第30話 ネットアルゴリズムの怖さ。知れば知るほど怖くなるです。
ある日のこと。実家で山田晞がネットに動画配信していた。
「オックスフォード大学経済学部首席卒業した山田晞です。政治評論をして、中小企業と小説家として働いている月給28万円+印税のサラリーマンです。日本について面白く分かりやすく伝えていきます。よろしくお願いします。」
張り切った口調で、動画配信者の雰囲気があった。
「早速質問を答えていきまーす。質問来ていた。(あなたは、山田そじょう元総理の息子でしたか?)
回答。よくしっているね…キッッショ。その情報公開していないよ…どっかのスパイなの?…はい。そうです。元総理の息子です。別にそれで誇ることでもありません。」
今まで公開してなかったことを称賛するコメントがずら流れてきた。
「ありがとう。でも、恐ろしいよね。こうやって、アンチコメントが消えた世の中て。その内完全になると思うよ。まぁ、少しネットアルゴリズムで改善して少なくなっているけど…怖いな。」
コメント欄には
「なぜ?アンチが減って、その人が見たい物を見れるようになってWINWINの関係やん。」
「そうだよ!初期はそんなオックスフォード大学経済学部卒業ではないと、叩かれていたけど卒業証明書出してもアンチコメントがあったやん。そのときと比べたらマシやん。」
「そうだそうだ!」
などの、擁護するコメントがずらーと並べた。
その様子を見た山田も少し興味深そうにじーと見ていた。
「まぁ。確かにアンチが減ってみんなが見たい物が見れるという素晴らしい世の中になると一見は思うやん?でもね、例えばスーパーで窃盗して転売する様子を上げた動画を投稿するとするやん。今までは警察やその投稿サイトに通報するやん?でも、そいう窃盗が良いことと考える層しか見なくなると…」
と、途中まで切った瞬間、コメント欄は天と地の差のように一瞬で変わった。
「確かに…そうすると、通報する人がいなくなって、多角的な意見にも触れず結果悪い人がさらに極悪に走るね。」
「確かに。それならば、例えば偏った情報しか見てないせいで正しいことに触れれないという昔の偏ったオールドメディアを見ていた状態と変わらないやん。」
「多角的な意見に触れる機械が減るとまずいね。」
などの意見が流れた。そのことを見ると山田は少し考えた。
「まぁ、これは僕の意見としてみんなは別の考えでもいいよ。でもさ、自分としてはよ。なんか人間でまた同じ過ちをするだ。て。父さんを見ていた国民もそうだったからね。父さんの支持率と不支持率の闇があるだよね。」
そのことを聞こうとたくさんのコメントで集まった。
「なになに?おもしろそう。」
「総理の支持率て、意外と歴史代では過大評価されていたな。」
「そうそう。怪しいだよね。あの総理」
山田はおもしろそうに言った。
「では。言おう。支持率と不支持率の闇。そして、父の死因は別だった。遺書共に公開します!楽しみに!じゃあ。」
そう、何かを知っているような表情だった。
それに感づくSNS民はいなかったほどの些細なことだった。
続く




