表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/29

日記5 憧れの君は

「ふぁ…ああ…」


 よく寝た。

 とりあえず、顔洗いに下におりるか。


「…おぉ。鷹凛(おうりん)、おはよう」

「えっ…父さん、おはよう…てか、久しぶり」

「久しぶり…いや、本当に。1カ月か? 家が同じなのに会えないなんて…父さん寂しかったぞ」

「だるいって。いや、俺も顔見れてなかったから心配してたけど…声聞けて良かったわ。じゃあ、いってらっしゃい」

「あぁ…そうか。では、行ってくるよ」


 父さん…なんか疲れ溜まってんな。


「鷹凛ー、私も早めに出るから戸締りよろしくね~」


 母さんも玄関に来たけど…


「なにかあったの?」

「特にないのだけど…昨日、お店の仕込みするの忘れちゃった」

「…またやったんだ」

「やっちゃった」

「まじかよ…」

「ごめんね〜。今日も朝昼同じで瑠璃(るり)ちゃんと食べるんだよね?」

「うん、そうだよ」

「わかったわ。じゃあ、いってきます」

「いってらっしゃい」


…さて、瑠璃んとこ行くか。

 今日は起きてるのか…いや、なんか起きてそうだな。


「…顔を洗って着替えるか」


 パパっと仕上げて外に出たら、勘は命中してたな。


「…明かり、ついてるな」


 カーテンから明かりが漏れてるな。


「寝てくれたら楽だけど…とりあえず、家の中に入るか」


 開けたけど…やっぱり、部屋の中は変わってないな。水を取りに来た形跡もないし…ぶっ通しか。


「瑠璃ー、部屋開けるぞー」


 2階の作業部屋の前で叫んだのに…扉1枚で聞こえないのか?

 どんだけ集中してんだ?

「はぁ…そこは本当に憧れるよ。じゃあ入るぞー」


 居た。部屋の中に居た。パソコンでカタカタやってるね。


「瑠璃、来たぞ。もう終わりだ」

「…」

「…瑠璃。なぁ、聞こえてる?」

「…」


 ヘッドホンはしてないし、イヤホンもしてない…視界ふさぐか。


「…瑠璃!」

「わぁぁ!!!」


 おっ、効いた。毛布で顔を覆ったら気づいたぞ。


「えっ…なに!? なになになに!!??」

「瑠璃ー、朝です。寝る時間です、過労です、終えてください」

「え…りんくん?」

「おう、また寝てないか確認しにきたぞ。今日で連続記録更新だな」

「え…えぇ…りんくんだったんだぁ〜……」


 あっ、スイッチ切れたな。


「りんくん驚かさないでよ〜〜!! 私びっくりしたじゃ〜〜〜ん!!!」

「お〜お〜、泣け泣け。泣いて疲れて寝てくれ」

「あぁ〜〜〜!!!」


 やりすぎたかな…抱きついてきてるし、次からはもっと柔らかくするか。


「…りんくん」

「ん〜?」

「来てくれてうれしいけど、きりよくないからやっていい?」

「…隣で見とく。だから、仕事を終わらせろよな」

「うん!! ちゃんときりよく終わったら止めるよ!!!」

「おし、じゃあ隣にいとくから」

「わかった!! ありがとう!!!」


 ほんと…すごいやつだな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ