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それは命の泉沸く  作者: 渡海
食料集積都市レットクラッカー
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ポーションの値段交渉

え?マジですか?大量のウサギが町に向かって来ているだって?

 そんなの大量に来られたら1匹1匹は弱くても数の暴力で町民が餌食になる。

 幸いここは騎士団もいるから兵は多いだろうけど、どの位の数来るんだろう?

 百や千程度ならサイラスがこんな神妙な顔してないよな。

 となると万かそれ以上、さすがにそんなに多いと騎士団と冒険者合わせてもキツイかもしれない。

 俺が考え事をしているとサイラスが真剣に俺を見詰めながら質問してきた。


「ところでセン、お前冒険者登録してたよな。今町に居る冒険者は招集が掛かっている。

 ランクが低くても壁の上から攻撃したり矢の補充や怪我人の看護なんかもしてもらうことになると思う。

 それにお前ん所の護衛が部位欠損が治ったのはお前のお陰らしいじゃねーか?

 もしまだ部位欠損が治せるようなポーションが有るなら卸してくれねーか?

 奴らに食いつかれて肉がごっそり持ってかれるとそこから先の末端部分が麻痺したり下手したら腐り落ちる。

 そうなっても治ると分かっているといないとじゃあ士気にかかわるからな」


サイラスはどうもジェフ達護衛組が部位欠損が治ったことは見ればわかるが気付いてこの要請だ。

 そして俺に雇われてることも知っている。今日も護衛としてついて来てるからな。

 さらに口止めもしていない、まあ俺がポーションを生成できることは言っていないだろう。

 だがポーションを持っていることは推測するのは容易に想像できるだろう。

 もしポーションが無いのであれば仕入れるために行動に移しているだろうからまだあることもわかるだろう。

 

あ~まあそのうちポーションも売ろうと思っていたから丁度良いと割り切ろう。

 ただ問題がある。ポーションを入れるのにちょうどいい瓶が13本しかない。

 もしもの怪我のためにと従業員1人1本づつ渡せるように作って置いた分だ。

 

「あ~分かりました。取り敢えず今持ってる分は13本だけですがよろしいですか?」


俺は肩を落しながらポシェットからポーションを取り出す。

 取り出したポーションはマックスポーションでジェフ以外が飲んだものだ。

 俺が取り出したポーションを調理台に置くとサイラスは満面の笑みで取り出したポーションを野菜の入っていた箱に入れ。


「ちょっと待っててくれ」と言って厨房から出て行ってしまった。


俺はその間にバーナードと一緒に持ってきた酒を食材庫に置き、空になっていた樽を回収する。

 そうしている間にサイラスが返って来た。

 

「おう待たせたな。これがポーションの代金でこっちが酒の代金だ!」


サイラスが置いた袋の中身を確かめるために口を開くと中に大きな四角い金貨が1枚と小金貨が3枚入っていた。

 もう片方も確認してみるとこちらはいつもの酒の料金分の大銀貨や大銅貨などが入っていた。


うん?鏡が一樽638.200リルでいつも2樽卸してるから1.276.400リル、酒の代金に入ってる小さな金貨が100万リルだとしてこの大きい金貨は幾らだ?

 俺が初めて見る大金貨を持って眺めているとサイラスが苦笑を浮かべながら言ってきた。


「センお前結構稼いでると思ったが大金貨を見るのは初めてか?

 大金貨は一枚1千万リルだお前のポーションを鑑定したところ最上位ポーションだと分かった。

 まあ最上位ポーションなんて初めて見たが、王宮に卸されているポーションでも上級ポーションだからな。

 王宮に持っていけば遊んで暮らせる金が手に入るだろうよ、うちで出せる金額は1本百万が限度だがな」


サイラスは少しすまなそうに俺に説明してくる。

 その後ろでバーナードが「百万・・・」と呟いて顔を青くしていたのは見なかったことにしよう。

 そらそうなるよね、バーナード達百万飲んじゃったんだから。

 

「分かりました私はこの料金でも構いませんよ、出せる金額の上限を出していただいたみたいですから。

 ですがそんな値段で買って大丈夫ですか?百万なんて冒険者でも簡単に払えないでしょう?」


俺は高く買ってくれるのは嬉しいが気軽に使えなくて結局部位欠損になってしまったら意味がない。

 そのことが気になって聞いてみるとサイラスは腕を組んで頷きながら呟いた。


「そうなんだよな駆け出しの方が怪我する可能性があるし部位欠損もなる可能性が高い。

 だが百万なんて駆け出しには払えねーからなー」


サイラスは呟きながら考え込んでしまう。そんなサイラスを見て俺も考え始めた。

 

う~んさすがに百万は払えないよな~でもメニーラビットは大きいって言っても腕を一撃で嚙み千切るほど大きくなかった。

 冒険者ギルドに持ち込まれるメニーラビットは大体体高30から50センチぐらいの小型犬から中型犬ぐらいのサイズでウサギだがらかあまり口は開かないみたいだった。

 あれなら齧られてもギリギリ腕はつながった状態で運び込まれるんじゃないかな?

 まあ皮一枚でつながった状態かもしれないけど、でもそれならギリギリハイポーションでも回復するかもしれない。


「サイラスさん今は持ってないですが、あれほど強力なポーションではないですが齧られた傷ぐらいなら治りそうなポーションは有ります。

 そちらを1万リルで買い取りませんか?1万リルでしたら駆け出しでもホーンサスを倒していれば何とか払えると思います。

 その下のポーションもありますが部位欠損までは治りませんから、こんな時ですから安くしておきますよ」


俺がハイポーションを売り込むとサイラスは悩むように腕を組んで眉根に深い皺を刻む。

 そうして悩んだ後呟くように話し始めた。


「じゃあ試しに1本持ってきてくれそれを鑑定してから値段を決める」


サイラスの言葉を聞いた俺は頷き。


「早速帰って準備して届けます」


俺は言い残すとバーナードを連れて倉庫に向かった。

読んでくださりありがとうございます。


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