日記33 お留守番
「いただきます」
「いただきまぁす…」
んん…美味い。すごいな…これぐらい美味くなれればいいんだが。
「母さん、今日のも美味しいよ」
「ありがとう。瑠璃ちゃんはどうかな?」
「え…あ……お…おいしい…です……」
「よかったわ〜、たくさん食べてね」
「はい…たべ…ます……」
瑠璃…変だな。なんか、頭がプスプスなってて、今にも爆発しそうなんだけど…
「…瑠璃、大丈夫か?」
「へぁ!? り…りんくん!? だ、大丈夫だよ!!」
「…そっか」
話してくれそうにないな〜…やっぱ、昨日なにかしたのかな?
「んー…」
記憶にない…眠すぎて、なにがなんだか。動物の面白い映像は覚えてるんだけどな〜。
「…食べるか」
考えても答えがでん。食べてから瑠璃と話そう。
〜少しして〜
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでしたぁ…」
さてと…食べ終わったし、俺も準備をしないと。
「お皿は私がやるから、鷹凛は着替えできなー」
「わ…わかった。ありがとう、母さん」
心読まれたんだか。
「瑠璃ー、部屋で着替えてくるから」
「…私もぉ…」
「え、なんで?」
それは恥ずいから嫌なんだが。
「忘れ物?」
「それはないよ」
「じゃあ、来なくていいじゃん」
「たしかに…」
「…着替え終わったら声かける」
「あ…は〜い」
なにか話したいことでもあるのか…気まずそうにしてたし、解決できるならいいな。
〜ちょっとして〜
「瑠璃ー、来ていいぞー」
あ、1階には聞こえない…
「ガチャ」
「…りんくん…」
「早っ!」
ドア前待機してたのか…!
「…それで…話でもあるのか?」
「あの…えっと…昨日の夜…どこまでおぼえてるのかなぁ…って……」
やっぱりそれか…
「…正直に言うけど、床に倒れてから記憶がないな」
「そ…そうなん…だ……」
「…なぁ。俺、瑠璃になにかした?」
「へ!? いや…なにも…してなくは…ないけど……なんなら…私がしたというか………」
「え? したって、なにを?」
「えっと…あの……えっとぉ………」
どんどん顔が赤くなってる…あれ?
「したってさ。ベッドに入ったこと?」
「へぁ!!??」
「え、当たり?」
「…う……それ…も………あり…ます……」
それで…あの空気になったのか。
「まあ、瑠璃もヒマだろうしな。ちょっかいかける気持ちもわかるよ」
「ちょっかい……そ…うなんだぁ………」
なんか…変なの。
「というわけで、俺は学校に行く」
「あ…りんくん、学校か……」
「うん。それと、今日は部活だから、帰り遅くなるぞ」
「えっ!? そうなの!!??」
「お…おぉ、昨日も言ったんだけどな…」
ちゃんと言ったよな?
言ったはず…うん、言った。
「そっ…かぁ……がんばってね」
「うん、がんばってくる」
時間もそろそろだし、行かないと。
「じゃあ、瑠璃も家に戻らないと」
「…え?」
「ここは、瑠璃の家じゃないよ?」
「……ということは…今から、外に出るの?」
「外…うん、隣に移動するから」
「え…えぇ……!」
なんで嫌がるんだよ…ベッドにもぐってるなら、寝て万全なはずなのに。
「ほら、行くぞ」
「いやぁだぁ…わたし…もうげんかいぃ……」
「がんばって外に出てくれ」
「むりぃ…きょうはもうつかれたぁ……!!」
泣き始めた…ウソだろぉ、さすがに時間がない…
「…わかった。じゃあ、家いていいから」
「グス…ほんとぉ?」
「母さんにも言っとく…あの人は多分オッケーくれるし」
「ありがとぉ…!」
あと言う事は…
「あぁ、風呂入りたかったら入れよ。昨日入ってないだろうし」
「うれしいけど…服が…」
「自分の家に取りに帰るか、それが無理なら家の使いなよ」
「……ほんとぉ…?」
「うん。許すと思うし」
一応、母さんに連絡しとくか。
「わ…わかった!」
「じゃあ、行ってくる」
「うん…いってらっしゃい…!!」
早く行こう…遅刻ギリギリは、もう嫌だしな。




