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本当の動機

日に日に日差しが強くなる中彼らは調べ続ける…

いや、本当に調べているのだろうか…

そして真琴の真意、

アルカ・アステントの狙いとは…

「華原さんのドアップ写真ですね」

未理恵は微笑してそう答える。

「なんでこんなもんが写ってるんだ!!」

真琴は不機嫌そうに質問する。その時、俊が答える。

「おや、それは私が密かに今日の思い出を作ろうと撮影を行っていたMYメモリーですね。上手く撮れているようで安心しました。」

真琴がもう何も言えないような顔をして唖然とする。江利奈が質問する。

「で?本物のメモリーはどこ?」

それを聞いた俊が答える。

「ここでございます。私としたことがお嬢様に渡し間違えてしまいました。以後は気をつけさせていただきます。ちなみに私のMYメモリーのことですがお嬢様公認ですのでご安心を」

俊が未理恵にメモリーを渡す。未理恵がメモリーをパソコンに接続する。

「…データの復旧が必要なようですね…文字化けしています。」

真琴が呆れた顔をして質問する。

「お嬢さん?メモリの復旧はどのくらいかかるんですかね?」

未理恵は上品な笑顔で即答する。

「一ヶ月です!」


「…で、杏芽條のお嬢さん?」

真琴が質問する。未理恵は微笑して答える。

「なんでしょうか?華原さん?」

真琴が質問する。

「いつになったら研究結果は得られるんでしょうかね?」

未理恵が答える。

「さぁ?私には分かりかねます。」

真琴が突然立ち上がり部室のカレンダーを指さして叫ぶ。

「もう7月4日だぞ!?いつまでこんな茶番を続ける気だ!?毎日毎日ホラー話や心霊写真を眺めたり!しまいにはお菓子食べながらジュース飲んでテレビ見て!!もうとっくに一ヶ月は越してる!!!」

その時、隣でPKPでゲームをカチャカチャしてる江利奈が答える。

「仕方ないでしょ。未理恵がまだだって言うんならまだなんだから。あ!…もー!負けた!!」

真琴はゲームに夢中な江利奈に質問を投げかける。

「あんたもリアルアイドルなんだろ?しかも人気の。それなら忙しいはずだよな?なのになんで毎日毎日こんなところで油売ってんだ!?そこがまずおかしいだろ!」

江利奈はPKPの画面を見ながら答える。

「スーパーアイドルヱリは本来平日は休みなの。CM撮影とか音楽番組に出演するのはいつも土日だけ!とっても忙しい時や生放送の時はもちろん平日もこれないけど、ほら?今全然忙しくないのよね。アイドルブームは大体夏だから!」

真琴は唖然して答える。

「そういうもんか?まぁいい。でだ!いつになったらメモリの復旧!レポートの正体!霊具の研究結果が分かるんだ!?ついでにアトラ公爵といったか?あのカードも!」

真琴がそう尋ねると未理恵が微笑で答える。

「えっとですね…霊具の方は全国の霊能師さんが忙しくしばらくはこちらまで来れないのことです。唯一来れるのが次の7月14日でございます。SDメモリーの復旧は復旧会社が一ヶ月以内でのことでしたがあまりに遅いと思ったので7月1日に俊に偵察してくるように指示しましたが7月2日に無断で業務を放棄したり簡単な復旧ばかりを先にやっていて効率を重視していたことが発覚したため昨日復旧会社にお父様が顔を出し、会社の状態、問題点を指摘し、1週間以内に業務内容の改善が見られなければ近日中に復旧会社を倒産させますよ?というように指導を行いました。それにより一週間でSDメモリーは復旧できそうです。」

真琴は呆れたような顔をして呟く。

「どいつもこいつも自分勝手な理由で…というかそれ指導じゃなくて脅しじゃねえか!!まぁいい…じゃあレポートは?」

未理恵が答える。

「レポートでしたら既に廃墟探索終了後3日で結果が判明していますよ?」

真琴が怒鳴る。

「だったら早くそれを言え!」

未理恵がそれを聞くと机の中から資料を取り出した。

「まず、あの資料に記載されていたのはクローン実験の参考書類でした。そしてその素体は…」

それを聞いた優美が興味深そうに質問する。

「それは何なんですか!?部長さん!」

未理恵が答える。

「残念ながら欠落していました。ですが状況から見てもアトラ・アステントに愛人はいませんし死者を甦らせたいという願望はありませんでした。もちろんその家族も。一つ気になったのがこのアトラ・アステントの子息のアルカ・アステントです。」

江利奈がPKPをオフにして質問する。

「アルカ・アステント?初めて聞く名前だけどそいつ誰?もしかしてアトラ公爵の愛人?」

未理恵がため息をついて答える。

「愛人ではなく子息です。あなたは本当にいつも重要なところばかりを聞き逃すのですから…」

真琴が質問する。

「で、なんでそいつが気になってんだ?」

未理恵が答える。

「はい、このアルカ・アステントの学歴を見てもどうも納得のいかない箇所が複数あるんです…」

優美が疑問を浮かべた顔で尋ねる。

「納得のいかない箇所?それってどういうことですか!?部長さん!」

未理恵が答える。

「15歳で私立の名門中学を卒業、その後、私立の名門高校に入学し、16歳で論文を書いています。問題はこの論文なのですが調べた結果面白いことがわかりました。」

江利奈が尋ねる。

「面白いこと?何何?」

未理恵が答える。

「この論文、なんと霊は存在するというつまり霊の存在を説明した論文だったのです。ですが勿論この名門高校では霊の存在は簡単に否定され父親のアトラ公爵からもかなりお叱りを受けたとか…詳しいことはわかりませんがアルカ・アステントは幼少期から何か人には見えないものが見えるなどという傾向があったようです。そして17歳の頃に家を出て独り立ちをしちるんですがそれ以来アトラ公爵がいくら探し回ってもアルカ・アステントは見つからなかったそうです。それからの情報や学歴は杏芽條グループでは分かりませんでした。今は霊能師を集めて黒魔術をやってるとかやってないとか色々言われています」

真琴が質問する。

「今の話を聞いてもこのアルカなんちゃらって奴は杏芽條のお嬢さんと同じでそれを論文にしたら親にまで否定されたから独り立ち。多分公爵が見つけられなかったのは状況から見て弱みを握ってたからじゃないの?例えば、クローン実験とか。」

それを聞くと優美が真琴に話しかける。

「でも華原くん、部長さんがさっきアトラ公爵がクローンを作る理由はどこにもないって言ってたよ?」

その時江利奈が発言する。

「確かにアトラ公爵にはないわね…仮にアトラ公爵の弱みがクローン実験だったとして、息子の訴えぐらい私は簡単に握りつぶせると思うわ、もっとほかの弱みの可能性の方が大きいわね。」

未理恵がそれを聞くと冷静に話を変える。

「はい!難しい思考は後にして今日はもうすぐ18時が来ますし明るいお知らせを致します!」

江利奈が食いつく。

「え?何何?未理恵が何かしてくれるの?」

同時に優美も食いつく。

「部長さんどんないいことがあったんですか!」

真琴は呆れた顔で心の中でつぶやく。

(どうも俺にとっては凶報な気しかしないんだが…)

「来週の金曜日、外も熱くなってきましたし海へ行きましょう。」

未理恵が微笑してそう言うと真琴が椅子から転げ落ちて叫ぶ。

「何言ってんだ!それおもいっきし平日じゃねえか!!」

それを聞いた江利奈が答える。

「あれ?あんた知らないの?来週の金曜日って二時間授業なのよ?だから10時30分には学校終わるし未理恵の車なら海まで23分ぐらいで着くわよ?そこから合算してもかなり遊べるでしょ?しかも金曜日だからそのまま泊まってもオッケーだし。」

真琴は呆れた顔をして答える。

「なんでそんなに簡単に物事が決まってるんだよ…まさかとは思うが…お前去年も」

江利奈が自慢気に答える。

「えぇ、勿論海にも行ったりしたわよ。毎日お菓子食べたり雑談したりびっくりトラップ仕掛けて馬鹿どもおちょくったりしてね。でも何故かこんなに楽しい部活なのに誰ひとりはいらないのよね…」

真琴は江利奈に指をさして答える。

「それおもいっきしお前が原因じゃねえか!!」

すると江利奈が見下すように話す。

「だって私のトラップに驚いて逃げ帰る奴らなんてどうせすぐ辞めるでしょうし楽しめそうにないもの」

すると未理恵が口を挟むように答える。

「はい、それにこの部屋の外には年中無休で空気を少し冷やしてありますしそれでも尚、霊に興味がある人や目的がある人しか私、興味がありませんもの」

真琴は心の中で呟く。

(こいつら…部員増やす気は愚か興味すらないのか…)

その時、優美が未理恵に話しかける。

「あれ?それじゃあいつもこの部屋に来る前になぜか背筋がひんやりするのって部長さんの仕掛けだったんだ!!」

真琴が答える。

「俺は初めて来た時に気づいたけどな…」

その時、真琴の携帯のアラームが鳴る。

「おっと…そろそろお開きだな、俺は帰るぜ。仲間を待たせてる。」

真琴はそんな捨て台詞を言うと荷物を持って部室を出る。その時優美が追いかけてくる。

「あ、華原くん!これ!部長さんからもらった資料だよ!」

真琴は少し立ち止まり優美からそれを受け取る。

「ん?なんだこれ?」

未理恵:11日金曜日の持参物

1:水着、バスタオル、できれば水分補給用の飲料物と弁当。

2:病気等は一切しないこと

3:特別な理由なしで休んだらその時点で記憶消去の対象

以上三項目をちゃんと確認しておいてくださいね。

「…」

「脅しかよ!!」


自転車での帰り道、俺は優美とはいつも通り交差点で別れて帰っていた。

まぁこの一ヶ月間何があったのかというと…特に何もなかった。

いや、本当に何もなかったと言ってもあながち間違いじゃない。

まぁ変わった事があるといえば、杏芽条のお嬢さんが最初よりかは和やかによく話すようになったな。

江利奈も優美やお嬢さん、たまにお嬢さんが連れてくる俊とよく喋ったりしている。

まぁ腐ってもアイドルらしく土日やたまに平日が忙しいようだ。

「そろそろ家に帰れるな…あ、そういえば永子の好物のいちご大福…そろそろ買っといてやらないとダメなのか…いや、親に任せるか。それより明日発売のホラーゲームの最新情報見るほうが先だ」

真琴はそう言いながら自宅の自転車置き場に自転車を置き、荷物を自転車から降ろし家に入る。

「あ…おかえり…です」

真琴が1階の部屋の扉を開けると永子がそう言いながら出迎える。

「あれ?親は?」

真琴がそう尋ねる。永子は座ったままいちご大福を食べて答える。

「お買い物…行った。すぐ戻るって…」

真琴が真顔で答える。

「そうか、まぁ俺は二階でゲームしてるから帰ってきたら呼んでくれ」

永子がテレビを見ながら答える。

「…うん。分かった…」

真琴は今日の空の弁当箱と水筒を台所の机に置き、冷蔵庫からジュースを取る。

(まぁ、今思えばこいつが来たからって俺の私生活に何があるってわけでもない。たまに部屋に無断で気配なく入ってくるのは感心しないが、まぁこの一ヶ月なんだかんだ言って俺のゲーム中やアニメ見てる時は邪魔しなかったし、むしろ作業ゲームの手伝いしてくれたりたまにするから今は少しだけ感謝してるものだ…)

真琴はそう心の中で思いながら自室へ入る。

「はぁ…疲れた疲れた…今日もやるか」

そう言いながら真っ先にパソコンやテレビやゲーム機等をセッティングした自分の席に座る。

「永子の能力、時間を戻すは現実世界の時間をごっそり戻す能力だ。簡単に説明すると永子は時間を戻すことができるってことだがここで疑問が生じる。勿論、時間を戻すわけだから普通に考えると戻った時間軸の人間と戻る前の時間軸の人間が共存することになる。だが、永子の能力を経験した中でそういうことはなかった…どうやら考えてみると時間を戻すというより記憶を前の時間軸へ流すような感じか?まぁ俺が経験してるのはこのパターンだが永子によると今自分が立っている地点、つまり座標を一歩も動かさず戻すこともできるらしい…そうすると過去の時間軸の現在の座標に移動するから瞬間移動のような形になってしまうようだ。だが、経験していないからわからないがこの場合この時間軸に存在する人間と戻った人間は共存するのではないか?…」

真琴がそう論文を読み上げるかのように永子の謎についての自論を一人で整理しているとパソコンが立ち上がる音がする。

「お!やっと起動したか。最近遅いんだよな…そろそろ買い換えどきか…」

真琴はそう言いながらDAINEを開く。DAINEの機動を待つあいだにPKPの電源を入れ、オンラインゲームを行う準備をする。

「ソシャゲの方もやっとかないとな…」

その時、1階の方から声がする。

「真琴ー?帰ってきたよー?いないの?」

真琴はめんどくさそうな顔をして答える。

「2階にいるって!てか永子から聞けよ!飯ができたら呼んでくれ!」

真琴はそう叫ぶとPKPを持ち、TVではアニメをかけてPCではDAINEを開いたままオンラインゲームを始めた。


「はぁ…」

優美はリビングの椅子に腰掛けてため息をついていた。

「どうしたの?やけに元気がないわね?」

優美の母が家事をしながら質問する。優美は答える。

「最近華原くんがまたゲームばかりしてるの…校則じゃ違反なのに…」

母は家事を終えて答える。

「ふーん。で優美は気になってるんだ?その子のこと。」

優美が否定する。

「そういうのじゃないって!ただ…あんまり悪いことしてる華原くん見てると何か嫌な感じがするの…」

母は微笑して答える。

「クスッ!それって恋じゃないの?青春ねー。」

優美は否定する。

「だからそんなんなんじゃないってばー…お母さんの馬鹿!」

すると母が唐突に話を変える。

「そうだ!今日の晩御飯何がいい?カレー?オムレツ?ラーメン?」

優美はまたため息をついて答える。

「お母さん急に話変えるのやめてよー。まあ今日は普通の晩御飯が食べたいけど…」

母は笑顔で答える。

「じゃあサラダとハンバーグと白御飯と味噌汁かしらね?元気だしなよ!まだ転校して一ヶ月でしょ?」

優美は小声で答える。

「…うん」


有都は職員室で簡単な業務を終え、帰りの支度をしていた。

「あら?赤田先生、もうお帰りになるんですか?」

そう有都に声をかけたのは真琴たちのクラスの担任の冴嶋玲子(さえしまれいこ)だった。

「はい、月曜の授業方針も決まったのでもう帰ろうと思いまして…」

有都がそう言うと玲子は驚いた顔をして答える。

「もう月曜日の方針が決まってるんですか!?すごいですね!」

有都は少し笑みを見せて答える。

「いえ、このくらいしないと教師は務まりませんから。それではお疲れ様でした皆様。」

有都はそう言うと職員室を出て自分の車へ向かった。

「全く、教師というのも疲れるものだ。そろそろ一ヶ月が経つのか…A-15は既に死亡したかもしれないな…だが死体が見つかってないところを見るとそういうことはないようだ。まぁ、ゆっくっりと探すとしよう。A-14と違い証拠だって残っている。きっと見つかるはずだ。」

有都はそう言いながら車に乗る。

(それにしてもあの男の予知能力…理解できない…まるで前もって知っているかのような口調。やはり霊が関係しているんだろうか…)

有都はそう思いながら車のエンジンをかける。そして学校を後にする。

「さて、A-15の情報は今日も得られなかったな…そろそろ潮時か…」

すると有都の携帯が鳴る。

「あぁ、私だ。アルカ・アステントだ。」

アルカがそう言うと電話の相手が答える。

「アルカ、久しぶりだな…随分とねずみのように動いてるらしいではないか」

電話の相手は…アトラ・アステント、アルカの父親だった。

「父上、き急にどうされたのですか?」

アトラは質問する。

「もういい年になっているんだ。10年ほど前の論文のことは忘れて私の後継になろうとは考えないのか?」

アルカは答える。

「父上には霊は見えません…そして信じもしていません…いつも否定ばかり。私には見えるんです。今も街を行く人々に紛れ込む霊や浮遊霊、はたまた地縛霊まで…それを立証することのどこが悪いんでしょうか!」

アトラは呆れた声で答える。

「確かにお前には見えているのかもしれない…だがそれは普通に生きている人間とは関係がないはずだ!そんな余裕があるのなら世のため人のために…」

アルカは怒鳴る。

「その世の中や人が否定してるからこそ俺は肯定するんだ!そんなこと言って結局なにも変えれてないくせに偉そうに言うな!!」

それ以上は喋らなかった。アルカは自ら電話を切ったのだ。

「父親なら子供の肯定ぐらいしたらどうなんだろうか…まったく頑固な父上だ…」

アルカは交差点の赤信号で止まっていた。

(あの時以来、奴は現れなかった…あの黒い男…もちろん調べたのだが一ヶ月かかっても奴の正体はわからなかった…それにA-15の手掛かりだってこんなに期間があったのに得られていない…どうもあの男が隠しているように見える…そうでないと俺の研究所に入ったり電話などするはずがない。だから焦点をあの男に変えたのだがまるで情報がない…)

「くっそぉ!」

ドン!

アルカはハンドルの端を拳で叩く。すると携帯電話が鳴る。

「ん?なんだ?こんな時に…」

ピッ!

アルカが電話を取る。相手はアルカの研究所の所員だった。

「あの…大変申し上げにくいのですが…」

所員の声は女性の声だった。声は少し申し訳なさそうな声だった。

「どうした?何かあったのか?」

アルカがそう質問すると女性は答える。

「私来週オフ会があるんですが行ってきていいですかね?」

アルカはため息をついて答える。

「休暇申請ならいちいち俺に電話をかけるな。何か進展でもあったと思ったじゃないか…」

信号が青に変わりアルカは車を運転する。すると女性は答える。

「それでなんですが…ご一緒にどうですか?」

アルカは答える。

「それはもうオフ会じゃなく合コンとかしてるぞ…普通は行く気はないのだが…まぁ所員のことも知っておかねばならないしな、いいだろう、行くことにしよう。だが行くからには目的がないといけない…アステント研究所での目的はA-15の発見と確保だ。A-15の探索がてらに行くことにする。で、そのオフ会とやらはどこでやる予定なんだ?」

女性は嬉しそうに答える。

「ありがとうございます!次の金曜日の11時程から海で行います!」

アルカは運転しながら考える。

(成る程、平日か…教師の職務があるが…まぁ休むとするか。しかし海か…母上と最後に行った場所だ…母上はあの後直ぐに交通事故にあって死亡してしまった…もう15年前か…母上だけはいつも俺のことを否定しなかった…)

その時女性が答える。

「あ!すいません!私は所員番号24の佐藤霧子です!言い忘れてしまっても、申し訳ありません!」

アルカは昔のことを考えながら答える。

「あぁ、分かった。それでは切るぞ。楽しみにしておくよ。」

アルカは携帯を切る。そのまま運転を続けて研究所へ戻った。そしてその車を見送るかのようにあの黒い男が立っていた。

『…全く身勝手なものだな。アルカ…お前はまたそうやって惨劇へ戻り始めるのか…自分の証明に力を入れすぎて中途半端に人についてを知ろうとする。まぁいいさ、お前がどうしようと俺が知ったことじゃない。時間はまだたっぷりある…せいぜい今を楽しみな』

男の顔は相変わらず分からない…いつも陰に隠れるかのようにして存在しているからだ。声もノイズが入ったような不気味な声だ。男は真琴たちの学校がある方面を向いて呟く。

『華原真琴…一ヶ月は経つのに何故未だに俺のことを話そうとしない?まぁいいさ、そのうち話すだろう…念のためもう一度現れておくべだな…』

そう呟くと男は後ろに向き、影に溶けるように消えた。

真琴「あのさ…」

未理恵「なんでしょうか?」

真琴「この作者、なんでまた俺らに後書きやらせるわけ?」

優美「まぁいいじゃないですか!来週は海なんですから!」

真琴「楽しみにしてるんじゃねーよ…全く…ゲームは水に弱いんだぞ…」

江利奈「知らないわよ!あんたの都合なんて!」

未理恵「まぁいいじゃないですか。」

真琴「というか今回のタイトルも前書きもあんまり本編と関係なかった気がするし…」

優美「華原くん?それを言ったら作者さんが可愛そうですよ」

江利奈(やっぱこいつら後書き向いてないわ…)

真琴「じゃぁそういうことで次回…」

未理恵「海の底に潜む恐怖とは!?」

真琴「それはない!!」

江利奈「はいはい…もう長引きそうだから私が占めるわね」

江利奈「結局アステントってなんなのか、真琴とアルカが見た男の目的は?永子の能力の謎は?」

真琴「安心しろ、この作者は当分明かさない」

優美「えー…気になるのに!」

江利奈「はいはいー…次回に続く」

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