日記4 家族
「母さん、ただいま〜」
「あら、鷹凛、おかえりなさい」
「母さん、まだ起きてたの?」
「あんたが帰ってこないからじゃない。どお? 瑠璃ちゃんは元気だった?」
「相変わらずだよ。でも、今日はこの前より長く歩けてた」
「あらぁ、じゃあ、後でおめでとうを言いに行かないとねぇ」
「いや…作業の邪魔になるからやめたほうが良いんじゃない?」
「あら、それもそうね〜」
…これ絶対行くな。やば、余計なこと言ったかも。
「…父さんは? また、寝てんの?」
「あの人はもう寝てるわよ。頑張って来たんだから、そんな言い方しないでよね」
「いや…最近忙しいから話せてなくてさ」
「まあ、それもそうね…3年目なのに、まだ慣れてなさそうだもん。今日だって、お酒を呑んでたわ。弱いくせに呑んじゃって…コップ3杯でベロンベロンよ」
「…俺、将来酒を呑まないようにするわ」
「あら〜、いい心がけよ!」
父さん似だから、絶対俺も酒弱い。母さんはそこそこだけど、比較的弱い方だしな。
ワンチャン、俺一口でも飲んだらぶっ飛ぶかも…!
「じゃあ、風呂入って寝るよ。母さんも起きてくれててありがとう」
「夜食は要らないの〜?」
「出る前に食べてる。用意してくれたじゃん」
「パンケーキ作ったよ〜」
「風呂上がったら食べるから置いといて!」
早めに風呂上がるか。
〜少しして〜
「う…美味い! 母さん美味いよ!!」
「そうでしょ〜、料理人をなめないでよね〜」
「なんでこんなに美味いんだ…? 今日作ったのよりも全然良い……」
「あら、今日作ったのね。鷹凛も作り続けたらコツがつかめるわよ」
「教えてくれないんだ…」
「始めからそう言えばいいのに…でも、コツは特にないの。私だって、作り続けたら上手くなったんだから。特に教えられないわ」
感覚派か…いや、母さんまじでそうだから何も言えねぇ。
「ふぅ…ごちそうさまでした」
「満足そうで嬉しいわ」
「洗い物しとくよ」
「いいのよ〜。鷹凛も疲れてそうだから、もう寝てね〜」
「わかった。じゃあ、おやすみ」
「おやすみ〜」
2階の自室に来たけど…
「やっぱベッドはいいな〜」
今日はいろいろあったな…まさか、料理を作りたいと言うなんて…でも、正直嬉しかったな。
手助けできるのが少ないから、少しでも役に立った気がして…また、そう言ってくれないかな。
「ぅ…寝転んだら睡魔が…寝るか」
瑠璃…頑張って仕事してるのかな……?




