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真実の調査

夏の気配が少しずつ近づいてくる6月…

霊学部は廃墟の探索を行う…

永子の正体とは?

廃墟では一体何が行われていたのか…

「今の音は…病室の方からだな…」

真琴がそう発言する。未理恵は少し動揺しているようだ。その動揺を隠すように発言する。

「…物を動かすということはかなり危険な悪霊の可能性があります…私が先に見に行かさせて…」

その時真琴が唐突に発言する。

「俺も一緒に行く…何故かは分からないが俺も嫌な予感がする…」

その一瞬で真琴が何を見たのかは誰にも分からない…でも確かに真琴には分かった。

(このまま一人で行かせると、杏芽條未理恵はなくなってしまう…)

根拠はない。だがそんな気がした…そして何故か以前にも覚えがあったような気がする…

「な、何故ですか?あなたが今私に付いてきてなんのメリットがあるのですか?」

未理恵がそう質問すると優美が発言する。

「手掛かりを求めてるのは私たちなんですよ?部長さん!私たちが行かなくてどうするんですか!」

同時に俊も答える。

「杏芽條家にお使えする身であるこの、霧崎俊も同行いたします…拒否されても同行させていただきます…これは護衛としての義務ですから」

江利奈も答える。

「私も一応未理恵にはお世話になってるわけだし、ついて行くわ。でも勘違いしないで、あくまでお世話になってるからよ」

それを聞いた未理恵は一同に警告の発言する。

「この先は先ほども言いました通り本当に悪霊がいるかもしれません…危険性はかなり高いです…それでも永子ちゃんの正体を知るため行かなくてはなりません…あら?華原さんは?」

一同は懐中電灯で辺りを見回す…だが、真琴はいない。

「あれ?華原くん…さっきまではいたのに…」

その時、俊が発言する。

「もしかするとお一人で行かれたのではないでしょうか?永子様が覚えてらっしゃったのは確か華原真琴様です…となると手がかりが一番必要なのは彼です…」

江利奈は呆れた顔をして答える。

「まったく…それって俗に言うフラグってやつじゃないの!はーぁ…そうだとしたら早く行ったほうがいいわよ…未理恵」

未理恵は指示をする。

「皆様、急いで華原さんを追いかけましょう!部員が欠けるのは、霊学部の現状ではかなりのダメージでございます!!」


その頃真琴は…

「ふう、上手く病室まで着いたな…」

(でも何故俺はあんな台詞を…どう考えても杏芽條のお嬢さんを先に行かせたほうが効率がいいのに…)

「ま、いいか…さて、香崎たちが来る前にとっととこの病室を調べるとするか…」

真琴は目の前の病室のドアをゆっくり開ける…

…ガラガラ…

病室に入った瞬間、真琴は周りを懐中電灯で照らした。

「一応…何もいないな…」

その時、突然後ろからノイズの入ったような不気味で邪悪な声がする。

『…何をしにきた?』

「!?」

真琴は冷静だった。冷静に後ろを振り向いた、そして懐中電灯を照らした…そこには黒いロングコートを着た、自分と同じくらいの身長の男が立っていた…謎の男は尋ねる。

『お前の目的はなんだ?何者だ?答えろ』

真琴は名乗る。

「俺は華原真琴だ!目的は輪廻永子の正体を知ることだ!」

それを聞いた謎の男は少し笑いながら呟く。

『華原…真琴…そして輪廻永子…ククッということはお前がこの世界の華原真琴ってわけか…まさかこんなところで会うとはな』

真琴は質問する。

「その口の聞き方…やはり何か知っているな!質問する!永子は何故俺の名前を覚えていた!?そして何故時間を戻せる?答えろ!!」

謎の男は少し笑いながら答える。

『そんなことよりお前…俺が恐ろしくないのか?霊かもしれないんだぞ?』

真琴は答える。

「そんなことはどうだっていい、お前が何か知っている、それが重要なんだよ!!」

謎の男は笑いながら発言する。

『ハハハハッ!自分からはめんどくさがって動かなかった臆病な奴が今回はやけに男らしいな!フフフ…ハハハ!!俺は確かに知っているぞ?だがな…今答えると思うのか?』

その時無数の足音がリハビリ室の方面から聞こえてくる。未理恵達が来たのだ。

『安心しろ、俺は今すぐどうこうしようってことはない…だが上手くいってるようで良かった…安心したぞ真琴…ククク…それではまた会おう…惨劇の中でな…いや、もうそうか…ハハハッ!』

謎の男はそう言うと病室を出る…いや、出るという表現は間違っているかもしれない…真琴には出て行くように見えて同時にそのままこの廃墟の闇に消えていくような感じだった…

「くっそ…待て!!」

真琴がそう言うがもう男はいない…真琴が自分の懐中電灯に照らされた地面を見て怒りにふけっているとそこに光るものを見つける…

「ん?これは何だ?」

真琴はそれを拾う…同時に未理恵たちも到着する。

「華原くん!大丈夫だった?…あれ?それ何?」

優美がそう質問する…未理恵が答える。

「これは…カードキーのようですね…しかもセキュリティーの形から見てこれは…」

その時俊が答える。

「これは!アトラ公爵のセキュリティーキーではありませんか!なぜこんなものがここに…?」

真琴が質問する。

「アトラ公爵?誰だそれ?」

未理恵が答える。

「アトラ・アステント…元FBIの上層部の人間です…先祖代々富豪でアステント家の家系の人物は社長や銀行の頭取や他にも大学病院の教授だったりします…中でもアトラ公爵はかなりの切れ者で現役を引退したあとも世界の裏事情について等FBIに協力したりしています…」

優美が何かに気づいたように答える。

「あれ?でもそんなお偉いさんのカードキーがなんでこんなところに?」

それを聞いた江利奈が発言する。

「確かにおかしいわね…もしかしたら地下に秘密があるのかもしれないわね…推測だけど」

その時未理恵が無線を取り出して杏芽條グループに指示を出した。

「未理恵です。今すぐアステント家について調べてください、できればアトラ公爵の血縁を中心的にお願いします。」

…ザザ…了解…ザ…

すると真琴が尋ねる。

「そ、そういえばアステントグループと杏芽條グループってどっちが強いんだ?」

未理恵が不安そうに答える。

「は、はい…確かに杏芽條グループの方が有名ですがアステントグループの方が実権は強いのです…ですから今の指示も恐らくどこまで出来るか…」

真琴が質問する。

「未理恵、ここには本当に霊が住んでいるのか?」

未理恵ははっきりと答える。

「はい、それは事実です。もし研究施設であれば霊は普通は拡散したり地縛霊だと妨害をするはずです…」

真琴がはっきりと質問する。

「だったらもし、ありえない話だが霊に対しての研究だとしたら?」

未理恵は答える。

「それは不可能と思われます…霊は本来、現代の科学では証明不可能ですし未来でも証明は不可能と言われています。万が一あるとすれば…」

俊がここぞとばかりに答える。

「霊能師による魔術の発動…そのための魔術式や禁忌の魔術本の書庫といったところでございますね…お嬢様…」

未理恵は頷く、そして江利奈が質問する。

「どうでもいいけどもうすぐ3時が来るわ…早く地下に行ったほうがいいわ…」

真琴が質問する。

「2階はどうするんだ?」

未理恵が答える。

「残念ながらに行くことは不可能です…先ほど俊に見てきてもらいました…」

真琴は驚く、いや優美も驚く。何故ならいつそんな隙があったのだろうかと思ったからだ。

「そうですね…強いて言えば階段を見たときでございます…」

俊がそう答えると未理恵が続きを説明した。

「なかったんですよ…階段が…私も外から見たときに気になったのですが2階はまるで霊すらも寄り付いていなかったんです…」

江利奈がめんどくさそうに発言する。

「だったら早く地下に行きましょー…お腹減ったし…」

それを聞いた未理恵は部員に指示を出す。

「では、地下へ行くことにしましょう…俊、地下への階段はどちらですか?」

俊は答える。

「あちらでございます。私は降りていないので内部は知りません…申し訳ありません」

未理恵が続いて答える。

「俊には私から行くなと命じてあったので仕方ありません。私は全員で真相を知ることを望んでいますから…」

そんな中、真琴は一人で考えていた。

(さっきの男の事…言わなくて正解だったのか…)

先程の男は永子の事は勿論、真琴のことまで知っていた…それに真琴のことを臆病とまで言い放った…

(今回とはどういうことだ…惨劇とはどういう意味だ…)

「ねえ華原くん?」

優美が真琴に話しかける。

「ん?どうした香崎?」

真琴が質問する…目の前には現代製の鉄の扉があった。

「これ…どう考えてもおかしいよね…」

その時、未理恵が発言する。

「この扉の先に凄まじい霊気を感じます…ここはかなり危険な部屋だと思いますが…」

江利奈が発言する。

「でもなんで現在使用されてる地下に集まるの?普通あんなに不気味な1階があるならそこの方が居心地がいいはずじゃ…」

未理恵は答える。

「現在使われている施設だからといって霊が住み着かないとは言えません…ですが確かにおかしい…何か霊を極端に寄せ付ける霊具でも保管しているのかしら…?」

俊が提案をする。

「お言葉ですが皆様、進む必要はないのでは?謎のレポート用紙、どこかの鍵、SDカード、そしてアトラ公爵のカードキーも見つけられました。帰還して物品を調べられた方が良い気がしますが…」

その時真琴が俊に反論する。

「確かに十分だが…この現代性の扉の向こうには危険と一緒に永子の手掛かりがあるかもしれない…俺は俺一人でも行くぞ…霊がなんだってんだ…知るかよんなもん」

(それにさ、さっきの男の手がかりもこの先にある気がするんだ…)

未理恵が微笑し発言する。

「やはり華原さんはすぐ死にそうな部員です…それに私は部長ですよ?部員をほったらかして逃げると思いますか?」

真琴は答える。

「絶対にないな…だったら部員をやめればいい…これならどうだ?」

未理恵は笑う…そして答える。

「クス…あなたがやめるのなら、あなたの記憶を全て消さなければなりません…杏芽條グループのため、仕方ありませんね…安心してください、記憶は言語、計算、性格は残りますから。それでも部をやめるというなら、杏芽條グループの最新技術の医学であなたの思い出全てを削除させてもらいます。クス」

俊は発言する。

「あ~誤解を招かないように言っておきますが…部活を正式に卒業により退部なされた場合にはこの処置はありませんのでご安心を…」

真琴は叫ぶ。

「安心できるか!…もういい…分かった。じゃあみんなで行こう…でだ、この扉を開くにはどうすればいい?見たところ鍵穴はないが…」

真琴は先程拾ったアトラのカードキーを右手に持ち、鍵穴を懐中電灯で照らして探す。真琴が右手を扉に触れる。

…ゴ…

「え?なになに?」

江利奈が疑問に思い発言する。優美が発言する。

「あ!今鍵穴が扉の中央にでてきたよ!カードが扉に触れた時!」

未理恵は少し驚いた顔をして答える。

「…成る程、このカードがこの扉の金属に触れることによって金属の一部が変化する仕組みですね…確かにこれならカードかその完全なコピーがない限りピッキングも不可ですし電気も必要ありませんね…」

未理恵はそう言いながら先程真琴が拾った鍵を取り出す。

「先程の鍵です。この鍵は単純に鍵だったみたいですね…霊具でもありますから私が開けますね。」

未理恵が鍵を差し込み回す。

…ガチャ…

「どうやら鍵が開いたようですね…」

俊がそう言うと江利奈が扉のドアノブに手をかけて引く。

「結構重いなこれ…せーの!」

重く頑丈な扉が開く。未理恵たちは直ぐに懐中電灯で中を照らす。すると驚く…

「え…何も…ない…」

真琴が唖然としてそう答える。そう、そこには研究施設のような白いタイルがはってある部屋だったが、何もない部屋だったのだ…しかもコンセントすらない…

「成る程…もしかしたら何かの研究を最近までやってたのかもしれないですね…でも妨害を受けたのでしょう…あら?」

未理恵が何かに気づく。そして真琴たちもすぐに気づく。

「あれはなんだ!?まるで影がうねって動いてる!!でもここには影を映すようなものはないはず…」

真琴がそう言うと未理恵が緊急に指示を出す。

「皆さん早くこの建物から脱出してください!!魔界です!この部屋自体はもう魔界と化しています!急いで!!」

未理恵たちは直ぐに階段を駆け上がった。真琴は不意に後ろを振り向く。すると扉の前に青い瞳が見えた。いや瞳というよりかは人だ。先程のロングコートの謎の男が立っていた。かなり駆け上がったから顔はきちんとは認識できなかったが謎の男は真琴が振り返ったのを確認すると嘲笑ったような表情を浮かべた。もしかしたら怒っていたかもしれない…泣いていたかもしれない…遠くからだったから分からないはずだ…だが、確かに真琴は、男が確かに嘲笑っている表情をしていると確信した。

「華原さん!早く上がってください!飲み込まれますよ!!」

未理恵の呼びかけを聞いた真琴はとっさに1階の方に振り返り階段を駆け上がった…


「ハアハア…もう!何なのよあれは!!」

江利奈が息を切らして座り込む。一同は廃墟の外の俊が運転していた車の前で居た。俊は念のため車の点検をしている。

「ハアハア…成る程、人が寄り付かないわけだ!」

真琴も息を切らして呟く。だが同時に考える。

(それにしてもあの男…何者だ?目は確かに青かった…永子と同じ目の色だ…もしかしたら本当は人間なのか…いや、そうとは思えない…じゃあまさか永子の仲間?本当は魔界から来たのか?)

「華原くん!」

優美が急に話しかける。真琴が驚く。

「うわ!…なんだ香崎か…なんでお前疲れてない…」

真琴がそう質問すると優美は答える。

「私は実は中学生の時陸上部やってたからかな?それよりはい!」

優美がポケットからチョコレートを取り出して真琴に差し出す。

「食べると元気になるよ!」

真琴が受け取る。

「ありがと…それより未理恵、さっきのはなんだ?」

未理恵が答える。

「先程の人影に見えた無数の影はおそらく悪霊…あの場所にこの廃墟の霊の4分の3は集まっていると思われます…しかし私も驚きました…まさかあんな量の悪霊が溜まっているとは…」

江利奈が発言する。

「まったくよ!あの恐ろしさなんなのよ!…あーもうまだ鳥肌立ってる。」

未理恵は説明する。

「先程のような悪霊が多数に存在する場合科学的には証明不可能な現象、魔界が生まれます…」

真琴が発言する。

「魔界ってのはあれだろ?悪霊の空間、つまり最悪脱出不可能に陥る霊の溜まり場のこと」

未理恵が微笑する。

「クス…その通りですよ華原さん。厳密に言うと霊の作り出した空間ですが詳しいことは分かっておりません…先程のは魔界を包んでいる霊たちでしょう…あの悪霊に捕まると気づくともう魔界の中です…しかも奇跡的に脱出できても悪霊に憑かれたり最悪体を乗っ取られます…」

その時、俊が点検ができたことを報告する。

「未理恵様、車に問題はありません…現在15時24分ですがもう帰還しますか?」

未理恵は少し考え答える。

「…そうですね、ここに長居する理由もありませんしそろそろ帰りましょう。よろしいですか?皆さん?」

真琴が答える。そして続いて優美、江利奈が答える。

「俺はもう帰りたいからいいぞ」

「私は霊具の調べ方が気になるしもう帰ってもいいと思うよ!」

「私は未理恵が帰りたいんならいいわよ…正直もう疲れたし」

未理恵が指示を出す。

「それでは帰りましょう!焦らずゆっくりでいいので車に乗り込んでくださいね。」

その時、真琴が未理恵に尋ねる。

「…あのさ、さっきの悪霊の溜まり場のことなんだけど…目が青い黒いロングコートを着た男の霊って居た?」

未理恵は疑問を浮かべた顔で答える。

「いえ…少なくとも私は見てませんが…その男とはなんですか?」

真琴は誤魔化す。

「いやいや、何でもない…昨日アニメで見た黒幕のことだから気にしなくていいよ。単に居たらいいなって思っただけ」

未理恵は微笑し車に乗り込む。

「クスッ…華原さんって意外と中二病なんですね。いえ、いいですよ。人それぞれ趣味がありますし」

真琴は否定する。

「俺は中二病じゃないからな!」

真琴がそう否定すると車に乗り込む。俊が尋ねる。

「もう皆様乗りましたかな?」

一同は答える。

《乗りました!》

「それでは帰還致します。運転中はシートベルト着用を忘れずに…」


帰り道の車の中、真琴は考えていた…

(あの男…一体何者なんだ…杏芽條のお嬢さんにも認識されなかった霊…いや人間か?まさか神?そんなわけないな…それに一番気になるのはあの台詞…)

『ハハハハッ!自分からはめんどくさがって動かなかった臆病な奴が今回はやけに男らしいな!フフフ…ハハハ!!俺は確かに知っているぞ?だがな…今答えると思うのか?』

(まるでいつもの俺を見ているような言い方だった…何故俺のことを知っているのだろう…まさか監視カメラでも…それはないか…謎はもう一つある)

『安心しろ、俺は今すぐどうこうしようってことはない…だが上手くいってるようで良かった…安心したぞ真琴…ククク…それではまた会おう…惨劇の中でな…いや、もうそうか…ハハハッ!』

(上手くいってるとはどういうことだ?あいつは俺のことはもちろん永子のことを知っていた…そして惨劇…ここが惨劇とはどういうことなのだろうか…この状態が惨劇?ッハ!それならもう霊学部自体が惨劇だ。いや永子が来てからか?まて…よく考えろ…そもそもあいつは何故俺の名前を知っていたんだ?少なくとも俺は永子以外に青い目の人間とは接点がない…それに俺はめぼしい能力や家計でもない…だとしたら何故?)


未理恵たちは廃墟を無事?脱出し、霊学部の部室に帰ってきていた。

「それではこの物品は全て部長の私、杏芽條グループが預からせてもらいます。」

未理恵がそう言うと真琴は答える。

「当然だな…特にアトラアステントのカードについては俺らにはどうすることもできない…頼んだぞ」

すると俊がお茶を置く。

「華原様は紅茶で大丈夫でございましょうか?」

真琴は答える。

「お、おう…ありがとう。」

真琴は紅茶を飲む。俊はほかの部員にもちゃんと配っている。

(執事も大変なもんだな…)

「で、未理恵。霊具の研究結果っていつぐらいに出るの?」

江利奈が紅茶を飲みながら未理恵に尋ねる。未理恵は答える。

「…恐らくではありますが全国の霊能師を集めて研究をするので1ヶ月はかかると思われます…」

その時優美が尋ねる。

「あれ?でもそういえば部長さん!メモリーカードを拾いましたよね?あれって今調べられないんですか?」

未理恵は少し不気味そうに答える。

「調べてみますか?呪われるかもしれませんが…クス」

その時真琴は答える。

「それでも構わない。真実とは求めない限り知ることができない…それに杏芽條のお嬢さんがいるんだから…その…呪われることはないだろ。」

優美も答える。

「そうですよ!私たちは知るために廃墟へ行ったんですよ!?ここで怖いとかはありませんよ!ね?華原くん?」

江利奈は呆れたような顔をして発言する。

「まったく…無謀な新入部員ね…霊に憑かれたら相当やばいのよ?まぁあんたらがいいってんならいいけど。私も気になるし未理恵も見るんだから私も見るわ」

俊は笑いながら発言する。

「ふふふ…あのお嬢様にこれほどユニークで強い友達ができるとは…私も従者の務めとして、皆様とご一緒しますよ?」

未理恵は不機嫌そうな顔をして答える。

「あら?俊?何か言いまして?…まぁいいですわ…それでは見てみましょう。」

そう言うと未理恵は部長席の机の中からノートパソコンを取り出す。

「…流石お嬢様だなぁ…現時点で最高スペックのNPCを持ってるとは…」

真琴がそう呟くと未理恵が答える。

「あら?珍しいかしら?先週お父様が不要だからってプレゼントしてくださったんですよ。では、SDメモリーを調べますね。」

未理恵がメモリの中身のデータを調べる。10秒ほどして未理恵がSD内部の画像を見つける。

「どうやらファイル名からしてカメラで撮られたものですね。表示いたしますよ。」

未理恵がそう言うと画像が表示される。すると真琴が驚く。

「馬鹿…な…」


真琴「まったく…なんで俺が後書きを努めなきゃならないんだよ…くっそ」

優美「もー華原くんそんなこと言わないの、見てくれてる人も見なくなっちゃうよ」

真琴「知るか!!俺はとっととゲームがしたいんだ!」

俊「まったく…二人ではやはり後書きは務まりませんね」

真琴「なんでお前がいる…杏芽條のお嬢様はどうした?」

俊「さぁ!時間がありませんよ!ということで」

優美「華原くんの拾った鍵は一体どんな霊具なんですかね?」

真琴「ただの鍵だろ」

江利奈(駄目だ…この人たち後書きになってない…)

俊「そして謎のレポート!アトラ公爵の思惑とは!?」

優美「そして華原くんが驚いた画像の正体とは!」

江利奈「はいはい、次回へ続く~」

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