第百十二話『メイワクをかけて後輩を伸ばすのにゃん』
第百十二話『メイワクをかけて後輩を伸ばすのにゃん』
《フィーネ先生にゃんったら、いい先輩を持……ぐすん》
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「ミーにゃん。
ウチ、ダメにゃん。
冒頭のコメントにゃっていうのに、
あんまりにも哀れすぎて」
『ネコの目にも涙ぽろぽろ』
「の、にゃあんとも、
しゃべるにしゃべれにゃい、
ありさま、にゃんよ。
にゃもんで代わりに……はっ!」
『うっ……うっ……、
うっ……うえぇぇん!
うえぇぇん! うえぇぇん!』
「ミーにゃん……ぐすん」
《大泣きのわけは……お話の続きを始めるのにゃん》
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「お姉さま。
では、では、
ワタクシへの迷惑も」
「あなたへの愛。
『迷惑』という形で、
あなたの成長を後押しする、
ワタシからの、
あふればかりの愛だったの。
だから、フィーネちゃん」
『思いっきり、
ワタシに感謝してもよくってよ』
「イオラお姉さま」
「うん?」
「……ぐすん。
——珍しく、
『歳相応の説教』
なるものを聴かせてもらえる、
などと期待しておりましたのに。
フタを開けてみれば、
無理矢理こしらえた、
としか思えない、
『こじつけ』
ばかり、とは——
ワタクシもこの際」
『思いっきり、
泣いてもいいですか?』
「うれしいわ、フィーネちゃん。
それって、
ワタシの話に、
感動してくれたってことよね?
だったらワタシも、
ワタシが考えられる、
最っ高の答え、ってものを、
プレゼントしちゃうおうかしら」
『フィーネちゃん。
大変良いご返事です』
「んぐっ。
——いくらなんでも、
最後の最後くらいは、
『大精霊さまらしく』
と願っておりましたのに。
『尊敬する先輩さまらしく』
と信じておりましたのに。
まさか、
『パクリ』で、
しかも、
ワタクシの、で、
おしめになられるとは。
イオラお姉さま。
あなたはいうお方はホントに、
……ホントに、
……言葉もありません。
ですので代わりに、
といってはなんなのですが、
ほおをつたう、
『しずく』でもって——
うっうっ……うっうっ……うっうっ」
《フィーネ先生にゃんの心情、まっこと哀れにゃり、にゃん》




