83 ■「妻が危篤!」の電話(後編)
【03】 金沢健太への電話
丹沢は、すぐに本人のケータイに電話した。
丹沢「昼休みだから、居そうなんだけれど」
その予測通り電話が通じた。
健太「はい、もしもし」
丹沢「突然申し訳ございません。金沢健太様のケータイでよろしかったでしょうか?」
健太「はい、本人ですが」
丹沢「私、美浦市役所住民課の丹沢と申しますが、」
健太「はい、でも、よくこの電話番号がわかりましたね」
丹沢「それは、貴方様が2年前の4月1日、市役所にお越しになり、転入届を出されましたよねぇ」
健太「はい」
丹沢「その石川県から転入届に電話番号が記入してありましたので、その番号にかけさせていただきました」
健太「なるほど」
丹沢「それで、実はあなたのお父様から私どもに電話がありまして、」
健太「はい、」
丹沢「お父様が、息子に緊急に伝えたいことがあるけれど、あなたの携帯電話の番号がわからないので、市役所から伝えて欲しい、ということなんです」
健太「そうでしたか。緊急ってなんだろう?」
丹沢「その前に、ちょっと本人確認をしたいのですが、金沢健太様は、何人兄弟で、ご兄弟のお名前は?」
健太「3人兄弟で、姉が美咲、兄が拓也です」
丹沢「わかりました。本人確認が出来ました」
健太「で、要件は?」
丹沢「お母さまがご危篤で、『健太様に会いたい』とおっしゃっているそうです。すぐご実家にお電話していただいてもよろしいでしょうか?」
健太「わかりました。ありがとう」
すぐに電話は切れた。
周りで5人がその電話を聞いていた。
春菜「良かった!」
若石「本当に良かった!」
丹沢「みなさん、ありがとうございました」
丹沢が深々と、長々と頭を下げた。
早苗「もう、頭を上げて」
戸部「やっぱり、良いことをすると気分がいいなぁ」
稔江「ほんと、ほんと」
若石「もし私が、ここで何もしないで、無事に市役所の定年を迎えたら、心に傷を残したまま市役所を辞めることになったでしょうね」
稔江「あたしも同じ。何もしなかったら、きっと一生悔いを残したわ」
戸部「『金沢市から転入した石川健太さん』については、悔いを残さないのかい?」
稔江「そんなのあたし、しょっちゅうよ。5秒で忘れるわ」
6人「ははははは」
6人が大声で笑った。
6人が笑って少し間をおいてから、丹沢は金沢健太の父親に電話した。
丹沢「美浦市役所の丹沢ですが」
父親「ああ、先ほどの、」
丹沢「息子さんから電話はありましたか?」
父親「ええ、ありました。お陰様で連絡がつきました。息子がすぐにこちらに来るそうです」
丹沢「それは良かった。では失礼いたします」
手早く電話を切った。
今までの一連の様子を、住民課窓口に居た職員高品雄介が遠くから見ていた。
早苗「ああ良かった。なにか急にお腹が減っちゃったわ」
丹沢「いろいろすみませんでした。でももう食事する時間がありませんね。1時まであと5分しかない」
早苗「大丈夫よ。机の中にあるバームクーヘンをふたつぐらい食べればOK!」
若石「私はサプリメントゼリーで」
春菜「あたしは栄養補助クッキー、戸部さんは?」
戸部「ミニようかん」
春菜「天満さんは?」
稔江「おにぎり3個」
春菜「えっ、それ普通の食事じゃない?」
稔江「私、おにぎりは1個1分で食べられますから。じゃあ」
稔江はロッカーへ走っていった。それと同時にみんなが解散した。
【04】 金沢健太の母
♪キンコーンカンコーン、1時のチャイムが鳴った。係長の犬飼が昼休みから戻ってきた。
高品は、6人の一連の様子を犬飼に耳打ちした。犬飼の顔は見る見るうちに変化した。そして今度は、犬飼が住民課長の鬼塚に耳打ちした。
石川県のA病院。深夜。
金沢健太は、美浦市から幹線鉄道と新幹線を乗り継ぎ、病院に駆け付けた。そして、病床の母、節子(63歳)に寄り添った。健太の父、勝(65歳)、姉の美咲(28歳)、兄の拓也(32歳)もすでに来ていた。危篤状態の母、の体には、酸素マスクや医療用モニターが装着されていた。
父親「今朝から急に状態が悪くなってな、今はほとんど意識がないんだ」
美咲「昨日の夜、母さんが突然『健太はどうしているんだろうねぇ?』って言ったのよ」
健太「それで?」
美咲「『わからないわ』って答えると」
健太「うん」
美咲「『会いたいねぇ』って」
健太「うん」
美咲「でも、一日で意識がなくなるなんて思ってもいなかったし、健太との連絡方法もなかったから」
父親「それを私が聞いて、今日のお昼に美浦市役所に電話したんだよ」
拓也「医者も『危ない』って言ってたからな」
健太「母さん!」
母の耳元で呼んでみた。しかし、まったく反応はなかった。
モニターの心電図の波形が弱くなってきていた。看護師が医師に連絡を取り出した。
健太「母さん!」
もう一度呼んでみた。しかし、やはり反応はなかった。
看護師「聞こえている場合もあるんですけれどね」
しばらくして病室に医師が来た。心電図の波形がますます弱くなってきていた。医師が母親の胸部に聴診器を当て、頸動脈を触診した。父親が心電図モニターに目をやると波形だった線が横一直線になっていた。医師がペンライトの光を瞳孔に当てている。
健太が最後にもう一度「母さん!」と叫んだ。
医師「ご臨終です。日付が変わって0時10分、死亡が確認されました」」
看護師が酸素吸入器を外した。口の周りに酸素吸入器の跡がくっきりとついていた。
看護師「あらっ、夕方のときより口元がゆるんでいるみたい」
その口元のゆるみは意識した笑みなのか、それとも意識なく単なる筋肉のいたずらだったのか、立ち会った各々が自分なりに解釈しようと試みていた。
数分後、家族が改めて亡くなった母の顔をよく見ると、目尻に先ほどまで無かったはずの涙が溜まっていた。
いずれにせよ父も息子も、母の最期に立ち会えたことに満足していた。
【05】 市長へ偽の手紙
市役所の相談室は、個室になっており、4名程度で相談が出来る。生活保護の相談、法律の相談、納税の相談などで使用する。
そこに住民課長の鬼塚と課員の犬飼が入って行った。
犬飼「丹沢は邪魔です。個人情報漏洩ということで辞めてもらいましょう。課長のお力でなんとかなりませんか?」
鬼塚「同感だ。反抗する奴は辞めてもらうしかないな」
犬飼「あんな職員を置いておくと、課長の出世にも響きますよ」
鬼塚「よし、『市長への手紙』を使おう」
『市長への手紙』とは、住民の意見・提案を市政に反映させようとするもので、市長が直接、その手紙を見ることになっている。
後日、
『市長への手紙』が数件、市長のもとに届いた。
『住民課の職員丹沢という職員が、電話での問い合わせに住民票の内容を答えていた。これは個人情報の漏洩ではないのですか?』
『美浦市役所では、住んでいるか、住んでいないか、電話で教えてくれると聞いたのですが本当ですか? もしそうだとしたら、住民としてとても不安です』
同じよう内容のものが複数あった。
市長室。市長が秘書に、
市長「住民課長に、市長室まで来るよう言ってくれ」
秘書「はい、わかりました」
数分後、住民課長が市長室に入った。
市長「こんな手紙が複数来ているが、事実かね」
課長「はい、残念ながら事実です。最初に電話を取った犬飼係長は、丁重にお断りしたのですが、それを近くで聞いていた丹沢主事が電話をして教えたようです」
市長「そうか、この手紙の内容は、事実ということだね」
課長「私の監督不行届きで、誠に申し訳ございません」
市長「いや、君に責任はないよ。部下が勝手にやってしまったんだろう」
課長「はい。ですが、今後充分気を付けます」
市長「しかし、これが事実である以上、個人情報審議会にかけないといけないだろうな」
課長「はい。個人情報審議会の出した結論には、いかなる結論であっても従います」
市長「君から何か言いたいことはあるかね?」
課長「丹沢主事には重い処分を望みます。今までも自分勝手な行動が多く、重い処分の方がかえって本人のためであると考えます」
市長「そうだな。今回の事件は、あくまでも本人の責任であって、私らにまで責任が及んではかなわんからな」
課長「おっしゃる通りでございます」
住民課長が自席に戻り、犬飼を呼んだ。
課長「例の『市長への手紙』、うまくいったぞ」
二人のひそひそ話が始まった。
犬飼「他の課の連中にも頼んで『市長への手紙』を複数書いてもらいましたからね」
課長「そうか、よくやった」
犬飼「で、市長は?」
課長「個人情報審議会にかけて、丹沢を重い処分にする、とおっしゃっていた」
犬飼「うまくいきましたね」
課長「ああ。それと念のため、私の住む町会の市会議員に、個人情報審議会で『厳重な処罰を求める、よう発言してください』と、頼んでおいた」
犬飼「さすが課長。これで完璧ですね」
課長「ああ。丹沢は、最低でも停職、うまくいけば退職だ」
【06】 個人情報審議会
数日後、夜7時、個人情報審議会が開かれた。
この審議会は、必要があれば随時会員が招集されることになっていた。
メンバーは、座長に市役所総務部長、委員として弁護士、法律が専門の大学教授、住民代表の女性が一名、男性が一名、警察官OB、 IT関連会社社長、放送関係者、市会議員一名、県会議員一名、合計座長を含め10名である。
多数決となった場合、座長を除く9名で決まる。欠席等により賛否同数の場合は、座長の一票で決まることになっていた。
会議が進む。
市会議員
「個人情報保護条例や規則がある以上、父親が息子の住所を教えて欲しいのならば、情報公開申請書を書いてこの美浦市に出すのは当然のことだろう」
県会議員
「情報公開の申請書も受け付けないで電話で教えるなどもってのほかだ。その職員は退職処分でもいいんじゃないか」
住民男性
「情報公開申請書を提出してから回答があるまでどのぐらいの期間がかかるのですか」
市役所事務局
「早くて二週間、遅いと一ヶ月かかります。申請書を受け付けして内容を確認し、上司の決裁を取り、情報公開して良いか悪いか情報公開審議会に諮り、審議会にて申請理由などを精査して請求に妥当性があり情報公開をして良いとなれば、住民課長の名前で息子さんがどこに住んでいるのか文書にて情報公開いたします」
住民女性
「まず一つ目は、石川県からこの美浦市に申請書を提出するとなるとすごい時間とお金がかかりますよね。二つ目として二週間とか一ヶ月もかかっていたら間違いなく母親は死んでしまい情報公開を申請する意味がないですよね」
大学教授
「しかし法律がある以上仕方ないですね。悪法も法なりです」
弁護士「本件は、運転免許証を拝見するとか、本人確認をせず情報を提供しているわけですから大変危険ですね」
個人情報審議会開催に先立ち、春菜、若石、早苗、戸部、稔江の5人が、金沢健太の家族にお願いし、上申書を書いてもらった。その上申書が事務局によって読み上げられた。
上申書
「私は、石川県に住む金沢勝と申します。美浦市に住む金沢健太の父親です。さて、今回丹沢さんの一連の行動により、息子の健太は危篤状態の母親に会うことが出来ました。そして、その後、間もなくして息を引き取りました。
丹沢さんの取った行動は、個人情報の法令に違反しているかもしれません。しかし、もし美浦市役所が、息子が美浦市内に住んでいると把握しながら、なんら行動を起こさず、私のお願いを無視したとしたら、私は一生死ぬまであなた方を恨んだでしょう。
しかしこのように息子と妻を引き合わせていただいたことに、私は一生死ぬまで貴市に感謝し続けます。どうか、丹沢さんに懲罰を与えないよう上申いたします」
上申書について、委員が意見を述べた。
放送関係者
「丹沢さんの取った行動が、良い話と言えば良い話なんでしょうが、逆に言えば、この上申書は、電話一本で美浦市に金沢健太さんという人物が居住していることを教えた動かぬ証拠でもあります」
警察官OB
「電話で教えるような、こんなことをしていたら申請の意味がなくなってしまうでしょう。それこそストーカー殺人だって、この市で起こるかもしれないじゃないですか」
IT関連会社社長
「そうです。やはり、窓口で二人の関係を確認しないといかんです。そもそも父親が息子の携帯電話の番号を知らなかったこと自体おかしいでしょう。父親の責任もあるんじゃないかな」
市会議員
「この件に関して、私は退職等厳重な処罰を求めます」
事務局「意見も出尽くしたようですので、ここで採決を取らせていただきます」
事務局「懲罰が必要という方、挙手をお願いいたします」
7人の手が上がった。
事務局「懲罰が必要、7名」
事務局「では、懲罰の必要がない、という方、挙手をお願いいたします」
住民代表の男性と住民代表の女性、二人の手が上がった。
事務局「懲罰の必要がないが2名。以上の結果、懲罰に決定いたしました。なお、懲罰の内容につきましては、懲罰規定に照らし合わせて美浦市が決めさせていただきます。本日は、皆様お忙しいところ、ご出席ありがとうございました。以上をもって散会といたします」
【07】 懲戒処分
結局丹沢は 一カ月間の停職。 手伝った5人は3カ月間一割の減給となった。そして、この内容が人事課の職員個人データに入力された。市役所内のオンラインで見られる掲示板に、処分の内容が掲載された。
丹沢の仲間達5人は、丹沢が落ち込んでいると思っていた。
稔江「丹沢さん、一ヶ月の停職になっちゃったわね」
丹沢「いやぁ嬉しいなぁ。 一ヶ月の休暇がもらえるなんて。この時代、長期休暇を取るのは難しいからなぁ。競艇場行って、ある選手の追っかけでもやろうかな」
若石「ある選手って速水爽香ですか?」
丹沢「まぁ、そんなところだ」
早苗「一か月分の給料がまるまる出ないから、賭け金がないんじゃない?」
丹沢「あっ、そうか。ははははは」
春菜「また、そんなところを課長一派に見つかったら大変なことになるわよ」
丹沢「ははははは」
戸部「一カ月間の休みは、一回フライングしたと思えばいい」
丹沢「ははははは」
丹沢「市役所で生涯得られる賃金は、平均的な昇任をし、最後課長で退職したとして、本市において人事課の試算では約2億円だと言われてます」
若石「そうなんだ」
丹沢「しかし、この事件でみんなの昇任は遠のき、みんなの生涯得られるはずの賃金の内、2千万円を私が減らしちゃったことになります」
戸部「気にするな」
若石「だからみんな、上司の言いなりになって、住民の立場ではなくて市役所の立場で仕事してしまうんですよね」
戸部「そうだな、特に家族を持つ職員は、無茶はできないだろうな。養育費、学費、いろいろお金がかかるからな」
早苗「そう、結局は上司の言うことを聞くしかないのよ、生きていくためには」
【08】 良いことをして、なぜ停職?
それから一週間が経った
金沢健太(けんた・25歳)と父親の勝(まさる・65歳)が、石川県から美浦市役所住民課のカウンターにやってきた。
ちょうど、運良く丹沢の仲間である早苗が応対に出た。
父親「私、石川県から来ました金沢と申す者ですが、」
早苗「ああ、どうも。存じております。この度は、ご愁傷様でした。遠くからわざわざすみません」
父親「私共のことをご存知でしたか、どうして?」
早苗「それは、丹沢と私は仲間ですから。どんなことでも話し合っているのですよ」
父親「そうでしたか。それなら話は早い」
早苗「今日は?」
父親「妻の葬儀も終わり、少し落ち着いたので、丹沢さんにお礼を言いにやってきました」
早苗「そうでしたか」
父親「丹沢さんは?」
早苗「停職処分で一カ月間の休みです」
父親「えっ、どうして。私が上申書まで書いて送ったのに」
早苗「その節はありがとうございました。助かりました」
父親「良いことをして、なぜ停職なんですか」
早苗「いかなる理由があっても、電話での問い合わせには一切答えられないんですよ。ストーカー殺人事件とかありますからね」
父親「そんな馬鹿な!」
健太「停職はいくらなんでもひどすぎでしょ。注意ぐらいで良いんじゃないですか?」
早苗「そうね。私もそう思います」
父親「そうでしたか、私のたった一本の電話のために、停職ですか。でも給料はもらえるんでしょう?」
早苗「いいえ出ません。停職中は無給です」
健太「えっ給料が出ないの?」
早苗「出ません、これは懲罰ですから」
父親「息子と私のために、言い換えれば、住民や国民のためにしたことが罪ですか? そして罰を受けるのですか? それが市役所ですか! それが政治ですか? 絶対におかしい! 誰が考えてもおかしい! そうでしょう!」
父親勝が興奮して言った。
早苗「私もそう思います」
父親「給料も出ないんですか。悪いことをしちゃったなぁ、私が一本の電話をしたばかりに……」
父親が申し訳なさそうに下を向いた。
早苗「お父様、いいんですよ、そんな気になさらないでください。丹沢は『ちょうど長い休みが欲しかったから良かったんだよ』と、言ってました」
それを聞いていた健太が、
健太「そんな……」
健太が少し涙ぐんだ。
父親「丹沢さんは、今頃何をやっているんでしょうね?」
早苗「丹沢は、きっと、どこかで、水辺でも見ているんじゃないですか?」
早苗(ボートレースとは言えないし、あのバカ、今頃何をやっているんだろう)
父親「そうか、埼玉は石川県と違って海がないから、どこか海に行って、釣りでもしているのかな?」
早苗「そうだと思います。とにかく、ご心配は要りませんから」
早苗(丹沢さん、あなたの個人情報は守ってあげたからね)
父親「そうですか」
早苗「はい。心配ご無用です」
父親「本当に、丹沢さんは良い人だった。今後、あなた方たちに対してだけは『お役所仕事』なんていう言葉は決して使いませんから」
健太「お役所にもあなた方のような市民の味方になってくれる職員が居るんですね」
早苗「世間では、まだまだ少ないでしょうけれどね」
健太「そこまでして、どうして丹沢さんは、私を探してくださったのでしょうか?」
早苗「丹沢が申しておりました」
健太「どんなことを?」
早苗「『母の死に立ち会うのはつらいでしょうが、亡くなったことすら知らないで生きていくのは、もっとつらいのではないでしょうか』と」
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【後書き】
最後までお読みいただきありがとうございます。 今回は「個人情報保護」という高い壁と、その裏側にある「人の命や家族の絆」を天秤にかける、非常に重いテーマのお話でした。
ルールを守ることは公務員として当然の義務ですが、もし丹沢たちが動かなければ、健太さんは一生後悔していたかもしれません。
「お役所仕事」という言葉が批判的に使われることが多い中で、彼らのような職員がどこかにいてほしい……そんな願いを込めて執筆しました。
丹沢の「一ヶ月の休暇だ」と笑い飛ばす強さと、仲間たちの絆に、少しでも温かい気持ちになっていただければ幸いです。
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【作者よりお願い】
ご拝読ありがとうございました。
規則とは何か。正義とは何か。 そして、一人の人間としてどう生きるべきか。 そんなことを考えながら書き上げた一話です。
「この結末、切ないけれど良かった」「彼らの行動を支持したい」と感じていただけましたら、ぜひ下の【☆☆☆☆☆】からポイント評価や、作品へのブックマーク登録をいただけますと、執筆の励みになります。
皆様の率直なご感想もお待ちしております。
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