21、臙脂色のジャージ。
柚は2日で100セットのつけまつ毛を作った。
柚自信、自分がこんなにもの作りが得意だと知らなかったし、出来上がりを見たロージアもジルも、その出来を高く評価した。
そんなこともあり、次の日、ロージア、ジルと共に、柚は王都へつけまつ毛を売りに行くことになった。
「ユズ。 」
出来上がったつけまつ毛は、2つを1セットで紐で固定し、付け方の説明書をセットした。
ロージアによると、のりはどの家でも自家製で作るらしく(簡易な物はそれしかないらしい。)説明書にそれを使うと書いてあれば問題ないらしい。
そのセットの最後の確認をしていると、柚はロージアに声を掛けられた。
柚が返事をした先で、ロージアがなぜか、柚の初めに履いていた制服のスカートを手にしていて、柚は恥ずかしくなった。
「あっ……、どうしたの?」
柚が恥ずかしそうにしたのがロージアに伝わったのか、ロージアも言いずらそうに、
「いや、オレがさあ、……言ったんだけど。そのズボン、おしゃれじゃないよなあって……。」
そう言われて、柚は赤面した。
確かに、今の柚の格好は、上が学校指定のセーラー服。下は学校指定の臙脂色のジャージなのだ。
これしかないから、ロージアに脚を露出するのは良くないって言われたから……
いったいどうしろというのだろう?
そう思い、柚がロージアを、困った顔で見つめると、
「えっと……。 このスカート、この下に、オレので悪いんだけど……。」
ロージアは、そこまで言うと、もうひとつ、手に持っていたものを柚に見せた。
それは、肌色に近い薄いイエローのスキニーパンツのようなもの。
「これ下に履いたら、肌は直接でないから……ってジルが……。
ああ、ごめん。オレ、こういうこと気づいてやれなくてっ。でもっ、王都に着いたらもっとちゃんとした服買ってあげられるし、……王都まで……。」
どう言ったらいいのか、ロージアがうろたえながら言うのに、柚はなんだか温かい気持ちになった。
「ありがとう。」
そう言うと、ロージアからスカートもパンツも受け取った。




