日記8 君の一日
「宅配物が届いた?」
「うん〜…わたしぃ…ちゃんと受け取ったんだよ〜〜!!」
そりゃ、泣きついて来るか…腰から手が離れんし、相当な出来事だったんだろうな。
「おーおー、よくがんばった。疲れてる中、受け取ってくれてありがとう」
「りんくん〜〜……」
まじか…そんなことあったんか…母さんか?
俺は頼んだ覚えないし…すぐ帰ると思って頼んだんかな?
「ほら、がんばったご褒美にハンバーグ作ったぞ」
「うわぁ…ほんとだ! ハンバーグだ!!」
涙は引っ込んだかな。
ポテトサラダも盛り付けて…できた。
「うわ〜…おいしそう!! 食べていい!?」
「いいぞ」
「いただきます!!」
「じゃあ、俺もいただきます」
ひさしぶりのハンバーグ…どうかな?
「ん〜!! おいしい!!!」
「…それはよかった」
「りんくんのお母さんが作ったポテトサラダもおいしいよ〜〜!!」
そう言われて食べたけど…まじでこのポテトサラダすごいな。なんか、別次元だな。
「りんくん! もっとお料理が上手になってて、私嬉しいよ!!」
「俺も好きで作ってるし、そう言ってもらえてうれしいな」
…あれ?
ちょっとぱさついてるかな…?
いや、でも好みっちゃ好みなんだが…瑠璃はどうかな?
「瑠璃、ハンバーグはどんな感じだ? 変な味はしてないか?」
「へ? おいしいけど…なにかヘンナの入ってるの?」
「いや、ぱさついてる感じがしたんだが…気のせいか」
「そうかな? 私はこのハンバーグは好みだよ!」
「…そうか。なら、今回も成功だな」
瑠璃に合わせればいいか…上手くなりたかったら、休日にレストランでも行けばいいからな。
あと母さんに作ってもらうか…いや、あの人のハンバーグもこんな感じか。
「…りんくん、もしかして無理してる?」
「ん? いや、ちょっと違和感があっただけだぞ」
「…りんくん、無理に私に合わせなくていいんだよ? 私、りんくんのご飯ならなんでも食べれるからさ」
「…なんでも? 今、なんでもって言った?」
「え…う、うん。言ったよ!」
「…この前、野菜スープを作った時に、ニンジンを泣きながら食べてたのになんでも食えると言うんだなぁ?」
「えっ!? えっと…あの……それに関しては………えっと……」
めっちゃ目が泳いでる。
まあ、瑠璃がこう言ってくれてるから、無理に考えなくていいか。
「ほら、飯を食おう。寝る時間が遅くなるぞ」
「あっ、そうだね。早く食べないと!」
「喉詰まらせるぞ」
いや、大丈夫か。口ちっさいし、入る数も少ないしな。
〜少しして〜
「ふぅ…ごちそうさまでした!」
「ごちそうさまでした」
意外と悪くなかったな。母さんのやつも美味しかったし、瑠璃も満足してそうだ。
「あ…いっぱい食べたから、なんだか眠くなってきた……」
「部屋戻るか?」
「うん…あっ、でもお皿置いたまま……」
「それぐらいは任せろって」
「なら…お願い………」
…えっ、寝た?
今日はやけにすんなり寝て……
「…いや、待て! まだ寝るな!」
「へぁ!? りんくん…よんだぁ?」
「自室まで頑張って歩こう。ほら、立って」
「ん…ん〜……だっこ」
「却下だ」
「うぅ…わかった…歩くからぁ〜……」
おし、椅子からたったな。あとはそのまま階段に…
「まてまてまて!! そっち玄関だ! 階段はこっちだ!!」
「う〜…こっちのぼるよぉ…」
この状態で階段はまずい…!
「瑠璃! 手を握るからちゃんと上がれよ!」
「は〜い…」
寝ぼけてる…とりあえず、一段一段丁寧に移動しないと。
「りんくんの手あったか〜い…」
「水に触れる前だからな。ほら、上がれたぞ」
瑠璃の部屋に案内して…よし、行けたな。
「ほら、部屋着いたぞ」
「ぬぁ…りんくんありがとぉ……」
「じゃ、ベッド行って寝ろよな。俺は洗い物してくるから」
「…ベッドまではおくってくれないの?」
扉開けてすぐなんだけどな。
「ベッドの場所を忘れたのか? そこまで寝ぼけてないだろ?」
「…ん〜…わかった…おやすみ……」
「はい、おやすみ」
瑠璃が部屋に入った…じゃあ、これで大丈夫……
「ドガッ!」
えっ? 部屋から倒れる音が……
「る…瑠璃!! 大丈夫か!!??」
思わず扉を開けたけど…いや、今は瑠璃の状態を…!
「ん〜……」
あっ…限界が来て床で寝てる…
「…はぁ。まあ、今日はいろいろあったからな」
とりあえず抱っこしてベッドに寝かせたけど…今日はよくがんばったな。
「おやすみ、瑠璃」
「すぅー…すぅー…」
寝息立ててるな。
本当にお疲れだし…じゃあ、あとは俺もいろいろするか。
「まずは…洗い物か」




