第百七話『ひとりぽっちにゃん』
第百七話『ひとりぽっちにゃん』
《こんにょぉ。素敵にゃん、といわせたいのにゃん?》
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ぽつん。
「と、ひとりぽっち。
こぉんなに静かなの、
久しぶりのぶり、なのわぁん」
《ふにゃ? ミーにゃんが珍しく詩的気分に浸ってるのにゃん》
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ぽつん。
「と、ひとりぽっち。
まっ。たまにはいいのわん。
自分ってもんを、
取り戻せる気がするのわん」
《ふにゃ? にゃんとも、おとにゃびたセリフにゃん》
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ぽつん。
「と、ひとりぽっち。
おっかしいなぁ。
自分ってもんを取り戻せる、
と思ったのにぃ。
信じていたのにぃ。
確かに以前はそうだったのわん。
でもぉ……今は違うの。
新しい自分に逢えた、
んな気がしてきたのわん。
アタシも成長してるのかなぁ。
日々、
変わり映えのしない日常を、
たんたん、と送っているもんだから、
アタシだぁって変わっていない、
と思っていたのだけれどぉ」
《ふにゃ? 物思いにふけってる? ド頭、大丈夫にゃん?》
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ぽつん。
「と、ひとりぽっち。
少しずつ、少しずつ、ではあるけど、
日々、アタシは変わっていく。
そしてこれからも。
アタシは、
昨日のアタシと」
『おさらば』
「して、
今日のアタシを迎えた。
んなら、
今日のアタシとも」
『おさらば』
「しなきゃならないんだ。
明日のアタシを迎えるために。
……ぐすん。
そっか。
毎日毎日、アタシはアタシと」
『おさらば』
「と」
『初めまして』
「を繰り返していたんだなぁ。
……ぐすん」
《ふにゃっ! 完全にド頭が病気? にゃら、つづくのにゃん》




