四
まず竹田は『ニューパルサー』のシマを見渡したが、9割がた埋まっている。同じ列にある『ジャグラー』シリーズもほぼ満席である。
「やっぱり人気の店で、なおかつイベントの日は違うな。」
そう思いながら何気なく『キングパルサー』(キンパル)のシマを覗いてみると3台空いていたのでデータをチェックしてみた。
「おいおい、なんでこんな台が空いてるんだ?」
2台は明らかに低設定で128Gヤメだったのだが、1台BIG21回BAR14回で総回転4800回でやめてあった。現在は132回転だが前回は500ぐらいでBAR2連、その前も400ハマリでBARである。時計を見ると6時20分だった、バイトまでまだ1時間半ほどある。竹田は迷った、キンパルをやるには時間が少ない。もし連チャン中に時間がきたら、ボーナスを吐き出す前にやめないといけなくなったら、などが頭に浮かんだ。RT解除のストック機は時間切れで終わりという展開が一番悔しい。しかし、竹田は今日すでに勝っていたことと、キンパルとの相性のよさから勝負することにした。
理想的な展開は256Gまでに引いて連チャン即ヤメである。最悪でも512Gまでに引かないと時間的に苦しくなってしまうし、その後はいつ引けるかわからない。そんなことを考えながら竹田は素早く消化していった。しかしそんな竹田の心配をよそに220Gを越えたあたりからドットが騒がしくなってきて、243Gでドットに3連続でカエルが出てきた。
「頼む!次も出てきてくれ!」
祈るように竹田はレバーを叩いた。カエルが3回出るだけでも十分熱いが、ガセる時もある。しかし4回出れば初代のキンパルならほぼボーナスである。だが竹田の祈りも空しく4回目は出てこなかった。
「くっそー」
しかし愕然としたのもつかの間、リール上ではリプレイが揃っていた。
「なんだ、そういうことね。」
カエル連続演出中に小役を引いた場合、いったん途切れるが次のゲームでまたカエルが登場することが多く特にこの場合は4G目が小役だったので次の5ゲーム目でドットが動けばかなり熱い。(キンパルは5G連続でドットが動けばボーナス確定)
「ここは引くタイミングでしょ!来い!」
リールが回りだすと右からカエルが出てきた。小役外れでボーナスの演出である、しかも途中でカエルが転んだのでチェリーorボーナスである。このタイミングでこの演出は相当熱い、竹田は下にチェリーのあるBAR絵柄を上段付近に押した。
「よし!」
BAR絵柄は下段に止まり枠内にチェリーは無く、ボーナス確定である。そしてそのままBARを揃えにかかった。もし揃わなければBIG確定である。第二リールを止めるとBAR絵柄は上段に止まった。そして第三リールは適当に押して止めた。ドットでは派手な音と共に確定の演出が出ている。次のゲームで7を揃え竹田は上機嫌でBIGを消化していった。時計の針は6時半を少し回ったところだった。
今回の話はスロットの話が殆んどになってしまいました、申し訳ありません。次からこんなことにならないよう気をつけていきます。
次回からしばらくは、少し展開も変わっていくので、また読んでみて下さい。




