表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/31

日記6 がんばりがんばる

「カタカタカタカタ…」


…キーボードの音が響いてる。オーラなんかな…見惚れるな。


「カタカタカタカタ…」


 なに書いてるかわからんな。周りにある資料とかも、見てるだけで頭痛くなるし…社長ってすげぇな。


「...りんくん! 終わったよ!!」

「おつかれ〜。じゃあ、水分取りにおりるぞ」

「うん!!」


 水も言わないと飲まないし…そもそも、部屋の中に仕事以外の物はほぼないし、自室と分けてるぐらいだしな。オンオフが激しすぎ。


「はい、水。ゆっくり飲めよ」

「わかった!」


 髪はほどけてない…やっぱ、いつものが似合ってるな。


「おかわりいる?」

「いる!」


 でも、べつの髪型もみたいな…また今度にしよう。


「…さて。じゃあ、飯作るか」

「今日はなんなのー?」

「ハンバーグ」

「やったぁ!」

「あっ、そうだ。昨日、母さん来なかった?」

「え? りんくんのお母さん? 来てないけど…どうしたの?」

「なんか、俺が帰ったら行きそうな雰囲気をしてたからさ」


 来たとしても、あの集中力じゃ気づかないか。


「…あぁ、もしかしたらポストに手紙でも入ってるんじゃないか? 取りに行ってみなよ」

「外にで…いやだ」

「すぐだろ。俺が行ったらハンバーグ食えないぞ」

「うぅ…わかった、いくよぉ……」


 憂うつそうに歩いてるけど…ちょっとでも朝日を浴びてほしいからな。いいことがあるって聞いたことがあるし。


「もっ…もどってきたよ…」

「おつかれ、よくできました。なんか入ってた?」

「は…入ってたよ! ちゃんと手紙が入ってた!!」

「そうか。中身は何書いてあるんだ?」

「えっとね…えぇ〜…『たくさん歩けておめでとう。家の冷蔵庫に特製ポテトサラダがあるから、鷹凛(おうりん)と一緒に食べてね。』だって!」

「えっ初耳なんだけど」

「やった〜、りんくんのお母さんのポテトサラダおいしいんだ〜〜」

「まじか…瑠璃(るり)、手が離せないから家に行って取ってきてくれないか? カギは俺のポケットに入ってあるから、そこから取って行ってきてほしい」

「え…もう十分できたよね?」

「もうひと踏ん張りだ。食べたいだろ?」

「ん…うん…わかった……行ってくるよ………」


 すまんな。

 まあでも、歩くよりかは楽だし…大丈夫なはず。


「取れたか?」

「どのポケットなの?」

「ズボンの右側」

「えっと…あった!」

「おし。じゃあ、いってらっしゃい」

「ん〜…いってきます…」


 瑠璃も瑠璃なりに頑張ってるし、ちゃんと褒めないとな。

 むしろ、手紙を取りに行くだけで泣かなかったのは成長か。


…大丈夫かな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ