第百九十二話『熱しやすく冷めやすいのにゃん』
第百九十二話『熱しやすく冷めやすいのにゃん』
《ネコ並みにゃん》
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「——並みって——
んれって、
ほめているのわん?」
「んにゃ」
「——そっか。そうだよね。
ミアンだもんね。
ネコ目線で、
語っているだけなのわん——
んならいいのわん」
「ひょっとして」
『ネコ特盛にゃん』
「のほうがよかったのにゃん?」
「へっ?
——アホネコが、
またアホなことを、
いい出してきやがったのわん。
……おおっ、と。
ここは、
『お姫さまらしく上品に』
でなくっちゃ。
なもんでこの際、
アホネコのアホも、
軽ぅくあしらって、と——
ううん。違うのわん。
なもんで、
気にしなくたっていいのわん」
「……はっ!
にゃあるほろぉ。
ミーにゃんの心底、
はぁっきりのきり、
と読めたのにゃん」
「あのね、ミアン。
心底もクソも」
「ズバリっ!」
『ネコ大盛りにゃん』
「って、
いって欲しかったのにゃん!」
「うわわのわぁん!
違うったら、違うのわぁん!
——なぁんで?
どうしていっつも、
んなにもたやすく、
ミアンのゆるゆるペースに、
まんまと、
乗せられてしまうのわぁん——」
《後悔先に立たず、にゃもんで、お話の続きを始めるのにゃん》
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「んなこといったってぇ。
——このどたん場で、
『主役』
とかいわれてもなぁ。
しかも、
よくよく考えてみれば、
たいしたお話じゃないし。
謎めいたもんはあるにしても、
『アタシは迷探偵ミーナ。
真実を、
つまびらかにするのわん!』
なぁんて、
ムキになるほどでもないし。
あぁあ。
なぁんか急にやる気が、
音もなく、
しぼんでゆくのわぁん。
なもんで——
ミアン。
悪いけど、
エンリョしちゃうのわぁん」
《ふにゃ? 逆効果にゃったの?》
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「んもう、ミーにゃんったらぁ。
ホントのホントに、
ネコがあきれ返るくらい」
『熱しやすく冷めやすい』
「お方にゃん。
……うん?
ちょいと待つのにゃん。
とにゃるとぉ」
『まずい』
「んじゃにゃあい?」
《食べてもいにゃいのに? 謎を残して、つづくのにゃん》




