がするのだが、すごい人だった。

 その時、寮の本部の方から騒ぎ声とともにたくさんの人の走る人が聞こえてきた。


「お、帰ってきたらしいなお前らの先輩方が」

第二寮の人たちが帰ってきたんですかね?


あと先輩職員に話しかけられるのいらなかったなこれ()

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