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日記36 帰り道

「はい、終わりー」

「お疲れさまでした」


 終わった…練習自体は辛くはなかったな。それまでがキツイだけ…か。


鷹凛(おうりん)〜、おつ〜」

啓真(けいま)、お疲れ」

「どうだった? ひさびさの部活は」

「楽しかったよ」


 思えば…練習内容、俺のだけゆるかったな。先生も気づかってくれたのかな?


「着替えようぜー」

「おー、行くか」


 暑いし…外の風も浴びたいしな。


〜ちょっとして〜


「ガチャ」


 さむ…誰だよ、窓開けたまま部室出たやつ。


「あっ、窓開けたままにしてわ」

「啓真かよ。寒いって」

「アハ、ごめ〜ん」


 さっさと着替えるか。


「ガチャ」


「…あっ、おつかれさまです」

「ん? あぁ、1年の」

「はい、そうです」

西山(にしやま)くん、この部活はフラットだよ。鷹凛にも敬語はいらないって」

「なら…わかりました」

「いや、抜けてないって」


 面白い子だな。


「あっ、高木(たかぎ)先輩。見てましたよ、空閑(くが)さんとの組手」

「ん? そうなんだ」

「すごかったです。俺、今年からなのですが…迫力ありました!」

「ありがとう…啓真が合わせてくれたんだけど」

「教えてたしな。もしかして、君もやりたい?」

「や…やってみたいです!」

「う〜し、なら声かけてよ。教えたげるし」

「ありがとうございます!」


 さすが啓真だな。先輩感がある。


「おし、啓真、着替え終わったから帰る」

「えっ、ちょタンマ! 俺も行く!」

「帰り道は逆だろ。先行くぞー」


「ガチャ」


 あ〜…疲れたな。さっさと帰って瑠璃(るり)を起こすか。

「…あっ、鷹凛」

(はやて)じゃん、着替え終わったのか?」

「そうだよ。鷹凛も…そうっぽいね。なら、啓真もつれて一緒に帰ろうぜ!」

「あいつは…途中で来るよ」

「オッケー。じゃあ、下駄箱に行こうぜ!」


 颯と2人はひさしぶりだな〜…人気者だし、割と俺はぜいたくしてるのかもな。


「…あっ、高木くんと朝日奈(あさひな)くん、おつかれ」

篠原(しのはら)、お疲れ」

「お疲れ様ー」

「…あれ、啓真は?」

「置いてった」

「あはは、そうなんだね」

「そのうち来るよ。ダッシュで着替えてると思うし」


 ん…?

 走ってる音が…


「鷹凛ー、きたぞー…あっ、颯と宇良(うら)!」

「よっ、啓真」

「おつかれ〜、啓真」

「え…なんか、新鮮だな」

「そうか?」

「高木くんとは帰らないもんね…朝日奈くんも、なかなか時間が合わないし」

「確かに。まあ、今日は俺より珍しい人がいるけどな」


 見られてる…まあ、たしかにレアキャラか。


「じゃあ帰るか…と思ったけど、俺は3人と逆なんだよな」

「え〜…合流してすぐ解散なのか? もうちょい話そうぜ?」

「…啓真、鷹凛も事情があるんじゃない? 今日はねだってきてくれたんだし」

「そうだな…鷹凛、今日はありがとう」

「おう、じゃあな」

「またな〜」

「バイバ〜イ!」

「じゃあね〜」


 うし…帰るか。

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