第百十三話『ウチの切り札には勝てにゃいのにゃん』
第百十三話『ウチの切り札には勝てにゃいのにゃん』
《ウチの切り札を出す時がきてしまったのにゃあ》
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
「ミーにゃん!」
「あっ、ミアン!
ちょうどいいところに、
来てくれたのわん。
この奇っ怪霊獣」
『ごっさんです』
「ったら、
こともあろうに、
アタシの妖力爆風波を、
食べちゃったの。
なもんで、
もうお手上げなのわぁん」
「うむ。ごっさんです。
美味でごわした」
ぺろり。
「ほぉら。
いかにも満足げな様子で、
口元を舌でナメ回して。
んもうっ!
くやしいのわん。
くやしいのわん。
くやしいのわんったら、
くやしいのわぁん。
なもんでミアン。
アタシが許しちゃうから、
こいつを、ぐぅの音も出ないほど、
こてんぱんに、
打ちのめすのわぁん!」
「んにゃ。ウチに任せるのにゃん」
のっしのっし。のっしのっし。
「なかなかどうして。
でっかいネコでごわすな」
「回しをつけた『おスモウ』姿の
あんたにいわれたくにゃい」
「かっかっか。
——と豪快に笑うでごわす——
さもありなん。
して、
お前さまは、どんな」
『デザート』
「を?」
「——ふぅぅむ。
太っているように見えて、
実は全身が力のカタマリ。
不敵にゃるツラガマえも、
おのれの強さに、
相当、自信がある証拠にゃん。
にゃあるほろぉ。
あの強力無比にゃ妖力爆風波を、
『いたにゃきます』したのも、
うにゃずけるのにゃん——
にゃかにゃかもって、
手強い相手と、
お見受けいたすのにゃん。
しかしにゃがらウチには……。
——ついに、
公の元にさらす日が、
訪れたとはにゃあ——
にゃにを隠そう」
『古今未曾有の切り札』
「があるのにゃん。
にゃもんで、
その図体よろしく、
どっかと覚悟めされるが、
よろしかろうにゃん」
《戦いはクライマックスへと、つづくのにゃん》




