第百五十一話『真夜中に起きてしまったのにゃん』
第百五十一話『真夜中に起きてしまったのにゃん』
《すぐにおネムしにゃいと、朝がつらいのにゃんよ》
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「むにゃむにゃ。
んだから、
アタシが、
悪いんじゃ……むにゃむにゃ」
《自分が悪いんじゃにゃい、って、たいてい悪いのにゃん》
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「んだから、
決して悪いんじゃ……むにゃむにゃ」
むしっ!
「……はっ!」
ぱちくり。
「——と目なんか、
覚ましてしまったのわん——
ええと、ここはぁ……。
なぁんだ。
我が家」
『精霊の間』
「なのわん。
でもって、
アタシが寝ているのは……ふふっ。
ミアンの背中の上かぁ。
んでも不思議なのわぁん。
アタシ、
ちゃあんと、ゆりかごの中で」
『超最高級の羽毛布団』
「が造り出す」
『ほんわかほわほわ、
でもって、
ふんわりふわふわの世界』
「で幸せにひたりながら、
すやすや、おネムしていた、
はずなのにぃ。
なぁんで? どうして?
しかも、よ。
想い起こしてみれば、
これが初めてじゃないのわん。
っていうか、
想い起こさなくたって、
三夜に一夜くらいは、
こうなってしまうもん。
一体これは……ふぅぅむ。
いっくら考えても、
黄色い脳細胞に浮かんでこない。
まさに」
『天空の村の神秘』
「なのわん。
……あっ、待てよ。
これを神秘というなら、
同じく神秘を気取っている」
『わたしは霧の妖精。
神秘の美少女よ。
誰がなんといおうが、
神秘の美少女なの。
まかり間違っても、
『神秘』を、
『お笑い』に変えるなんてダメ。
いいわね。
約束よ』
「なぁんて、
神秘を売りもんにしているクセに、
どうにもしつっこい、
んでもそこがいい、
ミストんに、
ぜひとも話さなきゃ。
大いにウケるのに違いないのわん。
ふふっ。
今日、会えるのが楽しみ楽しみ。
……あっ。それはそうと。
さっきから」
『おかしいな』
「とは、
思っていたんだけどぉ」
《『真夜中のミステリー』にゃもんで、つづくのにゃん》




