第百六十七話『名演技にゃん』
第百六十七話『名演技にゃん』
《生きるのにゃん? 食べるのにゃん? んれが問題にゃん》
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『アタシは……、
生きとし生けるもの、
すべてに誓おう!
この命尽きる、
最後の最後まで、
生き続けてやるのわぁん!』
「くうぅっ。
固ぁく力拳を握って叫んだ、
あのシーン。
自分ながら、
ほれぼれとしちゃう、
なかなかもってカッコいい」
『終わりっぷり』
「だったのわぁん。
どう? ミアン。
んれまで、
ところせましと舞台の上を、
駆け巡っていた、
美少女剣士のアタシが魅せた」
『後の世にも、
語り継がれるであろう』
「と大大大の大評判な、
ラストの名演技は?
ううん。
聴くまでもなかったのわん。
だぁってさ。
これぞ」
『アタシはミーナ!』
「の真骨頂と、
誰も彼もが大絶賛だもん。
んでもって、
特に好評だったのがね。
いわずとしれた、あのセリフ。
それもそのはず、で、
このアタシが昼夜問わず、
考えに考え、
こだわりにこだわった成果が、
モノの見事に、
『生きていく覚悟』となって、
かもし出されているのわぁん」
「ミーにゃん。
ウチも最初はにゃ。
とぉってものても、に」
『カッコいいのにゃん』
「と感銘を受けたのにゃけれども」
「うん?」
「よくよく考えてみたらにゃ」
『死ぬまで生きる』
「っていう、
当ぁったり前の前にゃ話を、
叫んでんにゃけ、
という風にも、
受け取れるのにゃよ」
「ああ。
それって、
どシロウトが、
よくやる間違いなのわん」
「というと?」
「ミアン」
『名演技』
「っていうのはね」
『よくよく考えて』
「じゃなくって」
『感じる』
「もんなのわぁん。
心の琴線に」
ききぃん!
「とふれさえすれば」
『ミッションコンプリート!』
「となって、
誰も彼もが」
『コングラチュレーション!』
「と、はやし立て、
我も我も、と」
『飲めや歌え』
「のお祭り騒ぎへ一直線、
となるのわぁん!
……とまぁんなこんなで、
早い話が」
『ヤッホォッ!』
「なぁのわぁん!」
《ミーにゃんったら、にゃあにうかれてんのにゃん?》




