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42.簡単チーズケーキを作ってみよう!

 ハンバーグを焼く前に煮詰めていてもらったトマトソースを確認。うん。いい感じに煮詰まってます。そりゃ午前からしてもらってたもんね。


「このトマトソースは色々使えるので時間がある時に作って常備していてくださいね」

「……かしこまりました」


 何に使えるのだろう? といわんばかりにデニスが首を傾げている。


「ではハンバーグを焼いていきましょうか。大きさは好みでいいんですけど、楕円形にちょっと平たくします。まん丸だと真ん中まで火が通りませんので。形成する時は手の平でパンパンとこう、手でタネを勢いよく打ち付けるようにしてください」


 手でこう、とやり方をエアでして見せると料理人がその通りにタネを投げるようにして形を作り始めた。これ、中の空気を抜く為だけど、空気って概念があるのかしら? 説明しなくてもいっか。


「焼く時には真ん中をさらに凹ませて焼いてください。両面に焼き色をつけてからオーブンで焼いてもいいんですが、今日はそのまま焼いていきましょう。まずは片面を最初は強火で、焼き色がついたらひっくり返してワインを流しいれ蓋をして蒸し焼きにします」


 手の平位の大きさのハンバーグにしてたけど、デカくない? まぁ味見だから皆で切って食べればいいけど。


「…………私の夜の分はもう少し小さくしてくださいね」


 そんなデカいの食べられないよ。エルなんかはいいかもだけど。


「明日のお昼には丸パンにハンバーグを挟めますので、パン用のハンバーグは丸パンの大きさに合わせて円形に作って下さい」

「明日のお昼用……」

「あ、別に今日焼いておく必要はないので。明日でいいです。明日で。タネは氷室に入れておけばもつかもしれませんが一応明日の分は明日作った方がお腹が痛くなったりとかしないと思います」

「分かりました。明日にします」

「丸パンを半分に、あー……こう縦じゃなくて横にね、半分にスライスして真ん中にハンバーグを挟めるんです。丸パンはさっと焼いてくださいね。焼いたハンバーグの上に薄くスライスしたチーズをのせて、トマトソースをかけ上からパンを重ねて出来上がりです。間に葉の野菜を挟めるとよいのですが。それは後で確認します」


 生でいけそうなレタスみたいな野菜もあったけど、昨日は生食してなかったので確かめないとね。


「ではハンバーグを焼いているうちにおやつを作りましょう。チーズに砂糖を入れて滑らかになるまでかき混ぜてください。ええと量は……卵は一個でいいかな。チーズは……」


 何しろ卵がデカいからな~……人数多いしいいか。チーズも目測で二箱分位で。

 一人にチーズをかき混ぜてもらい、砂糖を入れていってもらう。どれ位砂糖を入れればいいのか忘れたので適当にちょっと味見をさせてもらいながら。

 もう一人には卵をかき混ぜていてもらう。今日は昨日みたいに白身を泡立てないので大丈夫ですと言うと料理人がほっとしていた。

 やっぱ泡だて器いるよね?


「オーブンに入れて焼いても大丈夫なお皿はありますか?」


 デニスがこれなら、と持ってきたのは長四角のそこそこ深さのある大き目のお皿が二個。うん、今混ぜてるのが入ってちょうどいい位の皿を持ってきてくれたんだね。

 クッキングシートがないのでお皿の周りにバターを塗ってもらって準備完了。オーブンもすでに火がついているらしい。朝一番に火を入れて一日つけっぱなしなんだとか。薪で炊いてるからいちいち点けたり消したりって出来ないんだね。


 チーズと砂糖が滑らかになってきたのでレモンもどきを絞ってもらって入れ、卵液も少しずつ入れてもらう。かき混ぜて、混ぜて、混ざったらお皿に入れてオーブンへ。うん、簡単だね。

 ……うまくいけばいいんだけど。どうかなー。ちょっと心配。

 オーブンも何度位あるのか分からないし。時間もね……分からないよね!


「上に焦げ目がついてきたら教えてください」


 あとはなんだっけ? あ、ピザパンか。オーブン使っちゃったじゃん! じゃあ説明だけでいいかな~?


「夜のパンはピザ風パンにします。フレンチトーストとパンを同じように薄くスライスして……」


 説明だけでいいと思ったら料理人が作り始めちゃった。ま、いいか。


「トマトソースを塗ります。そこにチーズを乗せるんですが、小さ目に切ってコロコロと乗せてもいいですし、薄くスライスしたのでもいいですし、そこはお任せします。チーズの種類もお任せします」


 パンが大きくないのでタマネギとか乗せちゃうと絶対はみ出ちゃうので野菜はなしで。


「あ、トマトソースはなしでパンにチーズだけ乗せて焼いてもおいしいと思いますよ?」

「はい。今日のガーリックトーストですか。あれもパンがカリカリしておいしくなりました」


 デニスが頷いている。でしょでしょ! ラスクみたいになったもんね!


「ただ砂糖をふりかけて焼いただけでもおいしいと思います」

「砂糖をふりかけて……?」


 デニスがまた頭を傾げている。もうずっと料理人達は頭傾げたり胡乱な目をしたり、そんなんばっかですよねー! でも間違っちゃないんだよー! やってみてね!


 


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