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日記21 放課後にて

「キーンコーンカーンコーン」


 終わった…やっと授業が終わった…長かったな〜。


鷹凛(おうりん)ー」

「ん? 啓真(けいま)、どうしたんだ?」

「部活来るのか?」

「あ〜…」


 そうだ…これがあったわ。


「…明日でいい?」

「いいぞー。言質とったからな」

「明日はちゃんと体操服を持ってくるから」


 さすがに、今回は俺が悪いし。


「あっ、そうだ。啓真、(はやて)に会うけど、来る?」

「行くー。行き先同じだしな」

「そっか。颯も部活か」


 あいつ剣道やってるもんな。


「…あれ? 颯のとこに行くんだろ?」

「行くよ。でも、お礼になんか買おうと思ってな」

「あーね。義理堅いな」

「俺が気になるんだよ」


 購買はギリ開いてるはず…



〜少しして〜



「買えたぜ」


 意外と余裕があったな。空いてたし、そんな急がなくてもよかったかも。


「いちごみるくじゃん。あいつ好きよな〜」

「それな。じゃあ、行こうぜ」


 甘いものが好きってわけでもないのに、やけにこれは気に入ってるんだよな〜。


「着いた。颯ー」

「…あっ、鷹凛に啓真じゃん。何か用か?」

「借りた体操服は洗って返すと伝えに」

「俺はつきそい兼一緒に向かおうぜと言いに」

「オッケー。ちょっと待っててくれ」


 パパッて直して、こっちに来たけど……


「…課題でもやってたのか?」

「うん、開始までに少しだけね。量があるし、面倒くさいだよな」

「えー、じゃあ部室でやればいいのにー」

「部室では皆と喋りたいからさ。空気が詰まっても嫌だろ?」

「たしかに…じゃまするみたいだしな〜」


 言われてみれば…部室な〜。こう考えると、俺も話したくなってきたな。


「それで、鷹凛は今日来るのか?」

「いや、明日行く」

「俺の体操服を貸してるんだから、行ったら良いじゃん」

「一応、俺にも予定があるんだよ」


 瑠璃(るり)を起こさないとな…夜はなににしようか。


「まあ、気が乗れば来たら良いんじゃない?」

「颯、それはなしだ。こいつは必ず明日呼ぶからな」

「行くって。そもそも、俺も筋力が落ちたと自覚してきたし…」

「あっ、そうなん? なんだ、俺からさそわんくても来てくれたんか」

「啓真、良かったじゃん」

「そういうわけだから。2人とも、じゃあな」

「おう、じゃあな」

「また明日なー!」



〜少しして〜



「ガチャ」


「瑠璃ー、来たぞー」


 反応はなし…寝てるかな。


「…とりあえず、部屋に行くか」


 前に来たから…ノックだな。


「コンコン」


「瑠璃ー、起きてる?」

「…」

「…瑠璃ー?」


 これ、爆睡か。


「…入るぞー」


「ガチャ」


 えっと…あっ、いた。寝てるね、ベッドで。


「瑠璃ー、そろそろ起きないか?」

「………んぁ…ん〜…や……」

「いやじゃねぇだろ。ほら、起きなよ」

「ん〜……ん? りんくん……?」

「寝ぼけてるのか? 指を何本立ててるかわかるか?」

「……なな?」

「え、こわ」


 そもそも手は5本指だって。


「ほら、起きてくれ」

「……りんく〜ん………」

「なんだ?」

「………さびしかった」

「…お、おぉ……」


 え、なんで急に?


「…瑠璃?」


 寝た…いや、寝るなよ。


「瑠璃、起きろ、起きるんだ」

「……うぅ…さびしかったよぉ〜〜!!!」


 うわっ、泣き出した。


「えぇ…ちょ、どーどーどー」

「うわぁ〜〜!!!」


 なんで? 怖い夢でも見たのか?


「…ここにいるぞ」


 これは…泣き止むまで待つか。

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