第百十四話『二つの武器の華麗にゃる共演にゃん』
第百十四話『二つの武器の華麗にゃる共演にゃん』
《美しくあらんがために、ウチは生まれたのにゃん》
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「ほぉ。『切り札』でごわすか。
そうと聴いて、
がぜん、
食欲が倍増しましたでごわす。
んもう、たまらん。
是非とも」
『ごっさんです』
「をしたいもんでごわすよ」
「にゃらばっ!
これぞ」
『背筋も前足も、
ぴぃぃん、と、おっ立て』
「にゃるネコにゃらではの、
優雅にゃお姿を、
誰が命名したのか、
問いつめたいっ!」
『エジプト座り』
「にゃん!」
「ええとぉ……。
——さっすがは、
『古今未曾有の切り札』
なにがなにやら、
さぁっぱりのぱり、でごわすな。
ふぅぅむ。
『聞くは一時の恥。
聞かぬは一生の恥』
とかいうことわざも、
あるそうでごわすから、
ここは勇気なるもんを、
ふりしぼりましてぇ——
ミアンとやら。
くだんの『お座り』に、
一体どのような切り札が、
隠れてごわすか?」
「ぶふっ。
まにゃ判らにゃいのにゃん?
ほらほら。
マナコをしっかと開けて、
ウチの身体に織り込まれた、
華麗にゃる」
『カワイさ』
「と」
『美しさ』
「との見事にゃまでの競演。
とくと見るがいいのにゃあん!』
きらりん。きらきらぁっ。
「あ。
——これが……、
『華麗』
心ひそかにあこがれていた……、
『華麗』
しかしながらぁ……ああっ!
頭をかかえずには、
いられないでごわす。
こんなもんを見るために、
生まれてきた、
おいどんの一生とはぁ——」
かきぃぃん!
「……勝負あったにゃ。
んでもにゃあ。
戦いのあとに残るのは、
いつにゃって」
『虚しさ』
『儚さ』
「のみにゃん
——さてと。
にゃら、後ろのお空に、
ぼぉっ、と浮かんでいる、
ミーにゃんのところへ——」
くるりっ。
のっしのっし。のっしのっし。
《諸行無常でもって、つづくのにゃん》




