37/45
1、王子の結納の儀式の日。
2章、美弥子 スタートです。
ここは、アルハラン王国の王城の一角。
聖なる泉の神殿。
今日は、この国の王子、クロスの婚約の儀式の日だった。
この儀式が、結納の儀のスタートとなり、この日から結婚の儀の日までに、両国間で、たくさんの結納の品がやり取りされる。
王子クロスは、この国に、やっともたらされた唯一の王子。そのうえ、幼いころからその器量良しが噂され、婚約相手にという話に尽きたことが無かった。
そんな王子の選んだお相手は、いったいどの様な姫なのかと、国内外は、今やそんな話で持ちきりだった。
王子の花嫁候補は、国や王で、ある程度まで絞っていたが、最終決定は、王も王子に託していた。が、当の王子は、とりたて姫に興味はなく、姫の見た目や性格よりも、国の経済状況で選んだにすぎなかった。




