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戦闘貴族  作者: yuyu


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18/30

18話

 ルルとジークフリートが梯子を上りきるとそこには非常に狭い空間であった。広さ的にはルルが先ほどまで乗っていた機体よりも天井が低くその上、客室自体の空間も椅子が4客しか並んでおらず奥に扉があるがそこはトイレであった。


「狭いですね」

「そこが残念な機体だ」

「しかし、これは」

「そうだろう、狭いがこの空間の後ろには人間は居住することはできないが無機物、すなわち爆弾なら装備できる空間が広がっている」

「それは、良いですね」


ルルは、コックピットを見だした。


「こちらの方が広いですね」

「しかたない。これは所詮実験機だその上、パイロット2名に観測員2名が乗るからな」

「そうなのですか」

「しかし、この前のルルの発想は良かった。音速爆撃機なかなかない発想だ」


ルルは、機体に夢中であったがジークフリートの発言の「なかなか」が気になっていた。


(なかなか、なかなかとは、初めての発想だの方がしっくりくる。そして、音速機が珍しいわけではない確かにこの大きさでの音速機は珍しいが、そしてなぜ空軍の実験団に所属するのだ民間機だったらどこでも良いはず、もしかして)


ルルが何かに気が付いたように顔を上げたらジークフリートは満足したように本当のことを話し出した。


「気が付いたか、そうだこの機体は、実験機であることには間違いないだが民間向けの機体ではない。始めから音速爆撃機として設計が始まった機体だ」

「そうなると、この機体でなぜ王都に行ったのですか」

「簡単な話だ、他家に勘違いをさせるためだ」

「勘違い?」

「ニッ海でいくら実験を行ったとしても、気が付いている家はいくつかあるその家は、どう思うだろうか」

「ボルムス家は、新型の機体を開発している」

「そうだ、そしてこういった実験は夜間に行うそうなってくるとさらにこう思うだろう新型の軍用機だと」

「それを、誤魔化すために王都に堂々と行ったのですね」

「そうだ、軍用の実験機だと思っていた家も民間機だと勘違いを始めた」


ルルはやっとすべてを理解することが出来た。


「そう言えば、昇進おめでとう。ルル上位曹長」

「ありがとうございます」

「似合っているぞ」

「制服は、変わってはいないのですが」

「気分だ」


ジークフリートと少し会話をしてから分かれた。


ーーー


ルルそもそもジークフリートとルルが生活している建物は、別であり、ルルはクリームヒルトと同じ建物で住んでいるだけであった。また、ルルも中等学校に進級する際には、今住んでいる場所から30Kmほど離れた山を切り開いた家に居住することになる。因みにクリームヒルトも同様であるのだがクリームヒルトは、今の母屋がある位置から少しヒシ市内側に行ったところの建物に移り変わることになる。


「あの機体は、ボルムス家は剣になるだろうが、危険な側面も有しているな」


ルルは、車の中で独り言のように話していた。ルルが言う通りであろう実際、今現在もボルムス家には不要なものであるがこの機体が実践投入されれば強力な力になるだろうが破滅にも近づく要因になるものでもあった。

そんなことを考えているうちに家に到着したのだが玄関に本来いない人物がいた。


「ルル、遅いじゃない」

「すいません、空の散歩が楽しかったもので」

「困っちゃうわ」

「すいません」

「いいわ」


二人は、建物に入って行ったのだが向かった先はリビングではなくルルの部屋であった。


「なぜ、私の部屋なのですが」

「だってルルこのまま寝るでしょ」

「はい、明日も早いので」

「それなら、お話しましょ」

「姉上は、入浴は済ませたのですか」

「ルルが出かけてるうちに済ませました」


クリームヒルトは実際すでに寝巻になっており逆に10時とすでに子供が寝ている時間と考えても良い時間にもかかわらずルルは元気であった。


「そんなにはぶてないでください」

「良いじゃな、ルルは私より空の方が良いんでしょ」

「空は、綺麗ですから」



その後ルルは、クリームヒルトをなだめるのに時間が掛かったがクリームヒルトは、眠たくなったようで先に寝ると言って自室に戻って行った。

クリームヒルトと入れ替わるようにミミが室内に入ってきた。


「ルル様、入浴の準備が整いました」

「そう」


そう言ってルルは、ミミが入ってきたドアではなく部屋の中の別のドアを開けるとそこはルル専用の浴室がありミミが言ったように入浴の準備が出来ていた。ルルは、浴室に入ると服を脱ぎだしそれにミミが補助するように制服を回収してミミは、先ほど入ったドアとは別のドアからルルの制服を持って出て行った。

ルルは、入浴を済ませると寝巻に着替え寝室に行くとミミはルルが髪の毛を乾かしていないことを予測していたようでドライヤーを持って待ち構えていた。

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