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それは命の泉沸く  作者: 渡海
食料集積都市レットクラッカー
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作戦立案

冒険者ギルドから帰ってきた俺達は直ぐに行動を始める。


「バーナードみんなに状況を説明して護衛組から1人子供達の護衛に残してギルドの応援に行ってくれ。

 行く前に必ず俺のポーションを持てるだけ持って行ってくれ。

 子供たちは金属糸じゃなく蜘蛛の糸作ってもらう、そしてその糸でイザベラに包帯を作ってもらう!」


俺の説明を聞いたみんなは直ぐに行動に移ってくれた。

 糸車の前に座った子供たちを見た俺は蜘蛛の糸を作り出し芯に繋ぐ。

 繋ぐのを見ていた子供たちは直ぐ行動に移ってくれた。

 

俺は説明をしながらポーション瓶を大急ぎで作っていく、作った端からハイポーションを入れ箱に詰めていく。

 もちろん箱も手作りだ、こんなことになるなら木工店で箱を買っとけばよかったと後悔しながらポリカーボネートで作っていく。

 俺が急ぎでポーションを作っている間に護衛組は残る人間を決めて装備のチェックをし始めていた。

 

「旦那!残るのはロレッタが残ります!俺達も向かいますが荷車お借りしますよ!」


ロナルドの言葉に俺は頷くと直ぐに護衛組は箱に詰められたポーションを荷車に乗せ始めた。

 とはいえ俺のポーションを作るスピードがそんなに速くない、ポーション自体は一瞬でも瓶は冷めるまで待たなければいけない。

 熱を逃がすために前に作った鉄板を下に引いているけどそれでも冷えるまで若干の待ち時間が必要だ。

 俺は焦る気持ちを抑えながら他に必要な物を護衛組に聞いてみる。


「なあポーションだけで大丈夫か?ほかに必要な物は有るか?」


俺が護衛組に聞いてみるとみんな作業をしながら悩むように眉間に皺を刻む。

 そうして少しみんなで悩んで居るとロレッタが考え付いたように声を上げた。


「毒なんてどうですか?スタンピード時のメニーラビットは死んだ仲間も平気で食べます。

 毒に侵された死体を食べれば二次被害で減らすこともできると思います」


ロレッタの提案になるほどと思ったがロナルドから待ったが掛かった。


「いや、それはできない。メニーラビットは討伐された後食料になる可能性が高い、もし毒に汚染されていてそれを食べて町民が毒に侵されたら我々の責任になってしまう」


ロナルドの指摘を聞いて俺は食堂での食事を思い出していた。

 確かにこの町ではメニーラビットは町民の食事によく並んでいた。

 それを考えると毒は使えないか、注意したとしても万を超えるメニーラビットの死因なんて一々調べないだろう。

 そうなると麻痺毒も使えないな。俺は二人の意見を聞いてある作戦を思いついた。


「質問が有るんだが、メニーラビットは火を怖がる習性は有るか?」


作業をしながら質問した俺の言葉にジェフが顎に手を当て考えながら答えてくれた。


「確か火を怖がった覚えは有る、そうか火責めをして数を減らすんだな!」


ジェフは納得したように頷き他の護衛組も頷いていた。


「だけどただの油だけでは火もすぐに消えるだろうから樽いっぱいにある液体を詰める。

 それを持って行って壁の上から落として壁に近づけないようにするんだ。

 そうして主要に守る場所を一か所にして後の場所には火が消えないように燃料の詰まった樽を火が消えそうな所に落としてもらう。

 そうしながらスタンピードの現況になっているブラックロップっていう魔物を倒してもらう。

 そうすれば被害も少なくて済むんじゃないか?」


俺の提案に護衛組は納得したように頷いてくれた。

 それを見た俺は直ぐに空いている樽にナパーム弾の原料をたっぷり注ぐ、これで即席ナパーム弾だ。

 原料はいくつかの液体の混合液だ、まあ一度燃え始めれば高温で燃え続け12時間は燃え続けると思うがそれは燃えるものが近くにあればだ。

 何も燃えるものもなくなったら消える。でも燃えるものがあるうちは燃え続けるけど・・・。

 

そこまで考えてヤバイことに気が付いた。

 このレットクラッカーは食糧載積所として発展してきた土地だ、もちろん周りには麦畑が広がっている。

 そんな所にナパームなんて落としたら・・・。

 

「いや・・・この作戦やめておこう」


俺が考え付いた作戦を自ら取りやめるように言うとバーナードが怪訝そうな顔をしながら質問してきた。

 

「なんでやめるんだ?いい作戦だと思ったが?」


バーナードの質問に俺は考え付いたことを話し始めた。


「この町の周りって麦畑が広がっているだろ、そんな所に火何て放ったら・・・」


俺は理由を呟くとみんな気付いたのか頭を抱えた。

 

あぶねー下手したら大火事起こした犯罪者になる所だった。

 いくらスタンピード止めるためだって言ってもその後の食料に困るような作戦はダメだよな~。

 毒もダメ、火責めもダメとなると後は何か方法はないだろうか?

 この町に堀が有れば水を流して溺死させることもできるけど無い物は仕方ない。

 後考えれるのは騎士を倒したときに使ったトリモチ君だ。

 だけどすでに壁の近くまで来ていて上からトリモチ君なんて掛けたら後処理がひどいことになりそうだ。

読んでくださりありがとうございます。


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