表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/20

第二章 迷いの国 Ⅶ

                    〈第二章 迷いの国 Ⅶ 〉

 「言っておくが‥‥‥この事は誰にも喋るんじゃないぞ! 勿論じいさんにもだ!」 二人は頷いた。


  ——すると—二人は顔を近づけて地図を眺めた・・・。

その地図には、不思議な造形の大陸が描かれていた。

その中心核となるのは、円形の『内環大陸』である。広大な平原を抱き、北には

深い森、東には険しい山脈を蓄えたこの地は、外側を取り囲む内海によって

守られた。まさに世界の中心部といえる。

 その内環をさらに囲むように、巨大な『外環大陸』が円環を描いている。

しかし、この環は完全な円ではない。東西南北の四箇所で大地は断絶し、外の海と

内の海を繋ぐ水路となっている。各断片はそれぞれ独自の立地を持ち、北には雪を

頂くような峻険な山々が連なり、東や南には豊かな森や荒野が広がっている。

 二重の環のさらに外側、果てしなく広がる外海には、四つの島々が浮かんでいる。

北西の島は、龍の背びれのように波打つ山脈が走る、三日月形の島。

次に北東の島は、複雑な入り江を持ち、中心に高く険しい山を抱く、牙のような

形の小さな島。南西の島は、小さな付属島を従えた、盾のような平らな形状の島。

東の島は、他の島よりも細長く、南北に伸びる長大な山脈が壁のようにそびえる島。

 これら四つの島は、中央の大陸を中心とした巨大な魔法陣の頂点に配されている

かのようである。

 この平穏な海域の西には、巨大な竜が描かれていた。

水面から突き出した頭部は勇ましく、角が天を突き、その眼光は鋭い。

水面にうねる長い胴体は、この海そのものが意思を持ったかのような力強さを

感じさせる。

 どうやらこの地図は、今いるエルシアの国の地図らしい・・・。

 「これって・・・ひょっとしてエルシア国の地図?」

 カローナがスンケルに小声で尋ねた。

 「あぁ、絶対誰にも言うなよ! とある親戚に頼んでもらったんだ」

 スコットには何がなんだかよく分からなかった。だが、かなり正確に

作られている事ははっきりした。この地図は手書きで描かれているそうだ。

 「お前ら二人もよく聞いておけ! 生きていくには、このエルシアの事を

知らねぇんじゃ・・・後悔するぞ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ