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  作者: 火鳥 らひす
1章;柚
21/45

20、つけま職人ユズ。

「きゃっ!!?」

窯に火がくべられ、室内は最大限に熱気のような熱さが籠っていた。

オレンジに熱されたコテに近づきすぎた柚の前髪が、ジュっと音を立てて縮れた。


「大丈夫?」

すぐにロージアから声が掛り、柚は頷いた。

「気を付けて、ユズは結構熱中しやすいタイプなんだね。コテで火傷すると、跡が残っちゃうから。」

ロージアはそう言いながら、柚の側に行くと、柚の額が何ともないか確かめた。

ロージアの指先に触れられて、縮れた柚の前髪の先が、はらりと落ちた。


「あっ、大丈夫だよ。 ホント熱中しちゃった。すっごくハマるね。私も職人肌なのかなあ?」

ロージアに触れられて、なんだかどきどきしてしまう。

柚は、それをごまかすかのようにそう言った。



いざ、つけまつ毛を作るとなると、それは緻密な作業だった。

ジルは、本当にいろいろな長さにカーボンをカットしてくれていて、その中に他のとは違う、少し平べったくて、眺めのものがあった。

ジルはそれを土台にしたらいい。と、言っていただけあって、それをベースに長さの違うカーボンをセットして、ロージアの太い針金のようなコテで溶接していく。

そうすると、柚のこうありたいと思うつけまつ毛が出来上がっていく。


「そうだなあ、ユズはセンスあるよね。」

ロージアも、そう言うとにっこり笑った。

「たださあ。 本当に火傷だけは気を付けて。 女の子が顔に傷なんて大変だよ。」

そう言って、ロージアが柚の額に触れると、そこがまるで心臓だとでもいうかのように、どくどくと鼓動するのだった。



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