第33話 山田恵子財務管理大臣
2050年、あのことから2年が経過した。
私は財務管理大臣をやっている山田恵子というものだ。
ー第33話 山田恵子財務管理大臣ー
私は、財務管理大臣に丸川総理から指名されてなった。理由は山田そじょう暗殺事件である。
山田そじょう暗殺事件は、おまわり庁の調査により確実になった。起訴は行政上の理由で不起訴になった。嫌な時代やな。その事件からそらそうと私を大臣にした。無理だった。それは、窓の外を見ると分かる。窓を開けて、再度様子を確認した。
財務管理省前で、デモが起こっていた。
「財務管理省、総理を殺すな。」
「「財務管理省、総理を殺すな。」」
「財務管理省解体!」
「「財務管理省解体!」」
と、国民が強く訴えかけるように叫んでいた。
中には総理が食っていた100プリンの写真や総理の顔写真、総理の政策プラカードを手に持っていた人もいた。
本当に夢じゃないのか。残念だ。ガクッ。
私が田崎秘書に質問した。
「元々の原因は、別にあるのに。財務管理省を潰しても意味がないのに…なんで、こいつデモをするですか?」
「そうですね。国民、我々はそいう権力の裏を見極めるという力が弱いですよ。権力の悪いところを見つけるのは得意なんですがね。我々はあんまりバレないですよ。」
そう語る。
外でもデモが進行中だった。
「いいところはどこなんだ。」
「いいところどこだ!」
しかし、私は財務管理省はいいところがあると思う。だって、こんなクソブラックな労働をしているのに辞めている人がほとんどいない魅力的な官僚達…いや、ブラック企業選手がたくさんいるのだ。増税できなくて、出世できない官僚もいるからだ。
田崎秘書がいきなり、私の顔を見ながら質問した。
「なんというか、真面目ですね。やっぱり2年前から惚れて…」
「いねぇよ。まだ夫を愛しているですよ。」
「中二病口調はどこに消えたやろ…まぁいい。大臣の考えは確かに面白い。思考が読めたが、では減税する財務管理大臣が現れて、ここから出れるとしたらd」
「出ます。普通に。こんなクソブラック企業から抜けますよ。一応、夫が残した企業の社長をやっていきますよ。田崎は?」
「まぁ、当たり前ですよね。こんなクソブラック企業からは。何言っているですが、総理は?」
なんというか、当たり前雰囲気が出ているが、
これは、普通は当たり前ではない。
同僚はまだ気づいてなかった。
「…まぁ、国民の嫌われ役として頑張りますわ。」
「頑張れよ。一応、応援するわ。」
「オゥ。ありがとう。」
そう、感謝を述べると、部屋の一角にあったテレビから速報が流れた。
(速報!丸川内閣総辞職を発表。)
続く




