第百六十六話『ケンカするほど仲がいいのにゃん』
第百六十六話『ケンカするほど仲がいいのにゃん』
《んでもにゃ。ほどほどに、にゃん》
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「ううん。
みなまでいわなくてもいいのわん」
「ふにゃっ?」
「——柄にもないけど、
ここは、
ぴぃぃん、と背筋を伸ばすのわん。
でもって、
親友のほうをしっかと向いて——
ミアン……ごめん」
ぺこりっ。
「にゃ、にゃんと!
——ウチ、
夢でも見ているのにゃん?
とぉってものても、に、
信じられにゃい。
あのミーにゃんが、
いつもの、
『お遊び半分、おふざけ半分』
とは打って変わって、
にゃあんとも、
礼儀正しい頭の下げ方でもって、
あやまるのにゃんて——
ミーにゃん……」
《目がうるうるするくらいの、久々の感動もんにゃよ》
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「——んで、お次はぁ。
ミアンを治してくれた、
創造主のほうをしっかと向いて——
イオラ、ごめん。
でもって……ありがとう」
ぺこりっ。
「まぁっ!
——深々と頭を下げて。
態度といい、言葉といい、
いつもの、
『お遊び半分、からかい半分』
で世の中をナめきって生きてる、
あの子じゃないわ。
ホントのホントに、
心の底からくやんで、
……そして、
感謝しているのね。
あの子のあんな姿、
ううっ、と、
なにか熱ぅいものが、
心の底から込み上げてくるくらい、
初めてかも——
ミーナちゃん……」
《心にゃしか、イオラにゃんも感極まったみたいにゃん》
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『みんなぁ!
ごめんなさいのわぁん!』
ぱちぱちぱち。ぱちぱちぱち。
「イオラにゃん。
ウチ、にゃあんか自然と、
拍手にゃんぞ、
してしまってるのにゃよ」
「奇遇ね。実はワタシもなの。
今回も、めでたし、めでたし。
良かったわね。ミアンちゃん」
「というには、
ちと早すぎるのにゃん。
にゃあんせ、ウチはまにゃ」
「おぉっ、と。
みなまでいわなくてもいいわよ。
ささっ。
背中をこっちに向けてちょうだい」
《イオラにゃんのおかげで、たちまち元の美少女ネコにゃん》




