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日記27 よい頃合い

「…ハハッ、可愛い」


 人間みたいだな…やっぱ動物系はいいな。


「あっ、瑠璃(るり)、あれ見てみ…」


 あれ? 瑠璃がこっち見てる…


「…どうした?」

「えっ!? いや…なんでもないよ!」

「…あっ、瑠璃、あれも面白いぞ。ほら、キウイが走ってる」

「ほんとだ! 鳥…なのかな!? おもしろいね!!」


 やっぱ、こういうのは楽しいな。


「2人とも〜、ご飯ができたよ」

「母さん、ありがとう」

「ありがとうございます!」


 あれ…テーブルに鉄壁がある…


「…母さん、今日はなに?」

「たこ焼きよ〜。みんなで回して作ろうと思ってね」

「たこやき!? やったー!! 私回したい!!」

「なら、もう焼き始めるわ。2人とも、席についてね」

「わかった」

「はーい!」


…まだ見たいな…いや、たこ焼きを焼こう。スペシャルだし、食べるときでもやってるでしょ。


「…じゃあ、焼こうぜ」

「…えっ、うん!」


 瑠璃も楽しみらしいし、さすが母さんだな。


「ジュアアア!」


「いい音だな〜」

「すごぉい…ぶくぶくなってるー!」

「瑠璃ちゃん、顔を近づけたら油が飛ぶよ」

「は、はい!」

「回すのはまだ早いぞ。もう少し待とうぜ」

「わかった!」


…まだだし、ちょっと見ようかな。


「ガチャ」


「ただいまー」

「あれ…父さん?」


 珍しい…片付いてきたのかな?


「おっ、見慣れない靴があるな…誰かいるのかい?」

「りんくんのお父さん、こんばんは!」

「…あぁ、瑠璃ちゃんか。こんばんは、今日はどうしたんだい?」

「夜ご飯をりんくんのお母さんが作ってくれるので!」

「そうかい。なら、俺もお邪魔しようかな」


 父さんが…ひさびさに3人で食べるな。それに、瑠璃もいるし…やったぜ。


「父さん、座りなよ。今日はたこ焼きだよ」

「おぉ、ありがとう。いい匂いだ…お酒がほしいな」

「あてにできるほど呑めないだろ」

「ハハッ、それもそうか」


 具材も入れ終わったし…そろそろか。


「瑠璃、回そうぜ」

「うん! やるぞ〜!!」


 おぉ…上手く焼けてるな。これなら早く食べれるかも。


「…うし、回せたな。瑠璃、上手かったぞ」

「えへへ…ありがとう!」


 さてと…今度こそ、テレビを見て……


「…あれ?」


 違うのに変わって…


「…あっ、なんだ、そういうことか」


 開始が早かったんか…そっか……


「…仕方ないか」


 またやってたら見よう。それぐらいがちょうどいいしな。


「…りんくん」

「ん? どうした?」

「あれ、見て」


 なにを指さして…え?


「…え、なんでロボット掃除機が回ってんの?」


 なにもないぞ、そこ。1回でゴミ取れないのか?


「がんばってるのが伝わるよね」

「…そうだな。でも、ちょっと面白いかも」

「…そうだね。面白いよね」


 機械の誤作動ではなさそうだし、そこがまたいいな。


「…ありがとう、瑠璃」

「…フフッ。いいよぉ、りんくん」


「ジュゥゥゥ」


「あっ、忘れてた」


 やべ、焦げてないよな…?


「瑠璃、回そうぜ」

「うん! わかった!!」

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