第十一話 最終確認
二〇二六年五月十四日 書き忘れていた第三寮副寮長を追加
二〇二六年五月一五日 本文一部修正 計画書追記追加
二〇二六年五月一六日 計画書考案者変更、報告者追加
「第二寮、総員集合」
辞令交付式の翌日。 第二寮会議場にて三十名ほどの第二寮所属職員が寮長、ナサさんによって人類躍進計画の計画解説のため集められていた。
人類躍進計画はもう明日まで迫っている。
「えー、では始めよう。まず、人類連合はこの星最南端、アナスタシア大陸の左下部分にある。
ここから北部、西部、北西部にそれぞれ部隊を派遣し、MPE災害生物領、観測基地を目指す。」
現在人類連合がある大陸、アナスタシア大陸。現在、人類はアナスタシア大陸の右下部分にいる。神災から生き残った人類が作ったのだが、アナスタシア大陸は災害生物が他の場所、大陸と比べて災害生物のランクが低いのだ。しかし、何が起こるかわからない。そのため、戦力が豊富になった今侵攻を試みる、というわけだ。
「そして三部隊を派遣するからそれぞれ班分けだ。第一寮~第七寮の七つの寮のうち、第一寮~第三寮の三寮、そして第七寮を派遣する。んじゃ、全員班分けだ」
そういい、俺たちはくじ引きを引く。
結果、俺は北部戦線、ルークは北西戦線、セレーネは西部戦線の舞台となった。
キレイに分かれてしまった。
「ほい、くじ引き終わったか? よし、そんじゃ続きだ。
全員これをとれ。」
そういい、ナサさんは全員に板のようなものを渡す。
「おそらく大体のやつは初めて見ただろうな。それは『威物』。
力を入れて威を込めると起動する。それは『遠隔通信威物』もしもの時に威を込めてその板に話しかけろ。それぞれの戦線の総責任者に伝わる」
威物。図書館で見た本で少し見た。ヘンカーに邪魔されたせいでほとんどは覚えていないが、威を消費する以外は普通の道具と同じ。神災以前、人類の黄金期、その時代の産物、と書いてあったはずだ。
「よし、大体はそんくらいだ。災害生物を見つけたら我先にと殺しに行け。死にそうだったらさっさと逃げろ。
第一寮~第三寮、そんで第七寮の一部。大体一つの部隊につき約六十人。
観測基地に着くまでにはただただ歩け。災害生物をおびき寄せる。強力な個体は人間を積極的に襲う。
そいつらを全員殺したらあとは雑魚狩り。低ランク災害生物は逃げていくからそのまま追い出せ。
洞窟やらなんやらに隠れている奴はどうせ雑魚だから放置。
では以上。全員明日に備え休め」
そういい、説明会は終わった。要するに、協力な災害生物は人間を襲いに来るから自分たちを囮として引き寄せて殺す。来ない雑魚は逃げてくから放置。
これまでためてきた戦力を大きく放出する。失敗は許されない、と考えておいた方がいい。
「……ヴェル、心の準備できてる?」
「…………おう。当然だ。MPEに入ってから一週間もたってねえが、そもそも俺らはあのアホ倍率試験を勝ち残ったんだ。自信を持て」
「……うん、ヴェル、ルーク、…………がんばってね」
「おう」
「当然! 俺は北西! はじめて災害生物領に行くが、俺はすでに興奮している! 歴史の一ページにたいる感じがする!」
「おう、頑張れ」
……いい考え方だ。そういうポジティブなところはいいところだ。
明日から本番が始まる。
…………明日からか。なんか早い気もしてきた。そういや新職員になってから一週間もたってない、って普通に言ったが一週間もたっていないのにか⋯⋯だがぞれを知っていて試験を受け、新職員になった。
きっとやれるさ。気楽に考えよう。うん。
フーゴーさんが言っていた実質的な最高ランク、ランクⅣ。
それ自体もなかなか出現しないが、そもそも特級戦闘員の先輩方がいるし、最上級戦闘員の先輩方もいる。
深く考えすぎないほうがいいな。今はまだ外が明るい。
そう考え、俺は図書館やら訓練室やら娯楽やらで残りの時間をつぶした。
そして、その夜俺は明日に備え、早めに寝た。
ちなみにセレーネ、ルークは夜もトランプをしていた。明日午前四時起きだぞ。
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人類躍進計画 計画書
新人類歴九九三年、計画始動予定
考案者 アレーニア
計画詳細
災害生物に奪われた領土奪還のため、災害生物領に位置する三つの観測基地に向け、第一寮~第三寮の戦力+第七寮戦力一部を三部隊に分け、派遣。
各部隊を囮として、災害生物を引き寄せ、撃破する。
極めて弱いランクの災害生物は、人間を避ける習性があるため、MPE本部/人類連合から三つの観測基地まで移動することである程度の災害生物を観測基地より外側に追い出す。
引き寄せられたある程度のランクがある災害生物は撃破。
参加職員 ※名前は最上級戦闘員以上のみ執筆
北方遠征部隊
第二寮寮長/特級戦闘員 ナサ
第三寮寮長/最上級級戦闘員 ヴォルター
他 六十二名
西方遠征部隊
第一寮寮長/特級戦闘員 アルテュール
第三寮副寮長/最上級戦闘員 シルヴェスター
他 六十三名
北西遠征部隊
第一寮副寮長/最上級戦闘員 コンラート
第二寮副寮長/最上級戦闘員 フーゴー
他 六十二名
追記
現在アナスタシア大陸北部、海岸方面にて謎の災害生物の鳴き声らしき声を確認
十分注意するように
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報告書
報告者 最上級職員 第二寮副寮長 フーゴー
第二寮所属中級職員、ウムヴェルト、セレーネ。下級職員、ルーク。
こちらの三人に、異能 鑑定眼を使用したところ、正体不明の権能の能力が及んでいることが判明。
正体まではわからず
宛先 MPE総督 バイオニア・ヘルツ
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次回から世界地図とかまとめ書きます。
そしたらついに人類躍進計画です!
ですので第一章はこれで完結となります。




