第百十一話『よそさまに迷惑にゃん』
第百十一話『よそさまに迷惑にゃん』
《ついに正当化するもんまで現われてしまったのにゃん》
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「これも」
『自粛』
「とやらの」
『弊害』
「なのわん?」
「ふにゃ?
ウチ、
自粛してるイオラにゃんて、
見たことがにゃいのにゃけれども」
「うん。
いわれてみれば、アタシも、なのわん」
《にゃにはともあれ、お話の続きを始めるのにゃん》
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「んなことなくってよ。
まだまだ大丈夫」
「その自信、
どこから湧いてくるのか、
はなはだ疑問なのですが……まっ。
それは次の機会に、ということで。
では、お姉さま。
お話の続きを」
「ならば……ごっほん。
フィーネちゃん。
物事には」
『表』
「と」
『裏』
「とがあってね。
……そうそう。
こういうのって、
聞いたことないかしら?」
『よそさまに、
迷惑をかけちゃいけない』
「それはそうよ。
あってはならないわ。
でもね。
迷惑をかけちゃったからこそ、
よそさまは」
『なんとかしなくっちゃ』
「と自分でも、
知恵をしぼるのじゃなくって?
でもって、
たとえ、いい考えが、
浮かばなかったとしても、よ。
それならそれで、ってことで」
『ダメ元でもいいから』
「と、どこにでも落ちていそうな」
『ありきたりの手』
「は、もちろんのこと」
『一か八かの手』
なぁんて、
危なっかしいものまで使って、
解決の着地点をめざして、
ひたすら突っ走っていこう、
とするのじゃなくって?
それはそうよ。
無理矢理、ではあっても」
『たどり着くしかない』
「のだもの。
あと始末に、
一応の、でも、なんでも、
ケリをつけないかぎり』
『未来は見えてこない』
「のだもの。
どぉ? 判ってもらえた?」
『迷惑をかける』
「っていうのはね。
かけられた相手の」
『自己形成の一助』
「にもなるってわけ」
「お姉さま……」
《イオラにゃんの話が暴走し始めたもんで、つづくのにゃん》




